就学を機に外部療育は全てやめてしまったのですが、それまでは『出来るだけたくさんの療育を!』という思いがあって、複数の療育機関に通っていました。長期休暇の間に通っていた短期療育を含めると、同時期に4つの療育機関に通っていたことになります。
でも、複数の療育機関に通うことが良いことばばかりではなかったため、今回はそんな複数療育のデメリットについてまとめておこうと思います。
複数の療育に通うことのデメリットとは!?
地方に住んでいた頃、もっと療育を受けたいという思いから、住んでいる地域で通っていた療育の他に長期休暇を利用して県外の短期療育プログラムに参加したり、途中で民間療育が出来て通うことになったりで、全く異なる機関で計4か所の療育機関を利用していたことがあります。
その時期に困ったことが1つだけありました。それが、fa-lightbulb-o子供への指導に一貫性がないということ。これが我が家が個人的に感じた、複数の療育機関に通うデメリットでした。
複数の療育、指導に一貫性がないってどういうこと!?
どういうことかというと、当然なんですが、療育機関が違えば、指導方針が変ります。例えば、各療育先でその日にやるべきスケジュールや課題があるとします。
Aという療育施設では、そのスケジュールや課題を行う過程で、何らかの理由で子供が不適切な行動をし始めた場合は、そのスケジュールや課題を子どものペースに合わせて柔軟に変えて対応します。
一方で、
Bという療育施設では、子供の不適切な行動でスケジュールや課題を柔軟に変更するということはしません。ルールに従う=社会のルールに従うということに繋がるという考えのもと、子供の要求通りにスケジュールは変更しない方針。
不適切な行動をすれば、何でも思う通りになるという経験を積ませないように、やり方を工夫しながら、約束したスケジュールや課題に取り組む対応をしていました。
このようなAとBという2つの異なる方針をもった療育施設に同時に通った場合は、AではOKなことがBではNGということになります。つまり、指導に一貫性がないのです。
複数の療育、なぜ指導に一貫性がないと良くないの!?どんなデメリットがあるの!?
指導に一貫性がないと悪いということでは決してありません。あくまで我が家の場合は良くなかったということ。逆に、それぞれの療育機関で指導に一貫性がなくても、子どもの様子が安定しているとか、子どもが臨機応変にその場その場で対応できているのであれば、色々な人のやり方に慣れて生活の幅が広がるメリットになる可能性もあると思います。
ただ、我が家の場合は、そうなりませんでした。我が家の場合は複数の療育機関に通ったことで、子どもの問題行動やパニックが増えてしまったんですよね。そして、私自身も家庭内での子どもの対応に迷いが生じ、「一体、どちらの指導方針に合せれば良いのか」分からなくなっていました。
となれば、子どもも混乱しますし、せっかくの指導方針も、子どもに定着しない・・そんな状態に。
つまり、我が家の場合は複数の療育機関に通うことで子どもの問題行動が増えてしまった、子どもが不安定になってしまった。そして、私自身も子育てに迷いが生じてしまった。これが、デメリットでした。
これはあくまで我が家の例であり、1例にすぎませんが、複数療育に通われていて違和感が抱えてらっしゃる場合、療育機関の指導方針に大きな差がないか、一度確認してみても良いかもしれません。
療育の回数を増やしたい、そう考えていた私でしたが、ただ単に増やせば良いというわけではないということ、身をもって経験した、そう感じています。