
娘は、特性や発達上の遅れから、上手く出来ないことが多々あって、そんな苦しい状況でもSOSを出すのがとても苦手でした。
娘の場合は、SOSを言葉で出さない代わりに、ひたすら行動で発散していたため、幼児までが大変だったんです。金切声をあげたり、他の人に迷惑をかける行動なども多く、結構強烈でしんどかったのを今でも覚えています。
言葉が少しずつ出てからも、「他のお友達のように自分でやりたい」、「私だって出来る!」というプライドがあって、困ったことがあってもなかなかSOSを出せない様子でした。
そんなこともあり、娘には、上手く出来ない時には「手伝って、一緒にやって」というような言葉を出すよう繰り返し教えてきました。
小学生になると、SOSを出すことも上手になってきて、「手伝って」、「どうやってやるの?」、「一緒にやって」、「うまくできない」という言葉も頻繁に聞くようになったのですが、そんなある日、娘に聞かれてドキっとしたことがありました。
手伝ってって言って、手伝ってもらえない時はどうするの?対策を考える!

この質問に思わず「そうか。そういうこともあるか。」と、ドキり。思わず、慌ててしまいました。家庭の中では、SOSを出せば、ほぼすぐに対応してもらえるという環境に居ます。
でも、社会に出れば、いくら助けを要請しても自分の思うタイミングで思い通りに対応してもらえるとは限らない。いやいや、もはや、そんな上手くいくことの方が少ないのでは・・・と、まさかの娘から気づかされました。
もはや、小学校という環境でそういうことが起きているんだろうと予測がつきました。考えてみれば当然ですよね。(逆になぜ気づかなかったのか・・。)先生は複数の生徒を見ているので、各子こどもの望み通りにサポートすることなんて不可能。それに娘が在籍していたのは普通級です。
なので、「困った時は、先生に聞く」という教えだけでは不十分で、「困った時、先生にSOSを出しても、すぐに助けてもらえなかった時はどうするか。」を教える必要があることに気付きました。
その対策として、我が家の場合は、親子で話し合い、下記のレパートリーを挙げました。
- 待ってみる
- お友達に聞いてみる
- 自分でもう一回チャレンジしてみる
- 違う先生に声をかけてみる
- もう一回先生にSOSを出してみる
きっと、こういうことが社会に出てから本当に必要な社交性のような気がします。娘が成人するまでにどれだけ教えられるか。
きっと母が気づいていない、本当は教えた方が良いこがたくさんあるのでしょうね。娘が大人になるまで、出来る限り教えなくては・・、と思う日々です。











