幼児期から小学校まで娘はかなりの偏食がありました。
例えば、茶色い焦げ目がついた食べ物は匂いも見た目も受け付けず、食べられません。パンも白いパンは食べられるけど、茶色いパンは受け付けない。ソーセージなども、焼いたものは食べられないけれど茹でてあるものは食べられるなど、とにかくこだわりの強い偏食があったんですよね。
娘の場合は、幼児期から小学生にかけて徐々に偏食がきつくなりました。
そんな偏食のある子ですが、園や学校の給食ではどうしていたのか。その後、成長してどうなったのか、偏食と給食についての足跡を残しておこうと思います。
発達障害、偏食と給食!園や学校での対応、対処法!学校での問題行動は給食が原因だった!?
偏食における園や学校での対応や対処法は、下記の2つの選択肢があります。今は、昔のように全部食べ終わるまで片付けられない、居残りということはまずありません。
- 苦手な物を減らす(一口は食べる)
- 苦手な物に代わる食べ物を家庭から持参する
ちなみに我が家の場合は、先生と相談し、苦手な物への不安が強くて学校生活に支障がで出ていた小学校低学年の頃は、「苦手な物に代わる食べ物を家庭から持参する」という対処法でなんとか給食を乗り越えていました。
でも、実この対応は学校生活に支障が出てきてから取り入れた対処法で、当初は「苦手な物を減らす(一口は食べる)」戦法で園や学校で対応してもらっていたんです。
親としても、いずれ舌が慣れてくれて大人になって食べられるようになれば良いという期待から、1口くらいは食べて欲しいという思いがあったんですよね。園でも同じような考えで、先生と家庭で相談し、減らせるけれど一口は食べるというルールのもとで給食をいただいていました。
そんな日々が続いた小学校生活のとある日、先生から
と連絡がありました。「え!そんなに!?」と驚いたのを覚えています。よっぽどのことがないと、先生からこういった連絡って来ないと思うんですよね。
娘の場合は、学校生活で落ち着かない日が多々あり、よく相談しに行っていたのですが、まさかその原因が給食にあるとは思いもよらなかったんです。
結局、先生が給食メニューと娘の学校生活の様子を毎日記録付けしてださったところ、見事に学校生活で乱れがある日は、給食で苦手なものが出る日でした。いやー、これには驚きましたし、そういった記録を付けて下さった先生や学校の対応にも感謝の気持ちでいっぱいでした。
そんなことが分かってから、先生がまずは学校生活の安心を優先すべく「どうしても苦手な物が出る日は食べなくても良い」という特別ルールで対応をしてくださることに。
すると、なんと娘の学校生活が次第に落ち着くように・・。もはや驚きの連続。まさか給食が学校生活全般に影響及ぼすとは。
それから、先生と相談し、学校生活に影響が出るほどであれば、苦手な物が出る日は家庭から食べられる物を持参することになったわけです。
偏食における給食対応!「減らす」or「家庭から持参する」の判断基準は!?どっちが良い!?
我が家の経験からいうと、子どもが園や学校に通う上で最も大事なことは、学校や園で安心して生活できること&教育や保育を安心して受けられることだと考えます。
それが最大優先事項だとすると、その最大の目的に支障が出るのであれば、対策を取るというスタンスなんですよね。
我が家の給食の例でいうと、「苦手な物を減らす」で学校生活に支障がでなければ、その対応でOKでしたが、娘の場合は給食が原因で学校生活に支障が出ていました。よって、「苦手な物を減らす」という対応ではNGということ。
他の対策を取る必要があり、それが、「苦手なメニューに代わる食べ物を家庭から持参する。」でした。
実際、家庭で食べられる物を持参する対応にしてからは、とても落ち着いた日々を送ることができました。
なので、fa-lightbulb-o「減らす(一口は食べる)」or 「家庭から持参する」、どちらに対応にするかの判断基準は、安心して学校や園生活を送るにあたって支障があるかないか、教育や保育を受けられているか、になります。
我が家の場合は、先生から給食における対応のアプローチがありましたが、先生からの積極的な支援が受けられない場合は、お子さんからの訴え次第で親側から学校や園側へ相談や交渉をしてみましょう!
