
我が家は、娘が赤ちゃんの頃から幼稚園の途中まで、転勤先の地方に住んでいました。なので、幼稚園もその地域の幼稚園に入園したんですよね。
当時その地域では、発達障害の子にまつわる幼稚園の情報がほとんど見つからなかったんです。時代や地域性もあると思うんですが、首都圏に比べると閉鎖的だったんですよね。
どのくらい閉鎖的だったかというと、「周りのママさんにはカミングアウトしない方が良い」という噂が流れていたほどです。時代も影響していたはず。
発達障害の診断を受けた子のママさんが幼稚園の同級生のママさんにカミングアウトしたところ、母子で仲間外れにされたという話があり、それが噂となって流れていました。
そうなると、子どもを守るため誰もカミングアウトしなくなるんですよね。流れは変えるには、リスクを取って誰かが先陣をきる必要があるのですが・・。私を含め、なかなかそういう人は出てこない。そうなると、悩みを抱えている人同士でコミュニケーションも取りづらく、良い情報も流れていかないのです。
時代は変わっているので、事情はすでに異なっていると願いたいですが、もしかしたら地域や人によっては、幼稚園事情について情報がないという方もいらっしゃるかもしれません。
ということで、地域は違えど、我が家の足跡を残しておけば、少しでも参考になることがあるかもしれないということで、発達の遅れや障害の疑いのある子どもが通える幼稚園事情についてまとめておこうと思います。
発達の遅れや発達障害を抱える子、疑いのある子の受け入れ状況は!?幼稚園事情!

まず我が家の場合は、幼稚園事情の情報収集のため、園見学や入園説明会の前に、各幼稚園にある遊び場やお遊び会などに足を運んでいました。
そんな中から7園に入園可否の問い合わせや見学の申し入れをし、電話では発達障害の可能性があるということをあえて伝えて問い合わせ先の園の受け入れ状況を探っていました。
そんな経験から、発達の遅れや発達障害を抱える子、障害の疑いのある子に関しての幼稚園の受け入れ事情は下記のような傾向がありました。
1つずつ、もう少し詳しく説明してきますね!
特性があっても、子供が大人しかったり、加配の必要がなかったりする場合は、比較的受け入れてくれる幼稚園が多い!

問いあわせた中で、躊躇なく受け入れOKと言ってくれていた園は7園中、4園。そして当時、娘はとても大人しく見えた手前(入園後は手を焼いて散々なことになりましたが)、加配は必要ないとみなされていたので受け入れには前向きな園が多かったんです。
なので、子供に加配が必要なさそうと思われれば、受け入れてくれる園は意外に多い印象でした。
私自身、見学に行った複数の園で、
と直接言われたんですが、実際見学に行くと複数の園で、加配の先生がいらっしゃったんです。でも、その加配はすでに在籍しているお子さんのご兄弟で特性のある子が優先されるということでした。
多動や他害など、明らかに加配が必要な場合は、探すのが難しい

多動傾向や癇癪が強いお子さんの場合、園見学にあたって正直にお子さんの状況を話した結果、園側からあからさまに受け入れ拒否をしてきたという話しを実際にそういう被害にあったママさんから聞きました。
同じように特性を持つ子の母として、あまりにショックな話で、こういう情報は本来掲載したくないけれど、これは実際に起きたこと。こういうことが起こりうると覚悟しておくことで、お母さん方も深く傷つかずに済む気がするので、正直にお伝えしておきます。
なので、ADHD傾向のあるお子さんや、癇癪が強いお子さん、他害が見られるお子さんの場合、少し園探しが厳しい状況になる可能性があるかもしれません。
『そんな幼稚園、こっちから願い下げ!』ですが、入園拒否がある場合は親側も必死になってしまうんですよね。なんとなく弱い立場に置かれているような気持ちになってしまいます。
でもこういった幼稚園はオススメしません。なんとかお願いして入園したとしても、何か問題が起きた時に親子が追いつめられてしまうことが予測できます。
必ずどこかに温かく受け入れてくれる園があります。受け入れしてくれる園が見つからない場合は市の子育て支援課などに相談に行きましょう。優先的に地域の幼稚園に入園させてくれる道があるかもしれません。
受け入れる代わりに役員などをお願いされるケースがある

入園した幼稚園では、役員決めは先生方が直接保護者にお願いする慣例がありました。優先して選ばれるのは、兄弟が居て2人目のお母さん、お仕事をしていないお母さんと聞いていたのですが・・。
我が家は1人目、仕事をしているにも関わらずお願いされました。30名程度のクラスに役員は2名。狭き門でのまさかの指名。そして、そんな狭き門には、発達の特性を持たれているお子さんのお母様がチラホラ。
捉え方によっては、役員をやっていれば、ギフアンドテイクという感覚で、安心して子供をお願い出来るのでメリットも大きいです。
ただ、発達障害の子を持つお母さんが役員をお願いされた場合、「子供が手がかかるから、お願いされたら断りづらい。」そんな感覚を自然と持ち合わせてしまうもの。
なので、園側もそういった狙いがあるのかな・・と正直感じましたね!
市立幼稚園や町立幼稚園は受け入れてくれやすいが、地域によっては入園のハードルが高い

我が家の場合は、市立幼稚園が遠く送迎の関係で、入園希望ではなかったのですが、特性があっても受け入れてくれるという話を聞いていました。
なので、狙い目だとは思うのですが、私が住んでいた地域は、入園希望者多く抽選で入園者が決まると聞きました。つまり、いくら入園を希望していても入園できるかは運次第。
こればかりは地域によって事情が異なると思うので、住んでいる地域の園に確認する必要があります。
知的障害に該当する場合は別の通園施設がある場合がある

私が住んでいた地域では、知的障害に該当するお子さんの場合は、療育を受けながら通園できる施設がありました。なので、知的障害に該当する場合は、地域で別途通園できる施設がある可能性があります。
当初、娘は知的障害がないと判断されたため、この施設の利用は対象外。一般の幼稚園に通うしか選択肢がないにもかかかわらず、拒否される可能性もあるという厳しい立ち位置にいました。
なんだか、子どもの知的障害があるかないかで通園できる、できないという差はなんだろうとふと感じたことがありましたね。
知的にボーダーの子や、知的に遅れはなくとも、お子さんの動きが止まらなかったり、衝動的な部分があったりすると、しつけがなっていないと周りからは非難され、精神的に追い込まれている様子のお母さんもいらっしゃるんですよね。
でもそういったお子さんは、療育が受けられる園に通えないとするとなんだか複雑な気持ちが込み上げてきたことを覚えています。
普通の園に通って落ち着いていく可能性は十分にありますが、すぐには難しいと考えると、お母様の心が壊れないだろうか。そんな不安を感じずにはいられなかったです。
以上が、我が家の幼稚園事情でした。
この情報が少しでも役に立てたら嬉しく思います。
それでは、また!











