空にハテナ

子どもが発達障害を抱えていたり、発達において特性を抱えている場合、初めての集団生活になる幼稚園生活は不安でいっぱいですよね。そんな不安に対処するべく加配をつけてほしい、支援の先生を付けてもらいたいと思う親御さんはたくさんいらっしゃると思います。

でも実際のところ、民間の幼稚園の場合は加配や支援の先生については一筋縄ではいかないことが多いんですよね。それはなぜか、実は幼稚園だからこその理由があるのです。ということで、まとめておきたいと思います。

体験談!見学した民間幼稚園全てで1対1の加配や支援の先生を付けることは出来ないと言われる!

園児と先生

実は我が家も幼稚園探しをしている当初、万が一、娘が集団活動についていけないことを考慮して、加配や支援の先生を付けてもらうことが可能なのか模索していました。具体的には見学時に発達の遅れがあることを事前に伝えると、「支援の先生は、在園児の兄弟(姉妹)が優先になるので付けられません」と開口一番に断られたり、「加配や支援が必要なければ入園可能です」と条件を付けられたり、最も良心的な園で「1対1の加配や支援の先生は付けられませんが、チーム保育で支援の必要のある子を見ていきます」というように言われていました。

つまり、我が家の経験でいうと、見学した全ての園で1対1の加配は望めないという結果でした。でもこれは、民間の幼稚園だったからで、市立幼稚園や町立幼稚園といった、市や町が運営する園はこういった対応にはならない可能性大です。地域によって差があるのかもしれませんが、市立幼稚園や町立幼稚園の場合は、認可保育園と同様に、療育手帳があれば支援をしてもらいやすいと聞きましたね。地域によっては療育手帳がなくとも、診断書があればOKなところもあるかもしれません。

なので、加配をつけてもらいたい、支援の先生をつけてもらいたいという強い思いがあるようであれば、一度そういった市立や町立の園に確認されると良いかもしれません。

では、なぜ民間の幼稚園だと加配や支援の先生を付けるのが難しのでしょうか!?

民間の幼稚園で加配や支援の先生を簡単に付けてもらえない、3つの理由!

民間幼稚園の場合は、もしも1対1で加配がついたならラッキー、奇跡というように考えておくのが無難。なぜなら民間幼稚園の場合は、簡単に加配をつけられない下記3つの理由があるからです。

支援の先生を追加で雇うほどの人件費がない

先生と生徒

これが加配や支援の先生を簡単につけられない大きな理由。民間の幼稚園の場合、園を運営するのに必要な資金は、在籍園児の保育料と考えると分かりやすいはず。→実際には、入園費や入園考査の検定料や寄付、補助金など色々あるとは思いますが、ややこしくなるのでここでは置いておきます。

そう考えると、園が使える資金には限りがあって、その中でやりくりする必要があります。いわゆる経営していく必要があるということ。そんな中、1人先生を追加で雇うとなると、その先生のお給料をどこかで捻出しなくてはならないわけです。とてもではないけれど、一人の園児の保育料だけで1人の先生のお給料は払えません。だからこそ、簡単には加配をつけられないのです。実際に我が家が通っていた園でも、同じように説明を受けました。

これには、ただ納得ですよね。だからこそ、少しでも人件費などの足しになるよう、園側が補助金を県などからもらうために、特性のある子の保護者に補助金申請をお願いしてくることがあります。>>補助金申請の依頼が来た!補助金申請って何!?

これが、加配や支援の先生が簡単に付けられない最も大きな理由です。

スポンサーリンク

他にも支援対象のお子さんが多数いる

遊ぶ子供たち

これも入園前に我が家が園側から実際に言われたことなんです。どういうことかというと、我が家は入園前に子どもの発達の遅れを園に伝えていたこともあり、その時点では園側としても次年度入園してくる子供の様子が分からないので、支援が必要な子がどのくらい居るのか、どの程度の支援が必要なのかが明確に把握できなことから、確実な支援約束出来ないのだそうです。

というのも、入園前に発達障害の疑いや、成長の遅れがある旨カミングアウトされていれば、園側も支援が必要ということを事前に把握できますが、園側にカミングアウトせずに入園してくるお子さんだって複数いらっしゃるんですよね。親御さんが気づかない認めてらっしゃらないケースもあります。

そうなると、支援対象の子供って実はたくさん居るわけで、入園してみないとどの子にどの程度の支援が必要なのかが分からないということ。入園前に情報で得ていたお子さんよりももっと手が必要となるお子さんがいる可能性だってあるそうなんです。なので、入園前は特に、1人の子に対してすぐに「加配をつけます」、「支援の先生をつけます」とは言えないということになります。これが2つ目の理由。

スポンサーリンク

特別扱いできない

園児

上記でもお伝えしましたが、どの子も平等に教育し、どの子にも手をかけていきたいという園の場合、他のお子さんや保護者の手前、特別扱いできないという方針を掲げているところがあります。

そういう園の場合、1対1で加配をつけてしまうと、特別扱いという捉え方ができるため、1対1の加配はつけずに担任の先生が必要に応じて支援したり、補助の先生1人が色々な子を見ていたりという対応をあえてする園があります。

これが最後の理由、特別扱いをしない方針から、1対1の加配つけないということです。

以上が、「幼稚園で加配をつけてもらえない、支援の先生を簡単につけてもらえない理由とは!?」でした。我が家の場合は、1対1の加配は諦めて入園させましたが、どうしても1対1の加配や支援が希望という場合は、市立幼稚園や町立幼稚園に相談するのがオススメです。

支援をお願いしたら断られた、そう考えると目の前が真っ暗になりますよね。でも園側の理由や事情を知ることで、そんな真っ暗闇から一歩外に出ることが出来るはず。少しでもママさんやお家の方のストレスが軽減すること、願っています。

おすすめの記事