診察場面

娘は、3歳半の時に発達障害(当時は知的障害の該当なし)と診断されました。小さい頃から聴覚や嗅覚、感覚に過敏性があり、人への恐怖心などが強くて、歯科検診などはもう大パニック

5歳になっても大泣きで、地域の集団検診などでは、『もう5歳でしょ!?』なんて、歯科衛生士さんに呆れられたことも・・。

そして、困った私は当時転勤先の地方で、障害を持つ子が受けられる集団検診があると聞き、その健診に参加してみることにしました。

最初は部屋に入るのも大変だったんですが、衛生士さんも先生もとっても慣れてらっしゃって、スムーズに泣かずに出来たんです。これにはびっくり。

そして、診察してくださった医師が、今後のことを考えて、教えてくださったことがありました。それが、

小児歯科と歯科医院の看板に記載があっても、小児歯科の専門医ではない可能性が大いにある

ということ。この情報は初耳。知らなかったんです。

小児歯科専門医でなくても、小児歯科と記載ができるのだそうです。

ということで、今回は、小児歯科についてまとめておこうと思います。

発達障害、歯医者を嫌がる!どうした!?歯医者が苦手の子の選択肢!

葉と光

我が家の経験からいうと、各歯医者さんによって発達障害を抱える子の健診や治療の仕方にはかなりの差があるように感じています。

例えば、A歯科では別の歯科に行った方が良いと門前払いだったけれど、B歯科では発達障害の知識がある医師で落ち着いて大人しく健診や治療を受けられる、C歯科では発達障害の知識はないけれど知識を入れようと一生懸命対応してくれるという感じでしょうか。

そこで、子どもが集団検診や地域の歯科医での検診・治療を嫌がる場合は、次の選択肢を試してみるのがオススメです。

 地域の障害を抱える子向けの集団検診に参加する

電球

地域によって障害を抱える子向けの集団検診があります。そういった検診の場は、障害を抱える子に対して理解力のある医師や衛生士さんが担当している可能性が高く、通常の集団検診よりも子も親も安心して参加できるはずです。

絵カードなどで説明してくださる医師や、子どもがどんなに騒いでも嫌な顔せず、温かく対応してくださる医師と衛生士さんに出会えることも。

まずは地域の市役所や町役場などに確認をし、お子さんがその集団検診に該当しない場合でも、事情を説明して参加させてもらえないか確認してみましょう。

実は娘の場合は、当時、障害を抱える子の集団検診の対象外でした。でも、集団の歯科検診があまりに大変だったため、地域の子育て担当部署に電話し事情を説明した上で参加を希望。無事参加させていただけたことがきっかけで、娘が通える歯科医院に出会えました。

地域によって色々と条件はあるかもしれませんが、確認の価値アリです!

 地域の障害を抱える子の集団検診の担当歯科医の病院に行ってみる

診察場面

もしも上記の集団検診に参加し、出会えた医師の印象が良ければ、医師名を確認し、その医師が務めている歯科医院に通うのもアリ。

地域にかかりつけ医がいると安心ですよね。いずれ集団検診を受けられない可能性があるようであれば、早めに地域で通える歯科医院を見つけておきたいもの。

ただ、残念ながら障害を抱える子の集団検診を担当している医師全員が障害のある子に理解があり、間口を広げて自分の医院で診て下さるわけではありません。

その医師の考えや自分の医院の方針などの関係で、自分の医院で診るのは難しいと言われたこともあります。その代わり(自分の医院では診れないけれど)、自閉症スペクトラムの小児や障害のある子に特化した歯科医を教えてくださり、その医院に繋がったので、行動して損はなかったです。

 小児歯科専門医の歯科医院を選ぶ

電球

実は、病院の看板やサイトに小児歯科と記載があっても、小児の扱いに慣れていない医師や小児歯科専門医の資格を持っていない医師が多々いらっしゃいます。

違法ではなく実際小児も診れるのですが、小児専門ではないということ。

発達障害を抱える子は、こだわりが強かったり、変化が苦手だったり、感覚に敏感だったりと、ただでさえ歯科検診のハードルが高いため、小児に慣れている医師、自ら小児専門医の資格を取得している医師のいる病院を選択した方がずっと通える歯科医に出会いやすいです。

我が家は引っ越しも複数回しているのですが、娘が通えた歯科医院の先生方全員、小児歯科専門医の資格を有する歯科医でした。

では、どうやって小児歯科専門医を探したり、小児歯科専門医の資格を有する医師が在籍する歯科医を探すのか。実は探すのはとても簡単です。

小児歯科学会という組織があり、その学会ホームページには、地域の小児歯科専門医の名簿や施設一覧が掲載されていて、とても簡単に探すことができるようになっています。

>>小児歯科学会専門医を探す(小児歯科学会HP)

名簿を見ると分かりますが、実は小児歯科の専門医は地域によってはとても少ない可能性があります。なので、たまたま診察に行った歯医者が小児歯科専門医である可能性は少ないはず。当たればラッキーという印象。

なので、事前に施設や専門医を検索して、予約を取ること、おススメします!

以上が、発達障害、歯医者嫌いな子の選択肢についてでした。

お子さんやご両親にとって、心地よい歯科医院や歯科医に出会えることを願っています。

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