本

娘は、2歳半頃から発達障害の疑いがあり、3歳半頃に発達障害と診断されました。そして、年中までは転勤先の地方で過ごしていたのですが、住んでいた地域に当時、軽度発達障害の子が通う民間療育施設はなく、入園してしばらくは市の2ヵ月に1度の療育に通うのみでした。

そうなると、療育は受けられないまま、母子1対1で家庭で過ごす時間が多く、焦りや不安でいっぱいに。家庭でもなんとか遊びの中から、自己流の療育をと考えるのですが、私がイライラしてしまい、手詰まり感がありました。

そんなことから、家庭に居る時間を有効に使って、娘の成長を促すことに繋げる何かがないかを探すことに。そこで、辿りついたのが、四谷学院の通信療育講座、『療育55段階プログラム』でした。最初、受講費用に尻込みし、迷いましたが思い切って申し込むことに。そして、一番最初のステップから申込み、小学生になってもずっと受講を続けました。

ということで、受講を検討されている方に向けて四谷学院の通信療育講座、『療育55段階プログラム』のリアルな経験談、メリット・デメリットなどをまとめておこうと思います。

四谷学院の通信療育講座、受講を決めた最大の理由とは!?

四谷学院の通信療育講座の受講を決めた最大の理由をズバリ、親の希望する勉強方針と、四谷学院の教材・講座がマッチしていたからです。

その頃、すでに受講していた通信教育があったのですが、娘にとっては難しく全くできない状況でした。教え方にも迷い、誰かに聞きたくても、当時住んでいた地域に民間療育施設はなく、市の2か月に1回の療育が頼みの綱。何もしない内に時間が過ぎていくことに不安ばかりが募っていました。

そんなことから、療育を家庭で受けさせたいという思いを抱き、その思いと四谷学院の療育通信講座がまずマッチしたんです。逆にその選択肢しかなかったともいえるかもしれません。

さらに、親として、娘の勉強面において優秀であってほしい、クラスで上位になってほしいなどといったことは求めておらず、自立するために必要な土台となる教育はじっくりとしっかり身に着け、定着させたいという気持ちがとにかく強かったんです。

なので、年齢に応じて教材が固定されているものではなく、その子にあったレベルから勉強がスタート出来、繰り返し繰り返し基本を学び定着させるられる教材や勉強方法を希望していました。それが出来るのが、四谷学院の通信療育講座だと判断したため、それが最大の理由となり受講を決めましたね。

四谷学院の通信療育講座、実際に受講してみてどうだった!?感想!

えんぴつ

我が家は、幼稚園年少から小学生になってもずっと継続して受講していました。ということは結果的に、我が家にとっては、受講のメリットがとても大きかったということになります。

初めて受講したのは園児だったので、最初は毎日の勉強習慣をつけることと、教材の準備が複雑で親の管理が必要があったので大変さを感じたこともありましたが、時間と共に慣れていき、全く負担にならなくなりました。

教材は、繰り返し繰り返し基本を学ぶことが出来るので、最初できなかった課題でもしっかりじっくり、基礎から定着していったという実感があります。また、親用にどう教えたら良いのか、課題の目的は何なのか、うまくいかない事例を挙げて教え方などが細かく記載されていてとても参考になりました。

また、担任制なので、うまくいかない時は教え方のコツなどを質問をしたり、1か月ごとに課題の取組みの様子を書くシートを提出するので、その際に親の心配ごとなどを記載しアドバイスいただくことが出来ましたね。療育に通えなかった我が家としては、まさに家庭内療育として充実していて、とても助かっていました。

さらに、受講中1度だけ発達障害のお子さんの指導で有名な機関に電話相談することが出来るサービスがついており、これは、通信講座のことだけでなく園や学校での困りごとも相談することが出来、園児の頃は毎年利用していました。これも、参考になる話が聞けて、園にフィードバックしたりしていました。

小学生になると、この通信教育が復習や予習にもなり、得意不得意はありますが、基礎はしっかり身に付き、クラスについていくことが出来ていました。

これらを踏まえると、我が家にとって四谷学院の通信療育講座は受講して大正解だったと言えます。ただ、物事には必ずデメリットもありますよね。ということで、次に個人的に感じたメリットとデメリットをまとめておこうと思います。

スポンサーリンク

四谷学院通信講座、『療育55段階プログラム』、メリット・デメリット!体験談!

四谷学院通信療育講座のメリット!

