鉛筆とノート

小学校に入学して困ったことの1つに「字の汚さ」がありました。もともと手先がとても不器用だったので、キレイな字が書けるとは思っていませんでしたが、先生から報告を受けるほど学業に支障が出るようになりました。

具体的な困り事といえば、答えは合っているのに字が汚くて不正解になる、読めない、数字の6が0に見えるとか、0が6に見えるなど。そうなると、テストでも○が付かず、娘本人は失敗に弱いので「できない」と自信を喪失したり大泣きするという悪循環が見られるようになりました。

親としてもいよいよ焦るようになったのですが、どうなったか。今回は「字の汚さ」における体験談をまとめておこうと思います。

「字が汚い」成長したらどうなった!?

この「字の汚さ」について、結果的にいうと、低学年の頃は学業において大きな支障がでるほどの「字の汚さ」でしたが、中学年(3年生くらい)から急にキレイな字が書けるようになりました。(あくまで娘にとってはであり、これまでに比べたらマシというレベルです)親の方が、「お?」と驚くほど急にという感じでしたね。

なので、我が家の例でいうと、一般的にキレイと言われるような字を書けるかは別として、同じレベルの字の汚さがずっと続くわけではないということになります。

「字の汚さ」を改善した秘訣とは!?

もともと手先がとても不器用な子だったので、「字が汚い」ということはある程度は想定していたんです。逆に、それまでの娘の様子を考えると、鉛筆を持って書けるようになっただけでも万々歳という思いが強かったので、「字をキレイに書く」ことに注力してこなかったんですが、学業に支障が出始めたことで焦り出し、色々と動き出しました。

その経験を踏まえて、「字の汚さ」を改善した秘訣を考えると、最大の秘訣は「手先や運動機能整ってきたこと」だと感じます。整った字をかけるだけの手先や運動機能が整ったということ。読者さんの中には、がっかりした方もいらっしゃるかもしれませんが、これが我が家のリアルな経験談です。

というのも、親も必死になって字を練習させたり、体操教室に通ったり、別の運動をさせたり、手先のトレーニングをたくさん積んできたりしましたが、成果がすぐに反映されるような「コレだ!」というものはありませんでした。その積み重ねがあったからこその結果なのかもしれませんが、それらの練習で徐々に良くなっていった感覚もなく、どちらかというと、急にグンと整った字を書けるようになったという印象なのです。

ただ、いずれ成長するからといって「字の汚さ」を放置して良いとは言い切れません。なぜなら、色々とやってきてからこその成長かもしれないからです。ここが難しいところ。

でも、家族で精神的にも消耗するほど必死に練習をさせるような必要ないですね。実際にそんな時期を経験しましたが、逆効果でしかなかったです。量を練習したから劇的に字がキレイになることはなかったので、何事も適度が大事。

では、実際に我が家でどんな練習をしていたのか、次に参考程度にまとめておきたいと思います。

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やっていたこと、使っていたツールとは!?

本

もともと手先の不器用さがあり、字を書くということにおいても、手先や運動機能との関係性を指摘されていたため、全般的な不器用さ改善のために下記の本は幼児の頃から利用していました。

簡単に家庭で出来る練習方法ばかりであまり負担がなく、日常的に取り組むにはオススメです。>>発達障害の子の指遊び・手遊び・腕遊び 感覚統合をいかし、適応力を育てよう3(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

あとは、実際に文字を練習させるのに使っていて良かったものは、2つ。まずは、くもんの水を使って文字の練習が出来る下記のツール。

我が家にとってこのツールの良さは、実際の鉛筆や消しゴムを使わないということでした。娘の場合は、一生懸命書いているのに字が汚くなってしまうため、本人的にはもう書くのにうんざり、消すのもイヤという感じだった時期があったんです。そんな時に、大活躍したのが上記のツールでした。

鉛筆と同じようなものを鉛筆のように持つのですが、水をつけて書くので、鉛筆よりも芯部分が太く書きやすい、そして消しゴムで消さなくても良い、水で書けるという不思議で面白いという遊び感覚も芽生えるため、一時期はハマって自らずっと練習をしていました。

