電球

今は民間の療育先が多数あり、選べるようになりました。選択肢が広がり良いこともある一方で、逆に迷ってしまうというデメリットも・・。

これまで、地域をまたいで色々な療育先に通ってきましたが、辞めた療育も多数。そして、色々な療育に通い分かったことは、

親が良いと思った療育先でも、子どもにとって良いと限らない。そして、他の子にとって良い療育先でも、我が子にとって良いとは限らない。

ということでした。

ということで、療育の選び方について、我が家の経験も含めてまとめておこうと思います。

発達障害、療育先の選び方とは!?

チェックリスト

色々な経験をした上で、今、療育先を選ぶとしたら、下記の3つのポイントを重視して選びます。

1つずつ説明していきますね。

療育に通う目的と合うかどうか

なぜ療育に通うのか、療育に通う目的によって選ぶべき療育がかなり異なってくるんですよね。

というのも、今はたくさんの療育先がありますが、提供している療育は大枠で分けると下記のようなタイプが見つかります。

  • 特化系:言語、アート、音楽、運動など何か特化したプログラムがある療育
  • 知的開発・勉強系:例えば、数字に強い子は算数などの能力を伸ばすなどの療育
  • 自由系:遊びがメインの自由な療育

例えば、療育の目的が知的開発を希望しているのに、遊びメインの自由系に行ってしまうと、自由系でも遊びを通して機能向上等の効果はあると思いますが、知的開発とまでは行かないはずです。

そして逆もしかり、子どもの自己肯定感の向上や心の安定を図るのが療育の目的なのに、知的開発・勉強系の療育を提供する療育先を選んでしまうと、逆効果になりかねません。

なので、まずは療育先に通う目的を考えてみて、そんな目的に合う療育を提供する療育先を探すことをオススメします。

見学した時の直感

本

療育を選ぶ上で、子どもを連れて実際に療育が行われている場面を見学されることをオススメします。その時に感じた、直観を意外と私は重要視していました。

どんなに口コミが良くても、違和感を感じた療育先は結局選ばず・・。

いくら評判が良くても、我が子にとっても、そして親自身にとって合うかは分からないんですよね。プログラムは良くても先生同士がギスギスしていてなんだか緊迫感があるとか、パンフレットなどに掲載されている写真と実際が全然違うとか、見学すると良くも悪くも色々なものが見えてきます。

通えるかどうか

道

これもすごく大事です。通えるかというのは、時間(距離)や費用、精神的な面などの要素全てを含めてです。

すごく気に入った療育先があったからといって、送迎の時間的負担や費用を含め子どもや親の負担がかかりすぎるところは考えもの。最初は良くても継続できるかどうか。

あくまで個人的な経験ですが、療育はある程度の期間、継続することで徐々に効果が感じられたので継続のしやすさは意外と大事なんですよね。

実際に、すごく良いと思って通いたい療育先があったんですが、費用は補助がなく自費。場所も遠かったんです。あまりの内容の良さに短期プログラムには通っていましたが、結局無理があり、長期に渡っての継続はありませんでした。

これらが、療育を選ぶ際のポイント3点なんですが、子どもの意志が上記のポイントに入っていないんですよね。不思議に思われた方もいるのではないでしょうか。

療育選び、子どもが行きたがるかどうかは重要じゃない!?

四つ葉のクローバー

ズバリ、子どもが行きたがるかどうかはすごく重要なんですが、この行きたがるかどうかは、実際に通ってみて「子どもが行きたがるか」がとても重要で、見学時点で「行きたがるか」という視点は我が家にとってはあまり役に立たなかったんです。

子どもの特性や成長度合いにもよりますが、新しい環境が特に苦手で、最初はどこにいっても嫌がるお子さんの場合は、そもそも全てが「行きたくない」になってしまいます。また、娘のように言語発達に遅れがある場合は意思疎通が取れず、「行きたがっているのか」すら分からないということも。

こういう場合は、親が判断するしかないんですよね。

また、意思疎通のできるお子さんであっても、見学時点での「行きたい」はあまり当てにならない場合も・・。民間療育はあくまでビジネス。利用者を確保する必要があるので、見学の際は、あえて良い面ピールをされていたり、普段はいない代表の方が対応したりという場合あるんですよね。(実際にありました。)

なので、見学の際に「子どもが楽しそうにしていた」とか「子どもが嫌がらなかった」としても、通ってみて「行きたがらなくなった。」「行けなくなった。」という可能性は大いにあって、実際にそうなった経験あり。

なので、「子どもが行きたがるか」という視点は、私個人の意見でいえば、通ってみてからが重要と考えています。

療育に通う上で子どもの顔が浮かない、行こうとすると泣き止まないとか、嫌がるという場合は、少し立ち止まって療育を継続するか考える余地がありそうです。

我が家の体験談!

