困り顔のクマ

幼児期の娘はとにかく手を焼くタイプでした。園や学校でも、下記のような問題行動がわんさか・・。

  • 奇声をあげる
  • 床に寝転ぶ
  • 突然その場から走り出す
  • 教室から出て行く
  • お友達にちょっかいを出す
  • 授業中に歩き回る
  • 物を投げる
  • 制作物や道具を投げる
  • お箸やフォークなどをわざと床に落とす
  • 活動への参加拒否など

園ではしょっちゅう連絡帳を通してや、電話、お迎えの時の報告などが毎日か!?というくらいありました。

そして本当の意味で何が困るのかというと、こういった問題行動、怒ったから、叱ったから、教えたからといって、すぐ次の日に無くならないんですよね。以前それを医師に相談したら、「それが特性を持っている(発達障害)ということだからね」と優しく言われました。ごもっとも・・。

親としては、周りにご迷惑がかかって申し訳なく、先生方にも申し訳なく、でも子供の問題行動がすぐにはなくならない・・八方塞がりでもう心身ともにゲッソリでした。

ということで「どうやって園や学校などで起こる問題行動に対応していったのか」、足跡をまとめておこうと思います。

発達障害、幼稚園や保育園、小学校での子供の問題行動!どうやって対応した!?

葉と光

発達障害などの特性を持っているからこそ出てしまう子供の問題行動、報告を受ける度に母の心も追いつめられていきます。そしてその問題行動がすぐに無くならないことにも頭を抱えるはず。

あくまで1例ですが、我が家の場合は下記のようなステップを踏んで対応し、問題行動がグッと減りました。

なので、まずは『問題行動の出る回数を1回でも減らす』というのを目標に取り組むのが良いかなと思います。長期戦なのでその間、きっと心が痛むこともあるはず。ただ、ここに同じような経験をしている仲間が居ること、思い出してもらえれば嬉しいです。

では行きましょう!

1.謝罪や感謝を伝える

四つ葉のクローバー

まず、問題行動への報告を先生から聞いた際は、先生方に対応してくださったことへの感謝の気持ちや、申し訳ない気持ちを必ずお伝えするようにしていました。先生方との円滑な関係を築くためにも感謝の気持ちや先生がたを労う(ねぎらう)言葉を伝えることは大事だと振り返って思います。

合わない先生、不満を抱いてしまう先生に当たることもあると思います。でも、人間誰でも批判されたり、嫌われたくはないもの。嫌な態度や批判をされて、良いパフォーマンスできる人はほぼいないと思います。

なので、できるだけ感謝出来る部分について感謝の気持ちをしっかり伝える。そして先生を労う。そんな風に先生との関係性を築いてから、気になる点はお伺いするという対応をしていました。

そうすると、喧嘩や軽いちょっかいの場合も園との風通しが良く、先生方と解決に向けて相談しやすかったように感じますし、コミュニケーションを多くとっている分、親が本当にしんどい時は先生が察してくださって、園でうまく解決できるように助けてくださったこともありました。

2.原因を探る

電球

先生方や園との良好な関係の上で、先生方に問題行動が出た前後の状況などを毎回のように聞き、原因を探っていました。子供本人が言葉で説明できないので、状況報告から原因を探ることしか出来なかったんですよね。

そして我が家の場合、下記のような時に問題行動が出る傾向があることが分かってきました。

  • うまく出来ない時
  • 理解ができない時、難しい時
  • 心が乱れた時(お友達との関係などで)

原因がなんとなくでも分かったら、その原因を解決出来るように行動に移します。

3.子供の安心・安定を確保できるよう、行動とチャレンジ!

道

我が家の場合は、うまく出来ない時や理解できない時、心が乱れた時に問題行動が出ることが分かってきました。なので、うまく出来ない時、理解できない時、難しい時、心が乱れた時は、どういう状況や活動のことを指すのか考えてみました。

例えば、我が家の場合は下記のような時に心が乱れる状況になりやすいことが、先生からの報告や娘本人の普段の生活から予測できたんですよね。

  • 製作や図工の時間
  • 運動会やお遊戯会などの練習での隊形移動や、理解の難しさ
  • お友達とうまく遊べない
  • 給食が嫌いな物が出ている・・など

なので、園や学校の先生に『上記のような状況だと、娘の心乱れやすいこと。心が乱れると問題行動を通してSOSを表現している様子だ』ということを伝えて、情報を共有していました。

保育士さんと子ども

そして、どうしてもうまく出来ないと予測できる活動、製作や図工、運動会やお遊戯会の練習などは、あらかじめご迷惑をかけてしまう可能性があることを先生にお伝えして、娘にとって分かりやすい役割をお願いしたり、個別に教えていただけるようお願いしたり、絵をかくと理解しやすいことを伝えたり、出来る範囲で支援していただくことをお願いしていました。

先生方も娘が乱れてしまうと活動に支障が出るため、積極的に相談に乗ってくださっていた印象です。心が乱れやすい活動で、パニックになる前に支援していただくことで、うまく行くことも増え、問題行動の回数が徐々に減っていきました。

さらに、家庭では難しいとされる行動を家庭内療育と考えて少しずつ練習していきました。

4.気持ちの言葉を教える

子どもの会話

まだまだ成長が追い付かずに出来ないことに関しては、先生方に支援をお願いしていたのですが、先生は娘の他にもたくさんのお子さんを抱えているので、四六時中娘を見るということは不可能なんですよね。

なので、娘にも自分で困った時や感情が乱れた時に自らSOSを発信するということ大事だなと感じていました。

なので、気持ち表す言葉をお家と、療育先で繰り返し教えていました。

>>気持ちの言葉を学べる本!

これも、すぐに出来るようになるわけではないので、長期戦ですが、困った時にどういう言葉を出すと良いのかを繰り返し言い聞かせていました。例えば、「先生、手伝ってください!」、「難しい、出来ない!」、「先生、どうやってやるの?」、「やりたくない、好きじゃない」、「休憩したい」など。

これらの言葉が少しずつ出るようになるようになると、問題行動がぐっと減っていきました。

以上が、『園や学校で問題行動を繰り返す!どうしたら良い!?まとめ』でした。

子ども自身が自分で気持ちを言葉で表せるようになるとグッと問題行動が減っていったのを覚えています。つまり、成長するにつれてどんどんと問題行動がなくなっていったということ。

それまでは問題行動が子どものSOSだったんですよね。とりあえず目の前の嫌なことを消し去りたい。言語で表現できないからこそ行動で表現するという状況です。

本当に長期戦で、一つずつ対応して、教えていくしかなかった。振り返ってそう思います。問題行動を急に0にするのは難しいので、1回でも多く問題行動を減らすという目標がオススメです。

そんな問題行動への対応をしている間、ママさんやパパさんは本当に葛藤の日々。子どもより先に心が折れてしまいそうなタイミングが幾度となく訪れるかもしれません。

そんな時は頑張りすぎず、その日できる最善を尽くし「成長に任せてみよう」と頑張るのをやめちゃいましょう。そして、話を聞いてくれるような人に相談する(→私の場合は身内ではなく療育先などの先生や保育士さんが多かったです)。好きなことをする。子どもを一時保育に預けて一人の時間を作るなど、一旦心を休めましょう。

休んでエネルギーをチャージしたら、また動きたくなる日、がんばりたくなる日がくるはずです。

そして、同じような経験をしている仲間が居るということ、このブログを通して感じていただけたら嬉しいです。

それでは、また!

おすすめの記事