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発達障害(自閉症スペクトラム)と診断された娘の七五三、成長を祝う気持ちも不安や心配の方が強かったのを覚えています。特に3歳時は嬉しさや楽しみな気持ちより、不安の方が強かったですね。

きっと同じような思いを抱えていらっしゃるママさんも多いのではないでしょうか。当たり前とされることがとても難しい、これは実際に特性や障害を抱える親御さんでないと分からないと思います。

ということで今回は、七五三をどうやって乗り切ったのか、我が家の体験談をまとめておこうと思います。

我が家の七五三、総括!

鶴と亀

手っ取り早く我が家の七五三を総括してしまうと、我が家の七五三は結果的に次のようなコンセプトになりました。

  • 満年齢
  • シンプル
  • リーズナブル

実際の経験からお話すると、これ以外は難しかったというのが正直な話です。

まず、七五三は数え年か満年齢のどちらかで祝うことが出来ますよね。我が家の場合は、少しでも成長し理解力が上がった方がスムーズにいくと考えていたので、満年齢でのお祝いを強く希望し、3歳時も7歳時も満年齢でお祝いをしました。

そして、とにかくシンプル。シンプルであれば当然のことながらリーズナブルになります。我が家の場合、成長をお祝いするという目的を達成すれば良いので、それだけを考え、娘も親も少しでも安心してお祝いという気持ちを保てる範囲で行いました。それでも、満3歳時は大変でした。

特性を抱えるお子さんの七五三をこれからするという方にオススメしたいのは、事前に七五三の見通しを持たせてあげること。絵を見せたり、神社を一緒に下見したりといった配慮はオススメです。

では、実際どんな風に七五三のお祝いをしたのか次にさらりとまとめておこうと思います。

発達障害、満3歳時の七五三の記録!初めての七五三、注意&配慮したこと!

千歳飴

女の子は2回ある七五三のお祝いの中でも初めての七五三ということで、もう不安でいっぱいでした!先輩ママや同じような年齢のママたちに七五三はどうするのかを聞くと、着物や洋服のレンタルと写真撮影がセットになったプランやそれに食事もセットになっているプラン、神社でのセットプランなどを予約されている方が多く、かなりのお値段という話を聞いていたんです。

そんな話を聞いて、私が真っ先に思い浮かんだのが次のようなこと。

「写真撮影でじっとしていられるだろうか」、「祈祷の時間、奇声を上げずに座っていられるだろうか」、「知らない人がたくさん居る環境で、その場に居られるだろうか」、「耳をずっと塞いでいたらどうしよう」、「パニックになったらどうしよう」

でした。楽しみや新しいことに挑戦する緊張というよりも不安で頭がいっぱいだったんです。そして、これらの疑問はいくら考えても不安が拭えませんでした。

結局、周りのママさんたちが申し込んでいるセットプランなどは親子で消耗するだけになると判断。我が家は、そういったセットプランは申し込まずに、ごくごくシンプルにお祝いをすることにしました。具体的に、したことは下記の通り。

満三歳、七五三!
  • 混雑回避のため10月にお祝い
  • 着物はレンタルして家で着付け、髪セットも自宅で(化粧なし)
  • 神社に家族でお参りし、自分達で写真撮影
  • 少し豪華めのお弁当を注文して家で食事

とてもシンプルだったので、当然のごとくリーズナブルなお値段で済みました。着物は、知り合いからお借りしてお礼を少しお渡しした程度、着付けは両親が着付けが出来たためお願いし、写真撮影も娘単体では私達が撮影し、家族写真は両親にお願して撮ってもらいました。感覚過敏が気になったため、化粧はなし。

神社でのお参りは、11月になると混雑すると聞いており、混雑した場所だと娘は固まって動けなくなるため、10月に決行。とても空いている中で出来ましたが、他にもちらほらと七五三の方がいらっしゃいました。

祈祷などはなし。長い時間座ることは出来なかったし、音や人への恐怖で参加できる気がしなかったので、初詣と同じくらいシンプルにお参りという形をとりました。神社での滞在時間は30分以内だったと思います。

それでも初めてのことは大変!パニックにならないよう必死で、私は汗だく。「なんとか無事に済んでくれ」と願うばかりだった記憶があります。でも、なんとか無事に乗り切りましたよ!「パニックになっちゃうかな・・」と思う場面もありましたが、大事に至らず終えることが出来ました。

発達障害、3歳時の七五三で配慮・注意したこと!

娘には事前に見通しが立つよう、七五三というお祝いをするということを絵本や絵辞典などで見せていました。着物を着ている女の子の絵を見せて、「こういうものを着るんだよ。」と事前にアナウンス。「少しきついけど、キレイなんだよー!」なんて、伝えていました。

また、お参りに行く神社も先に一緒に下見。少しでも場に慣れてもらおうと考えていました。

発達障害、満7歳時の七五三の記録!

七五三

満7歳時の七五三は割とスムーズ!1度経験していることもあり、その時の写真を見せながら、「こういう風にまたお祝いするからね」なんて伝えていましたね。本人自身も覚えているようで不安は少ないように見えました。それに、小学校1年生になると、満3歳時の頃よりは成長し理解力も上がっているので私としても「なんとかなる」という思いがありましたね。

実際には、満7歳時の七五三も変わらずシンプルでリーズナブルだったのですが、少し新しいチャレンジをしました。着付けと髪のセット、そしてお化粧を美容室でお願いすることに。満3歳時との違いはこの部分だけ。たまにカットをお願いしていた美容室で対応いただいたので、多少じっとしている時間が長く「あとどれくらいで終わる?」と危うい場面もありましたが、なんとか大丈夫でした!

神社でのお参りも、池の鯉に夢中になり、餌をあげるなど、満三歳時の頃では見られない余裕さがありました。また、女子らしく着物に喜ぶ姿も多少ありました。女の子の場合は2回ある分、その差が分かり、成長を感じましたね。

以上が「我が家の七五三の記録」でした。

七五三の目的は成長を祝うこと。我が家の場合は、この目的を達成できれば良いという考えで、無理はせずシンプルに行いました。それでも、七五三自体が初めての経験ですから、子どもにとっても大人にとってもチャレンジですよね。そんなチャレンジが少しでもスムーズにいくよう考えた結果が我が家のシンプルな七五三でした。

我が家の体験を共有することで、少しでも不安が減って気持ちが楽になれば嬉しく思います。そして、なんとか乗り越えて成長をお祝いできるよう、応援しています。

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