娘は言語が遅れていたため、療育を開始した2~5歳頃までは娘の気持ちを言葉で聞くことが出来なかったんですが、合わない療育先の場合、子どもが行くのを嫌がるようになりました。

それまでも別の療育先で、パニックになったり、不適切な行動を取ってしまうことは多々あったんですが、それでも行くのを嫌がったことはなかったんです。

嫌がらなければ、娘にとってはプラスの経験もある(楽しいとか、心地良いとか)ということで、逆にそういった療育先は、パニックになった時にどう対応すると良いのか、きっかけは何だったのかなど、療育の先生方と話し合い、色々と学べることが多かったのですが・・。

とある療育先は、行く前から嫌がり表情で分かるほど。療育の最中でも、楽しそうな表情がない状態になっていました。

療育にしばらく通ってみて、行くのを毎回嫌がるようになったということは、子どもにとって負担が多すぎるということですよね。意思疎通ができない幼児期のお子さんの場合は、無理やりにでも通えると思いますが、体も大きくなり、主張が出来るようになると、嫌なものは嫌。結局継続は出来なくなります。

やはりバランスって大事。良いこともあるけど、大変なこともある(刺激もある)というのがベストですが、良いことがなく、苦しいだけの療育はどう考えてもメリットはないように思います。

療育先、結局はトライ&エラー!通ってみないと、合うかどうかは分からない!

葉と光

よって、一生懸命選んだとしても、療育先が合うかどうか、結局は子どもが通ってみないと分からないという結論に至ります。しばらく通って、ようやく見えて来るものがあるんですよね。

子どもの合う合わないはもちろんですが、親側のトライ&エラーも起きてきます。

例えば、親の考えていた療育の目的が間違っていたことに気付かされるなど。療育の目的は知的開発だったけれど、そもそもその知的開発で子どが伸びるのか疑問を抱き、エラーとなる可能性もでてきます。

他にも通ってみたものの、年齢と同時に合わなくなってきたとか、最初は良かったけど方針や先生が変わって合わなくなったなどのケースもあります。

なので、ある程度選択肢を絞って見学にいって良いと思えば、後はトライ&エラー。結局は通ってみて合えば通い、合わなければやめる・他のところを探す、そんな心づもりをしておくと楽(らく)です。

発達障害、どんな療育先を選んだ!?経験談!

海にかかる橋

我が家の場合、下記全てのタイプに見学に行き通った経験ありです。

  • 特化系:言語、アート、音楽、運動など何か特化したプログラムがある療育
  • 知的開発・勉強系:例えば、数字に強い子は算数などの能力を伸ばすなどの療育
  • 自由系:遊びがメインの自由な療育

経験した結果、我が子には知的開発・勉強系は、合いませんでした。

親にとって良いと思ったところを選んだですが、子どもにとっては負担が多すぎて、自己肯定感が下がるリスクの方が大きいと思うように。親にとっても子どもにとってもエラーだったんですよね。実際、子ども行きたがらなくなったのもこの系統の療育でした。

そして、同じ系統で、子どもが見学時に行きたがった療育先があったのですが、私にとっては違和感が大きすぎて通う決断が出来ませんでした。

親が良いと思ったからといって、子どもにとって良いわけではない。子どもが良いと思ったからといって、親にとっても良いわけではない。まさにこの経験を通して実感しました。

一方で、特化系は合うところがあり、継続して通いましたね。特化系と自由系を組みわせた療育先もあり、その療育先は心の安定を養うという目的でも長期に渡り継続して通いました。

やはり最後は、「子どもが行きたいところ」に通うことになります。言葉が出て自分の意見や考えを言えるようになり、体が大きくなれば、強制的に行かせるという選択肢はなくなるんですよね。

早期に療育を開始した方が良いというのは、この理由もありそうです。自分の主張が出来るようになってから療育に通おうと言っても、子どもが受け入れて行けるかどうかは、お子さん次第な気がします。

以上が、療育先の選び方や見学のポイントについてでした。

あくまで我が家の経験ですが、この情報が少しでもお役に立てたら嬉しく思います。お子さんにや親御さんにとって合う療育先に出会えますように。応援しています。

おすすめの記事