四つ葉のクローバー

娘は環境の変化に弱く、園児の頃はクラス替えや先生が替わると1学期は大荒れ状態でした。最初は「1学期は荒れる」ということに気づかずに先生の度重なる報告に親があたふたしながら対応に追われていたのですが、2学期に入ると徐々に落ち着き3学期は「あの1学期は何だったのか」と思うくらいに安定するということを例年のごとく繰り返し、ようやく「1学期は魔の期間」なのだと気づきました。

それは小学校低学年になっても続いていましたね。でも年齢が上がるにつれて、少しずつ落ち着いていきました。中学年、高学年になるにつれて、魔の1学期は卒業し、若干不安定になるという程度に落ち着きました。

ちなみに、娘を見ていると、1学期に限らず、下記のようなイベントがあると魔の1学期と同じような状態になっていました。

 

  • 入園や入学したばかり
  • クラスや教室、担任の先生が替わる
  • 転園や引っ越し
  • 進学

これらを見ると、やはり娘は「環境の変化に弱い」ということなんですよね。そうなると1学期そして、上記のようなイベントがあると、子どもが困難を抱えることになります。

では、そんな魔の時期は、どう対処したら良いのでしょうか。

環境の変化に弱い子!魔の1学期、対処方法とは!?親の心の持ちようとは!?

ハートの木

我が家の場合、園に在籍している頃に「環境の変化に弱く、1学期は荒れる」ということに気づいたため、入学前に成育歴をA4の紙1枚にまとめ、その中に次のように環境変化に弱い旨を学校側と担任の先生に伝えてました。

  • 環境の変化に弱いこと
  • 園の様子から毎年1学期は不適切な行動が多く見られたこと
  • そういった行動はしばらく続き、2学期になると落ち着く傾向があること
  • 叱ったり、諭してもなかなか切り替えが出来ないこと、切り替えがしやすい方法の共有

これは、学年が上がり、担任の先生が替わる際には必ず最初に伝えていましたね。(小学校低学年まで)

そして、子どもには、気持ちに寄り添いながらも、不適切な行動は良くないことだと繰り返し伝え、その行動の代わりにどうしたら良いかを提示していました。例えば、うまく出来ないことで苛立ってしまい、壁をドンドン叩いてしまう場合は、先生に口頭で「手伝ってください」「休憩したい」と言葉で伝えるなど。

ただ、これがなかなかうまく行かなかったんです。子どもが荒れたままで、全然良い方向に行きませんでした。理由は明確で、子どもはすでに自分が良くない行動を取ってしまっていることは頭で分かっているけれど衝動的に行動が出てしまう、自分でも止められないという状況だったんです。

言葉の発達が遅れていたこともありますが、不安の解消法が目の前のもの取り去る、衝動的に他の行動で代替えするしかなかったんです。その内、子どもも自分を責め、自己嫌悪になるようになってしまい、「どうして私はいつも出来ないんだろう・・」という言葉を発するまでに。

こういった発言が増えてきたことで、娘の心が潰れてしまいそうだと感じたため、急遽専門家にアドバイスを求めることに。その結果を踏まえ、次のような対応をするようになりました。

  • 不適切だということは十分に理解しているため、諭すのではなく、娘が辛い気持ちを抱えていることに「共感する」
  • 落ち着いてから良い悪いの判断をせずに、1日の振り返りをして自分の行動を客観視させる→我が家は娘が話してくれたことを箇条書きにして共有していました
  • 不安や苛立ちが強いときにその気持ちを少しでも軽減できる何かを模索する。出来れば学校でも使えるもの(例えば、ぐにゅっと握れるスクイーズなど)

こういったことに注力することにしました。

そんなことを繰り返している内に高学年になると、何が不安なのかを口頭で言えるようになり、学校側と親とで話し合いながら不安を取り除く配慮が出来るようになったこと、成長して理解力が上がったことなどから、急に1学期がスムーズになりました。これには、私も学校側も驚きでしたね。

なので、我が家の経験から考えると、魔の1学期問題に応急処置はなく、良い方向に向かうには長い目で見る必要があるということになります。

魔の1学期、親の心の持ちようは!?

葉と光

園や学校から子どもの問題行動などの報告が続くと、親は本当にしんどく、追い詰められるんですよね。なぜなら、注意したり叱ったりしたからといって、その行動が止まらないからです。「だからこそ、発達障害なのよ」と医師にも言われたことがありましたが、一筋縄ではいきません。

ではどうするか。経験上、「1学期は荒れる」、そう覚悟を決めて出来ることをするしかない、これにつきます。ただ、親の心も限度があるので、親の心が潰れる前に、適宜専門家といわれる方(主治医や臨床心理士さん、スクールカウンセラーさんなど)に相談することがオススメです。→私も相談していました。

そしてある程度、仕方ないと開き直ることも大事だった気がします。先生には事前に子どもの情報を提供して、出来るすべてのことをやったらもう開き直る。「なんとかしなきゃ」と走り続けても、親の努力の量と子どもの適応面は比例しないので、疲れ果ててしまいます。なので、やることをやったらある程度の開き直りはとても大事だと感じます。

その内に「おや?今年は荒れないな・・」なんていう日が訪れるかもしれません。出来ることに最善を尽くしたら、あとは長い目で見守る。時には開き直る。経験したからこそ、親の心も是非大切にしてほしいと思います。

以上が、「環境変化に弱い子、1学期は覚悟が必要!?子供が不安定になる魔の1学期、どうする!?対処法!」でした。

我が家の経験を提供することで、少しでも心が軽くなりますように。応援しています。

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