四つ葉のクローバー

家庭内に居る時間を有効に使える

地方に住んでいて、療育がなかなか受けられなかった我が家にとって、通信講座の療育は、療育を受ける機会を増やすとても貴重なツールとなりました。我が家は母子で家に居る時間がとても長かったので、その時間を有効に使えるのは最大の魅力でしたね。

机に向かって勉強をする習慣が身に付く

勉強

年少に始めたのですが、予定では毎日少しずつ取り組むようになっているので、机に向かって学習をする習慣が少しずつ身についていきました。最初は、なかなか座れなくとも、1年、2年、3年と取り組むと、座れる時間も長くなり習慣化されていきましたね。もはや、「毎日の勉強は当然」とい感じになっています。

教材がとてもよく考えられている

当たり前なのですが、教材がとにかく充実しています。自閉症や発達障害の教育に経験と実績のある有名校が監修しているので、そのノウハウがしっかりと詰まっていて、指導方法も分かりやすく記載があります。こういう子の場合は、こういう風に学習を進めると良いなんていう対応方法の記載もあるほどで、他の通信講座で行き詰っていた私としてはとにかく助けられました。

着実に基礎知識が積み重なる

右肩上がりのグラフ

繰り返し繰り返し学習できるようなカリキュラムなので、基礎知識が着実に少しずつ積み重なっていきました。言語、数の概念、理解力、操作性など、最初はうまくできなくても、課題をを繰り返す内にいつのまにか出来るようになっています。

担任制で月1回レポートを出すことで、継続しやすい

月1回レポートを提出する流れになっていて、担任の先生もいるので、学習のことで質問しやすく、それ以外のお家での様子や、周りの様子などを報告することで、親もなんだか相談口があるという安心感に包まれます。

先生からは、役に立つアドバイスをいただけたり、励ましの言葉を頂けたりで、レポートの回答が孤独感を和らげてくれたことが多々ありました。

 1回のみ、電話相談が出来る

自閉症のお子さんや発達障害の子供の教育で実績のある、有名校の教育センターに電話相談が1回出来ることになっています。学習のことだけでなく、幅広く相談出来るので、生活で困っていること、不安なことを相談することが出来ます。

地方などで、相談先がなかなかない、理解してくださる方が周りに居ないなどの方は、とても心強いサポートなはず。ちなみに、小学生になるこのサービスは一括受講の場合のみという記載がありました。

指導や教え方に一貫性があり、子どもが混乱しづらい

ランドセル

今や民間療育施設が増え、首都圏では療育先選びに迷うほどになっています。そして、多数の療育施設を併用して利用している方も多く、そうなると直面するのが、各施設ごと、先生によって、指導方法や教え方に違いが出てくること。

これは勉強でも同じで、例えば掛け算のひっ算のやり方にしても、学校で教わったやり方と療育施設で教えてもらうやり方が違ったりして、子どもが大混乱を起こしてしまう可能性があります。

一方、この通信療育を利用し、家庭で教えるとなれば、学校に合せて教え方を工夫したり、一貫性を持って教えることが出来るため、子どもが混乱せずに済むメリットがあります。

四谷学院通信療育講座のデメリット!

光が射す森

講座費用は高め

地方で、無料の療育のみ受けていた我が家にとって、この通信講座の受講費用を最初見た時は思わず「高い」と声が出てしまったほどでした。w なので、一時、受講について尻込みしていて、迷った時間が結構ありましたね。

ただ、毎日家庭で療育を受けられること、自閉症や発達障害の子供向けの専門的な教材を支給され、指導方法のサポートなどがあると考えると、実はそんなに高価すぎるわけでもありませんでした。

実際、首都圏に住み、発達障害の子供用の塾などがありますが、受給者証を使わず週1回1時間、実費で1年通うことを考えれば、『療育55段階プログラム』の方が安いです。なので、この費用に対する捉え方は人それぞれかなと思います。

通信講座なので、対面と違ってタイムリーに相談は難しい

対面の療育と違って通信講座なので、いくら担任の先生がいても、タイムリーに口頭で相談するということは当然ながら出来ません。なので、対面とくらべれば、相談等にも多少の時間差が生じてしまいます。

スケジュール管理と学習の準備が必要

学習の予定表があらかじめ設定されているので、その順の通り、教材や使うものを準備したり、どういう目的で学習をどう進めていくかなど、母親(指導者)が理解しておく必要があります。なので、学習するにあたって、準備時間は多少取られます。

あくまで家庭で療育を行う講座であり、指導者が私(母親)なので、母親の負担はあります。ただ、慣れてしまうので、私の場合は負担とも感じなくなりました。

子の勉強に付き合う時間の確保は必須

特に幼児の頃や、勉強の習慣か付いていないころは、当然ながら勉強は付きっきりで取り組むことになります。なので、生活の中で親も勉強時間の確保は必須。共働きなどで、時間がないご家庭にとっては負担になる可能性はあります。

母の忍耐が必要

くまと困り顔

我が家にとっては、この部分が一番の課題でした。他のお子さんにだと寛容になれることも、我が子となると、親の方が白熱してしまうことがしょっちゅう。

娘の取り組む姿を見て、ついイライラしてしまったり、余計な手だしや口出すをしてしまったりすることがありました。とにかく、親の忍耐が試されます。

子供によって、合う合わないはあるかも!?

我が家は、娘も嫌がらず継続できたのですが、お子さんの状況や特性によっては異なるかもしれません。いずれにせよ、子供本人が取り組む課題なので、指導者だけでコントロールは出来ない部分は当然ながら出てきます。

ただ、うまく取り組めない場合は、どうすれば良いのか、指導書に記載のある場合もあるのと、相談は出来るはず。


 

以上が、四谷学院の通信講座、療育55段階プログラムについて』でした。費用が高めな分、悩まれる方も多いはず。あくまで1つの事例ですが、検討する際の参考になれば嬉しく思います。それでは、また!

おすすめの記事