小学校

子供が年中、年長になると意識するのが、小学校への就学ですよね。そして就学において、心配なのが、我が子が通うのは、普通級なのか、通級、もしくは支援級なのかということ。

ということで今回は、地域の小学校(公立)の就学において、普通級 or 通級 or 支援級にどうやって決まるのか、流れや手続きについてと、我が家の普通級 or 通級 or 支援級を選んだ際の経験談をまとめておこうと思います。

小学校の普通級、通級、支援級ってどうやって決まるの!?手続きと流れ!

道

我が家の場合は娘が幼稚園児の頃に引っ越しをした関係で、たまたま地方と関東の2つの地域の手続きと流れについて知ることが出来ました。地域によって、細かい面で手続きや流れに違いはあるのですが、大まかな流れは一緒です。

まず、普通級・通級・支援級かを決めるまでの手続きにおいて重要なポイントは次の3つ。

  • 普通級、通級、支援級の選択において、窓口となるのは教育委員会
  • 普通級、通級、支援級のどれが子供にとって良いか、教育委員会から結果や見解が保護者に伝えられる
  • 普通級、通級、支援級のどれにするか、最終決定するのは保護者

この3つを覚えておけば、あとは手続きの流れに乗るという感じです。手続きの手順は大まかにまとめると、次の通りでした。

1.年長の1学期(初夏)に、園を通して教育委員会から就学相談の案内が来る

紙飛行機

子供が幼稚園、保育園どちらであっても、次年度に就学予定のお子さん全員に、園を通して就学相談の案内が来ます。我が家は、園をとして就学相談のお手紙が配布されました。

特に相談することがなければスルーですが、発達障害やその可能性があったり、自閉傾向がある、特性がある、小学校生活に心配がある場合は、相談することが可能です。

通級や支援級を考えている場合は、この就学相談は必ず行うことになります。

2.就学相談を申し込む

上記の案内を受けて、保護者自身が就学相談に申し込む必要があります。我が家の場合も教育委員会に電話をかけて申し込みました。

3.地域の教育委員会にて就学相談をする

面談

教育委員会の担当者の方に就学相談をします。我が家の場合は、面接のような感じで園での様子や就学において心配なことなどを伝えました。我が家の場合は1時間程度の相談時間でしたが、話していると時間はあっという間に過ぎるため、あらかじめ伝えたいことをまとめておくと楽です。

4.教育委員会の担当者が必要に応じて、在園中の子供の様子を見学

遊ぶこども

これは地域によってやお子さん状況によっても異なりますが、就学相談での話しを踏まえて、教育委員会の担当者が実際に園での子供の様子を見に来ました。

ただ、人口が多い地域は、担当者が園に出向くのが難しいなどの事情で就学相談とは別に集団で行動観察できる場を設けたり、子供と面接をしたりという地域もあります。

5.地域の学校にアポを取り、見学に行く

教室

普通級、通級、支援級を選ぶ上で、学校見学は必須。実際の普通級、支援級、通級の様子を見て、学校の雰囲気を掴みます。実際に見学に行くと、「想像と違っていた!」ということで、考え直す方も居らっしゃいます。

そして、可能であればこの就学相談の時期ではなく、もっと前の段階から、地域の方が自由に出入りできる行事がないか調べて何度か足を運ぶのがオススメです。その方が、素のままの学校や子どもの様子が分かります。

なお、この見学ですが住んでいる地域の方針によって、見学の方法が異なるので注意が必要です!

我が家は2つの地域で就学について色々と動いていて、1つの地域では保護者が学校見学のアポを取る必要がありましたが、もう一方の地域は、教育委員会を通して学校見学を申込み、教育委員会の担当者と一緒に見学をしました。

なので、正式な見学の仕方や時期は就学相談の際にでも、教育委員会の担当者の方に確認してみましょう。そして、この正式な学校見学の際に、校長先生や教頭先生と面談やご挨拶をする可能性があることを心に留めておき、伝えたいことなどはあらかじめまとめておきましょう。

6.教育委員会が協議し、普通級、通級、支援級のどちらが良いかを決定し、見解を保護者に通知

就学相談や、子供の様子を踏まえて、教育委員会から、普通級、通級、支援級のどちらが良いか、結果が保護者に通知されます。

7.保護者が教育委員会の見解を踏まえた上で、普通級、通級、支援級どれにするか決定、もしくは交渉

看板

上記の教育委員会からの結果を踏まえて、最終的に普通級、通級、支援級のどれにするかを保護者が決めて教育委員会に伝えます。基本的に最終的な決断は保護者がします。

ただ、親の希望が教育委員会の薦める結果と異なる場合は、スムーズに行かず、交渉が始まるという話も耳にしますね。

以上が、『普通級 or 通級 or支援級、どう決まるの!?手続きの流れ!』でした。

親の意向は普通級・通級・支援級どれを希望した!?選んだ基準とリアル体験談!

電球

我が家の場合、結果的に「普通級」を選択しました。ただ、就学相談を受けた際に教育委員会からオススメされたのは「支援級」。そして、療育先からはオススメされたのは、「通級」や「支援級」でした。

こんな風に、就学の方向性については三者三様言うことが違うということは往々にして起きがちなんですよね。我が家だけでなく、他のお子さんにも同じようなことが多々起きていました。そうなると、親は当然迷うわけです。

ちなみに、「通級」の選択肢は、「普通級」在籍が基本だったので、まずは「普通級」か「支援級」どちらの希望かを決める必要がありました。結局どう決めたか、我が家の場合の基準はというと・・

娘が学校生活で1日中120%の力を出さないといけない環境は選ばない。

でした。娘の場合、健常といわれる大集団のグループに属すことになると、他の子が簡単に出来ることでも120%の力で努力しても出来るか出来ないかというレベルだったんです。(→園での様子を考慮して判断。)なので、まずは大人数のマンモス小学校の「普通級」は対象外でした。

万が一そんな環境を選んでしまえば、学校生活で1日中娘は120%の力を要求され、心が潰れてしまうのが想像出来てしまいました。そんなことから、マンモス小学校の普通級だけは何としてでも避けなくてはという思いがありましたね。

では、「支援級」はどうか。これも、難ありだったんです。療育先から娘は悪い意味で「お願いするのが上手い」と報告を受けていました。あの手この手で自分が出来ることでも大人にやってもらうようにするということ。理由は当然、楽(らく)だからなんですよね。もう自然にお願いするのだそうです。

そんな状態で「支援級」を選べば、本人は楽で居心地が良いかもしれませんが、『どんどんと自分でやらなくなる→自分で出来ることが減る→経験も出来ず自立が阻まれる』というリスクを抱えることになります。娘の場合は、最初は不安でうまくいかないことも、経験を積むと出来るようになったことが多かったため、経験出来なければ出来ないままというのは目に見えていました。なので、「支援級も厳しいな」という思いでした。

結局、我が家の基準を考えて導き出したのが、「少人数の小学校の普通級」or 「マンモス小学校の支援級」という2つの選択肢。結果的に経験を積みながら支援もある程度してもらえる「少人数制の小学校の普通級」を希望し、選択に至りました。

以上が、我が家のリアルな就学における体験談でした。

軽度発達障害やグレーと呼ばれるお子さんの場合、就学の選択は迷う方が多いのではないでしょうか。まるで一生を左右するかのようなプレッシャーを抱える方も多いはずです。(→私もそうでした。)

そんなストレスが多い中、このブログを通して少しでも分かることが増え、体験談を知ることでストレスが軽減できれば嬉しく思います。同じ思いをしてきた仲間がいます。陰ながら応援しています。

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