ちなみに娘の場合は、学校生活が少し安定した小学校高学年には家庭からの持参はやめて、「減らす(一口は食べる)」に再度移行していきました。
園や学校の給食に対して、親や家庭で出来ること!
家庭では、給食に嫌いな物や苦手な物があって心配な場合は先生にSOSを出すことを教え続けていました。我が家の場合、園児の頃はSOSを出すのが難しかったので本格的には小学校に入ってからですね。
SOSの方法はその子それぞれあるとは思うのですが(絵カードだったり、言葉だったり)、「先生に相談する」ということがとても大事だと感じましたね。でないと、先生に苦手だと分かってもらえず、誤解も生じやすい上に本人の不安も解決されません。これって、先生にも子どもにとってもメリットがないんですよね。
事前に先生には子どもの連絡帳などに、「給食で困ったことや、苦手な物が出てきた場合は先生に相談するよう本人に伝えました」と伝え、先生と情報共有をはかると良いと思います。
一方で、家庭では学校の給食時と違って「一口は食べる」ルールを貫いていました。いわゆるメリハリとでも言いましょうか。
でも、嗅覚や味覚上どうしてNGなものがあり、そういった一部の食べ物は除外していました。家庭は安心できる場というスタンスで、あえて苦手な物を出し、克服にならないかというような淡い期待も抱いていましたね。
ただこれは、我が家の場合、学校では苦手な物は食べなくて良いという対応だっただからなんです。学校で「一口は食べる」というルールで行っているのであれば、家庭では少し甘くと考えていたかもしれません。
さて、給食においてこんな対応を行っていた我が家ですが、成長してどうなったか、まとめていきたいと思います。
発達障害、子どもが偏食で給食を食べない!成長してどうなった!?
結論からいうと、やっぱり食べれない物や苦手な物もありますが、食べられる物がかなり増えました!給食も自宅から持参することもなし、給食で学校生活が乱れることもなくなりました。
そして、偏食というよりは、少し好き嫌いが多いかなという程度に軽減。中学からは給食の特別対応も一切なくなりました。
娘にとって大きなきっかけとなったのが、娘同伴で参加した中学進学時の説明会。先生との個別相談が出来る機会があったんですがその際、給食について好き嫌いが多い子への対応はどうされているかを聞いたところ、
当中学では個別対応はしていません。一口は苦手でも食べるというスタンスです。
と先生が毅然とおっしゃったんです。私としては「あちゃー」と思ったんですが、普通級だったこともあり私からは「そうなんですね。」という程度で他には何も言いませんでした。
その話を聞いた娘はハッとした表情をしていたのが印象に残っていたんですが・・。
その時は小学校6年生。それからは小学校の給食で避けていた物も、「中学になったらマズイ!」という意識でチャレンジするよう自ら拍車をかけるようになりました。先生からも「今まで苦手で避けた物にもチャレンジしている!」と報告がありました。
そんなことを中学進学までしている内に、「あれ?意外と美味しい!」と思えたものもあったようで、こだわりが強い偏食はグンと解消されました。
やっぱり「好き」や「〇〇したい」というプラスの気持ちからは、驚く効果が得られると実感です。今回は、「この中学校に通いたい」という気持ちから、「一口は食べられないとマズイ」と自ら思って行動したことが功を奏しました。
以上が、「発達障害!偏食がある場合の園や学校の給食、どうした!?対処法とは!?」でした。
まさか、給食で学校生活に支障が出ているとは、当時はとにかく驚きましたね。給食を通しても、その時に出来なかったことが一生できないわけではないと実感しています。
これから小学校に就学される方、偏食をお持ちで給食のことで不安や心配が多い方に少しでも参考になれば嬉しく思います。