四つ葉のクローバー

発達障害の子や、特性を持つ子供の自立をテーマにした講座に参加してきた際、特性を持つ子が実際に1人暮らしをている様子や大人になってどんな様子なのか、自立におけるつまずきなどについて知ることが出来ました。

そんな講座に参加していた際に、将来の自立に向けて、子供が小さい内から出来ることが3つあることを知ったのですが、それから何年も経ち、やはりその通りだと感じているので共有しておこうと思います。

そしてこれは、発達障害ではないお子さんにとっても役に立つことなので、発達障害かもしれないと少しでも可能性を感じている場合も取り組んでおいて損はないです。

発達障害、幼稚園、小学生から将来の自立に向けて、出来ること3つ!

不安でいっぱになるので考えたくないけれど、発達障害を抱える我が子もいつか【自立】する日が訪れるはずです。なんだか胸がモヤモヤしますが、強制的に自立が訪れるのではなく、親が元気な内に自立を支援し、娘が自立していく姿を見たいもの。

そんな自立のため、勉強以外の生活面において幼稚園や小学生の小さい内から出来ることがあります。それが下記の3つのこと。

どういうことなのが、それぞれ具体的にお伝えしていきます。

1.『受援力』を養うこと

ハートの木

受援力とは、「困った時や支援してほしい時に、自ら声を上げ、支援を求められる力」のこと。そして、この能力は小さい内からの積み重ねで、育まれるといいます。

親元を離れて暮らす場合、自分1人でやることが一気に増えます。今まで親と一緒に過ごしてきたルーチンはなくなり、毎日色々なことが起こります。そうすると、困ること、迷う事って必ず出てくるはず。

そんな時に、誰かにSOSを出したり、相談したりすることが出来れば抱えている問題も解決への糸口が見つかります。

でも、発達障害を抱える方の場合、成人しても助けを出せずに1人で抱え込んでしまう方が多いのだそうです。SOSが出せないと苦しい状況が長く続き、状況も悪化しがち。1つの小さな困りごとが大きな問題となって生活を阻むことにもなりかねません。だからこそ、『受援力』は自立する上でとても大事な能力ということなんです。

具体的には、「手伝って」、「分からない」、「教えて」というような言葉や行動を出せるよう教えていくことが出来ます。言葉が出ているお子さんは、困っている様子が見えたら「手伝って」という言葉を出せるよう促したり、言葉がなかなか出ないお子さんであれば、絵カードを出したり手を挙げたりなどの行動を通して表現できるよう取り組みます。

そして、子どもがSOSを出したら、大人がそのSOSに応えることで解決したという経験を家庭で積んでいくことで、SOSを出せる、受援力が身についていくことに繋がります。

逆に、「分からない」ことへの叱責はNGと厳しく言われました。怒られると思うと「分からない」と言い出せず、顔色を窺(うかが)ってずっと「分からない」を抱えたままになるという悪循環に陥るのだそう。

ただでさえ人生って厳しいですよね。そんな人生の苦しい時や難しい時に、人に助けを求めることが出来るというのはとても大事なことだと思います。

2.日常生活のお手伝い

お手伝い

自立を考えると、生活する上で1人でやる必要のあることが盛りだくさんありますよね。例えば、料理、洗濯、掃除、お金の管理、買い物など、細かくあげればキリがないくらいです。小さい内や親元に居る間は親がやってしまえば済みますが、自立前に一気に教えるというのは、子供にとっても親にとっても負担が大きくなります。

ということで、小さい内から生活上のお手伝いをたくさん経験させて、少しずつ教えていくことが大事なのだと知りました。

お菓子作りをしたり、ご飯の炊き方を教えたり、テーブルを拭いてもらったり、洋服を畳んでもらったり、畳んだ洋服の仕分けたりなど・・、その時のお子さんの年齢や状況から出来ることに取り組めばOK。

とにかく日常生活を送る上で必要なことを少しずつ増やしていくことが、自立に繋がることになります。

3.おこづかいの管理

お金

自立して暮らす上でとても大事なのがお金の管理。これは大人でも苦手な人が居ますよね(私もですが・・)。お金の知識がある程度ないと、とても苦労することが目に見えています。収入に対して、支出が上回ることはあっては大変です。

そのために、収支を管理する、貯金する、節約するなど、色々なことを自立までに勉強していくのがベスト。幼児さんだとちょっと難しいかもしれませんが、小さい内から出来ることとして「おこづかいの管理」があります。ちなみに我が家は小学生になってから下記のおこづかい帳(数百円)を使って一緒に管理していました。

色がいくつかあって好きなものを選ばせました。

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収支について全て理解できているかというとそうではないと思いますが、毎月教える機会があり、小学生の頃は算数の勉強を兼ねて少しずつ一緒にやっていく感覚で続けてきていました。

そしてお小遣いをもらうことに慣れたら、貯金を教えてみたり、お小遣いの中から好きなものを買ってみたりという具合にお金の勉強へと発展させていくことも出来ます。

以上が、「発達障害、自立に向けて小さい内(幼児や小学生の頃)から出来る事、3つ!」でした。

子どもの自立、これは障害の有無に関係なくどの親御さんも抱えている目標だと思います。親亡き後を考えると、心が締め付けられますが、そのためにもなるべく困らないよう生きている間にコツコツと教え続けていきたいと思います。

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