遊具で遊ぶこども

発達障害や特性を抱えるお子さんの場合、母子での外出が苦痛に感じることがあります。例えば、お子さんの癇癪がひどかったり、不適切な行動をしがちだったり、母子分離が難しかったり・・。

なので、幼稚園や保育園の説明会や見学に参加することを考えるだけで不安や憂鬱なんですよね。ちなみに私の場合、園見学や子連れの外出は驚くほど憂鬱でした。

となると、なるべく園見学をしなくて良い理由を考えたくなるもの。でも我が家の経験から言えば、園見学はとても重要で、実際に行って良かったと感じています。理由は、HPや人からの情報より実際に見た方が得られるものが多かったからなんですよね。

ということで、今回は園見学について足跡を残しておこうと思います。

発達障害、園見学で園の本当の姿が分かるとは!?園見学はリスク管理の一環!?

我が家の場合、見学や説明会のアポイントを取る頃は、すでに療育に通い始めていたので、あえて「発達障害の可能性があること」を電話口で伝えてるようにしていました。園側の最初の対応を知りたかったんですよね。

電話口の時点で、「それはちょっと・・」と言葉に詰まった園、「とりあえずは見学に」という園、「受け入れ実績はある」と好意的だった園、様々ありました。

好意的だった園や人からの評判が良かった園に見学に子連れで行きましたが、電話口での印象とは真逆の印象を受けた園が複数あったんです。特性のある子を受け入れていると聞いていたけれど、「おやおや?本当?」という疑問が出てくるような園。

娘への対応や私(母)への会話、集団から離れてしまっている園児への対応に違和感を感じたり、娘に声掛けや見向きもしないという園があったり・・。なんだか、表裏があるようですごくショックだったのを覚えています。

でも、これは園見学に行ったから、分かったことでした。娘を連れて行かなければ娘への対応も見れなかったはずなんですよね。

なので、園見学の結果はショックを受けることもあったけれどそれは一瞬。これから数年間通うという長期目線で考えれば、分かるのが入園前で良かったって思えました。

ある意味、園見学はリスク管理の1つなのだと知りました。

よく考えれば、見学のアポイントを取る際に電話に出る方が実際に保育する先生とは限らないし、いくら現場の先生が優しくて理解があったとしても、先生方をまとめる園長先生の方針が特性のある子を受け入れる意識がなければ、発達障害の子の受け入れって難しいんですよね。なぜなら、結局は、様々な局面で決断するのは園長先生だから。

子連れで見学に行くと、園長先生の人柄が分かるし、園長先生や先生方の関係性も見えてきます。園長先生によっては、「発達障害?なんじゃそりゃ?」っていうような方も実際いらっしゃいました。

ただ、見学の際、園側の子どもや親への対応に嫌な気持ちになる可能性はあります。でもそれは一瞬。入園してからずっと苦しい思いをするよりは良いはずです。

なので、少しの勇気を出して子連れで見学にいくことをオススメします。違和感を覚えたり、ショックを受けるような園はこちら側から願い下げ、そんな感覚で選びにいきましょう!

ちなみに我が家の場合、園見学をしたのは、初夏~夏の時期。娘は耳を塞ぐ行動を繰り返し、指示も通らず、会話も出ない、そんな状況の中で母子で園見学に行っていました。どの園も、母の方が汗だくで必死の形相だったはずです。トホホ。

では、次に私が園見学をする際の見学ポイントをまとめておこうと思います。

発達障害、園見学のポイント5つ!

チェックリスト

園見学で重要視していたポイントは次の5つ。

ポイント
  • 園の雰囲気を体感する
  • 先生同士の関係性を感じる
  • 園長先生の方針や考えや人柄を知る
  • 子どもに対する実際の対応を見る
  • 親に対する実際の対応を見る

どれも、実際に園に足を運ばないと得られないものなんですよね。私 の場合は直観も大事にしていて、「なんとなく違和感。抵抗感がある。」と一瞬でも感じたところは結局選びませんでした。

先生同士の関係性に不和が見られたり、違和感を感じたりしたところは、園の雰囲気も違和感を感じた傾向がありました。

また、園長先生の価値観や方針が自分の考えと合致していて、園長先生にカリスマ性のある園は、先生方や園の雰囲気がおのずと良かった印象があります。

何か問題があり、最終的な相談窓口となるのは園長先生。なので、園長先生に相談ができると思えることは、私にとってとても重要でした。

園見学で、万が一子供が大暴れしたらどうしよう!?

困り顔のクマ

確かに、母としたら大慌てなんですが、そんな子供の姿を見ても、受け入れてくれる園の方が理想なんですよね。実際にそんな温かい園も存在します。

我が家の場合は、転勤先で通園していた地方の幼稚園と首都圏に移って通園した幼稚園の2つの園は、園長先生を筆頭に園全体の雰囲気がありのままの子を受け入れようとしてくれる温かい園でした。

なので、ちょっとママは大変ですが、子供が不適切な行動を取った時こそ園の雰囲気や先生方の本当の姿が明らかになり、ある意味手っ取り早く園のリアルが分かります。

なので不安感や憂鬱感は強いとは思いますが、ちょっとの辛抱です!

以上が、園見学についてでした。

子どもが集団に馴染めなかったり、不適切な行動があったりすると、子連れの外出って苦痛なんですよね。

その上、園には定員があり、見学しないと入れなかったり、簡単な入園テストがあったりするところもあったりで、なんとなく見学の際にこちらが見られているような感覚になります。

となるとより一歩踏み出すのに勇気が必要なんですよね。でも、私の場合は、行く前の方が不安や憂鬱感が強く、実際に足を運んでしまえばなんとかなっていました。

同じような苦しさを抱えるママやパパたちが、「同じような体験をしてきた人がいるんだ」ということが分かり、少し勇気が湧いたり、一瞬でも安心したりできますように。

応援しています!

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