このツール、筆圧がないお子さんでも「書けた!」と成功体験に繋がりやすいと思います。ちなみに乾けば何度も使えるので後片付けも楽。対象は3歳からですが我が家の場合は小学生になってもずっと活用していましたね。>>くもん もじ・かずボードを見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

ただ、マス目は割と小さめなので、枠を超えて書いてしまうといった「字」の困り感がある場合は向かないかもしれません。

そして、2つ目、まさにドリルといったもので、活躍してくれたのが下記のもの。

このツールの良かったところは、シンプルなこと。そして、一文字ずつ正しい書き方の手順が①から順に文章で記載されていることでした。例えば、「く」なら、①少し右上がりに。②、左にふくらませながらゆっくり曲げる。(p22引用)というような感じで正しく書く方法が順序だてて記載されています。まさに視覚支援という感じで、分かりやすかったのか、娘は続けられました。

ただドリル系は、親子で必死になりやすいので注意が必要。必死になりすぎるとヒートアップし、互いに逆効果になりがちなので(→度重なる失敗経験あり。)、長期休みの時に基本は毎日1文字ずつというゆるい感じで取り組んでいました。ちなみにこのドリル、ひらがな、数字、一部の漢字が練習できます。>>「子供の字がうまくなる練習ノート」を見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

なお、ドリル自体に遊び心はないので、遊び感覚を求める場合は不向きだと感じます。

あとは、鉛筆には補助具を付けていました。娘の場合、どうも持ち方が崩れがちだったのと、これまでの様子から太い方が持ちやすく運筆しやすいようだったので、これはずっと続けましたね。実際使っていたのは、三角鉛筆には下記のもの。

ギリギリ入るというかんじで、付けるのに力が入ります。付けづらく、外しづらいのですがその分鉛筆と密着するので、ズレなくて良いというメリットがあります。>>「プニュ グリップ」を見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

補助具は価格帯も含めたくさん種類があり、お子さんによって使いやすさが違うと思うので、ある程度の冒険は必要だと思います。我が家の場合も、色々な種類を試しましたが、息が長かったのは上記の補助具と六角形などの鉛筆には下記のもの。商品には三角鉛筆にも使えるとありますね。

上記の補助具は、キャップは使いませんでしたが、大人が持っても持ちやすかったです。>>「キュポット グリップ」を見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

あとは、「字の汚さ」の改善の目的ではないですが、全般的な運動機能向上を期待して運動教室にも一時通っていましたが、本人が苦手なことをするのを嫌がり、途中でやめています。

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「字の汚さ」の改善、NGな練習方法とは!?

NG

あくまで我が家の1例ですが、NGだった練習方法があります。それが「習字」でした。(決して、お習字が悪いというわけではなく、我が家の場合は合わなかったということなので、誤解なきようお願いします。)

字の上達には「習字」とよく聞くこともあり、お家でやってみたのですが・・・、我が家の場合、母のイライラが募るだけで完全に逆効果でした。まず、家庭でやるには準備が大変なんですよね。そして、墨が飛ぶのも気になるし、もともと手先が不器用な娘なので、これまた準備で大苦戦、こぼれないようにとか飛ばないようにとか、まあ小姑のように私も口を出してしまうわけでして・・。

挙句の果てには、娘も大泣き。習字で書く時の力加減が大事ですよね。墨を付けて力いっぱい筆を押し付けちゃうと、半紙に穴があいちゃったり、破けたり。それが練習になって力加減が分かるという学びが出来れば良いのですが、娘の場合は「できない」と落ち込み焦ってしまって、私も心の余裕なくイライラ・・、後片付けも大変。ということで、我が家には合いませんでした。

あとは、量で勝負するような練習方法も我が家はNGでした。最初はたくさん書けばキレイになると思った時期もあったんですが、一向にキレイになることはなく、量をこなすのは、親子で消耗するだけという結論に至りました。

以上が、「発達障害、字が汚い!成長するとどうなる!?練習方法は!?」でした。字の汚さ、結局のところ私自身も汚いため、あまり子どもに言える立場にないのですが、相手に見てもらうものは読める字を書くというのが目標にしていました。必死に頑張っているママさんやパパさんも多いと思います。少しでもストレスが軽減し、参考になれば嬉しく思います。

 

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