我が家の娘は、手先がとても不器用でした。
それは、お絵かきでも同じ。まず力が入らないので、描けたとしてもクレヨンで薄く弱いヒョロヒョロとした線のみでした。
ようは、「筆圧が弱かった」んです。また、描く際も手首がクネクネして軸が定まらない感じでしたね。
そんな娘ですが、やはり入園すると製作活動でつまずきが見られるようになりました。うまく活動に参加できないのです。
「これは本人にとっても辛いだろうな。」ということで、家庭内でトレーニングをすることにしました。トレーニングというと大げさですが、とても簡単なこと。
その後、娘がどうなったかというと、筆圧が出るようになり、キレイとは言えませんが、文字や漢字も同学年のお子さんと同じように書けるようになりました。
ということで今回は、同じような悩みを抱える方向けに、我が家の経験談をまとめておこうと思います。
筆圧が弱く、クレヨンや鉛筆でうまく書けない!どうやって書けるようになった!?
最初の頃は、一人目の子育てということもあって、娘の発達の遅れを目の当たりにし、なんとか同年代の子のペースに近づけなければと焦りを抱えていました。
そんな私がやっていた、逆効果だったことは「クレヨンでさえも筆圧が弱くうまく線を描けない状況なのに、鉛筆を持たせて鉛筆で書かせようとしたこと」です。
これは、さすがにNGでした。よく考えれば分かることなのに、心に余裕がないとつい、無茶なことをさせてしまうんですよね。
娘も、出来ないことを要求されるので意欲を失いやりたがらなくなりますし、親もイライラします。完全なる、親の空回り状態でした。
では、どんなトレーニングをしたら筆圧が徐々に出るようになったのか。行き詰った私は、発達障害の子を多く見てきた先生に相談しアドバイスを受けたんです。
そのアドバイスに沿って、繰り返し遊んでいる内に気づけば筆圧が出るようになっていました。そのアドバイスとは下記の3つ。
- 今は鉛筆ではなく、太くて安定しやすいクレヨンやペンを持たせる
- クレヨンも鉛筆持ちで持たせる
- 自由にたくさん線を描かせる
クレヨンでさえ薄い線しか描けないということは、鉛筆を持つための手先の能力がまだ発達しておらず、鉛筆での練習はまだ早すぎるということ。
なので、次のステップの「鉛筆」を視野に入れつつ、太いクレヨンやペンを鉛筆持ちで持たせてたくさん線を描かせたり、絵を描かせると良いとアドバイスいただきました。もちろん、遊びの一貫です。
太いペンやクレヨンで鉛筆持ちというのが最初慣れない様子で何度も持ち直させましたが、描く経験が増えればふえるほど持つのにも慣れ、運筆も上手になっていきました。
次のステップである鉛筆への移行においても、持ち方はすでに身に付いていたのでわりとスムーズにいきました。
では、具体的に太いペンやクレヨン、鉛筆など、どんなものを使っていたのか。次に、実際に使っていたものをまとめておきたいと思います。
筆圧が弱い、改善のために役立ったツールとは!?
1.サクラクレパス 洗たくでおとせる ふとふとマーカー
まず1番最初のトレーニングとして、オススメするのがこのマーカーペン。普通のペンよりも太めなのですが、クレヨンとは違ってペンだと色が出やすく、運筆しやすいんです。
そうなると娘も、「うまく描けた!」という成功体験を積みやすく、描くことへ意欲が湧くようでした。
そして、母としても、色が簡単に出るので褒めやすい。すると、娘もやる気がアップしてたくさん描いて見せてくれるという、良いことづくめでした。
ただ、最初は鉛筆持ちに慣れず、違う持ち方をしようとするので1回1回、持ち直させていましたね。でもその内自然に鉛筆持ちで描くようになりました。
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2.サクラクレパス 水で落とせるクレヨン
これは先ほど紹介したペンと同じメーカーで出されているクレヨン。
太めのクレヨンで、これも鉛筆持ちで絵や線をひたすら描かせていました。12色セットと16色セットなど本数が選べます。
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3.くもんのこどもえんぴつ
上記のマーカーやクレヨンで筆圧が出てきて、運筆力もついてきたなと思えてから、次にこのくもんのこども鉛筆を持たせていました。
最初は6Bが筆圧が出やすく、書きやすいのでオススメです。
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この鉛筆に、さらに下記のような補助具(カバー)をつけていました。
というのも、先に紹介した太いマーカーペンやクレヨンに比べると鉛筆はとても細くなります。
それまでの娘の様子から、うまく出来ないと挫折しがちなのが分かっていました。よって、挫折する前にとにかく持てるという自信をつけたかったんですよね。
そんな背景から、公文の鉛筆と補助具をダブルで使用していました。
ただ注意したいのは、三角鉛筆の場合は、つけられる補助具が限られているので、補助具が三角鉛筆に対応しているか確認した方が良いと思います。
ちなみに、上記の補助具はくもんの三角鉛筆にギリギリに入るという感じで、実際に使っていました。普通の鉛筆であればすんなり入るはずです。
以上が、「筆圧が弱い、クレヨンの線が薄くてヒョロヒョロ、鉛筆で書けない!どうやって改善した!?トレーニング方法とは!?」、でした。
その後、娘は公文の6Bの鉛筆を卒業し、小学校入学と同時に2Bに移行、その後五角形のような普通の鉛筆も使っています。
全然線が描けなかった娘ですが、やはり成長は止まることはなく少しずつ出来ることが増えていきます。