保育士さんと子ども

就園前、園側に療育に通っていること、発達に不安があること、発達障害の疑いがあること、発達障害と診断されたことなどをカミングアウトするかどうかすごく迷いました。

結局、我が家の場合は『集団生活で、個別に支援してもらう必要がある』と思えたことで、就園前に医師からの意見書などを園側に持参してカミングアウトすることに。

ということで今回は、園側にカミングアウトしたことで感じたメリットやデメリットについてまとめておこうと思います。

発達障害、園側へのカミングアウトのメリットとは!?

葉と光

園側にカミングアウトをして良かった経験を踏まえてメリットを挙げると次の通り。

  • 発達障害など特性のある子の支援経験のある先生が担任になる可能性がある
  • 支援がスムーズ
  • 目を配ってくれる
  • 情報共有を互いに気負いなく出来る
  • 不適切な行動などについて、理解に繋がる可能性が高い
  • 隠さなくてはいけない精神的ストレスがない

我が家は入園前に先に園長先生にカミングアウトしたのですが、偶然なのか配慮してくださったのか園児の頃は年少~年長まで、担任の先生は全員ベテランの先生。その上、全員が特性のある子を受け持っていた経験のある先生で本当に恵まれました。

あとは、事前に子供の成長記録などをまとめて、お渡ししていたので、情報共有もスムーズ。園と療育機関との連携も気負いなく出来ました。

また、集団についていけずに乱れてしまうことも多々あったのですが、特性があるというスタンスで見て下さるので親が責められることはなかったです。いかに不適切な行動を軽減していくか、適切な行動に繋げるかを考えて下さったり、時には成長を待つように見守って下さったりしていました。いつのまにか園は共に成長を見届けるパートナーのような存在だった気がします。

最後ですが、「隠さなくては」というストレスがなく私の気が楽でした。隠すことって実は相当ストレスなんですよね。嘘を付くわけではないけれど勘ぐられないよう「これは言えない」、「あれは言えない」と考えるのが結構大変。カミングアウトするとそんなストレスは抱えずに済みます。

では、園側へのカミングタウトにおいてデメリットはどうなんでしょうか。

発達障害、園側へのカミングアウトのデメリット

海

  • 発達障害という目で見られる、対応される

これはカミングアウトの言葉選びによって状況も大分異なると思いますが、カミングアウトすることで当然ながら「支援対象」という目で見られ、対応されると思います。

カミングアウトすることで障害児を保育しているという認識を持つ園も多いので、国?や自治体?から出る補助金申請の対象となり、同意や捺印等お願いされることもあるはず。

我が家の場合は、そもそも個別支援が必要になると就園前から分かっていて、支援をお願いしていたので、この点はあまり苦悩しませんでした。

幼児の頃はグングンと成長する時期だし、成長したら「取り越し苦労になるかも・・」「もしかしたら普通や健常という枠に入るかも」という思いもあって、カミングアウトはとにかく迷ったんですよね。

実際、取りこし苦労だったという方も居るし、逆にやっぱりそうだったという方も居ますが、それは蓋を開けてみないと分からない結果論。我が家の場合は、入園時点で「集団生活で支援がないと子供が困難を抱える」と感じたことで、今を大切にしようとカミングアウトを決断しました。(園側にのみで保護者にはあえてしませんでした。)

カミングアウトといっても言葉は選べるので、”発達障害”という言葉を使わなくても「発達が気になって念のため療育に通っている」という、どっちに転んでも良いような、やんわりとした言い方も出来ると思います。じっくり考えて、ご家庭が納得できる選択をすれば良いかなと思います。

ただ、我が家の場合は、結果論ですが、カミングアウトして本当に良かったと感じています!私の場合、隠すことの方が、大きなストレスだったように感じています。

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