折り紙

発達障害と伝えられて最も不安だったのが、そのときに抱えている課題や問題について「この先、この子はどう成長してくのか!?」と、先が見えなかったこと。

ということで、今回は、手先の不器用さや運動機能の不器用さについて、我が子の場合どう成長したか、母としてどうイライラを対処したか、実体験ベースにまとめておこうと思います。

今のまま成長が止まるわけではないこと。今出来なくても成長して出来ることがあることを実感できて、少しでもストレスが軽減されること、切に願っています。

発達障害、手先や運動の不器用さ!具体的に困ったこと、出来なかったこととは!?

空にハテナ

「不器用」とは具体的にどんなことにつまずいたり、困ったりしたのか、娘の場合は次のようなことが挙げられます。

不器用の例
  • おもちゃ本来の遊び方が出来ない、おままごとの包丁が使えない、切れない
  • ボタンが押せない、ポンプ式ハンドソープを押すことが出来ない、力が入らない
  • 体がクネクネしてしまい遊具に登れない
  • よく転び、怪我が多い(転んで手を付けず骨折)
  • お着換え(ボタン含む)、靴を履いたり脱いだりが難しい(かかとが入れられない、マジックテープを剥がせない)
  • ハサミがうまく使えない、製作・工作がうまく出来ない
  • クレヨンやペンなどうまく持てず、筆圧が出ない
  • 階段の上り降りがうまくできない
  • 三輪車、自転車が乗れない

 

など、これらは一部の例で、これ以外にもまだまだ細かく言えばたくさんの不器用さを実感してきました。どの例においても言えることは、大人が実演して見せても真似できない、教えてもできなかったということ。

これらの不器用さで何が困ったかというと、身辺自立がなかなか出来ない、集団活動にうまく参加できなかったこと。

幼稚園に通い出すと、お着換えや手洗いなどもしょっちゅう行いますが、ポンプ式のハンドソープが使えない、ボタンを押せない、力が入らずお着がえが難しいなどの理由で個別で対応してもらうことも多かったです。

また、製作活動でつまずき、しょっちゅうパニックを起こし、集団活動に参加できない状態でした。

そして、こんなにもたくさん困っていることがありましたが、作業療法やリハビリを受けるほどではないと言われ、公的な機関でトレーニングを受けることは出来ませんでした。

なので、母と子二人、頭を抱えながら、家庭内で四苦八苦。八方ふさがりで、時に母がイライラの頂点を迎えるというようなことを繰り返していました。

私が当時子育てして地域では年少までは民間療育はほとんどなかったんです。その後、年中の頃に民間の1療育機関が設立され、母子で通所。手先のトレーニングや運動機能のトレーニングを受けることが出来ました。

その不器用さ、成長するとどうなった!?改善に役立ったことやツールとは!?

四つ葉のクローバー

これらの不器用さ、幼児の頃はさんざん頭を抱え、家庭内でなんとかしようと鬼のようにイライラしてしまったけれど、成長するとどうなったのかというと、

  • 身辺自立出来ており、不器用さ生活に困ることはなし
  • 図工や美術の授業に才能は見いだせずとも、小学校中・高学年から楽しく参加できるようになった

というのがリアルあ話です。

具体的にさきほどの娘が抱えていた不器用さの例に対応する形で成長してどうなったかをまとめていきます。成長してどうなったか、一言で表現すると、「あの時のイライラを返して」です。

成長してどうなった!?
ボタンが押せない、ポンプ式ハンドソープを押すことが出来ない、力が入らない。成長してどうなった!?

ハンドソープ

おもちゃのボタン、エレベーターのボタン、スナップボタン、すべて手首がクネクネして力が入らず押せませんでしたが、成長と共に自然と出来るようになり、小学生になった頃いは出来るようになっていました。

改善に役立ったことやツール!

ボタンを押すという動作について絵に書いて説明したり、ボタン押せたらおやつゲットというようなゲームをしてみたりしましたが、効果なくイライラが募るだけでした。

ボタンを押したり力を入れたりする機能の成長が追い付いたことで出来るようになったとしか思えません。

おもちゃ本来の遊び方が出来ない、おままごとの包丁が使えない、切れない。成長してどうなった!?

おままごと

これは1.のことも大いに影響していたと思います。

おもちゃ本来の遊び方が出来ないこと、おままごとの包丁が切れないことについては、当時、ひたすら練習させたり、本来の遊び方を実践して見せたり手を添えてやらせてみたりしましたが、出来なかったですね。母としてはイライラが募るだけでした。

うまく遊べないものは、娘にとってはつまらないので遊びたがらないし、出来ないことを強要させられるほど苦しいことはないはずなんですよね。

なので、苦手なことを練習させたりやらせたりすることは逆効果のように感じ、一旦彼女がうまく遊べないおもちゃは遊ばないと決めて特に何もしませんでした。

でも、小学生の時にやらせてみたら遊べていたのでびっくり。おままごとの、包丁で野菜を切るなどもすんなり出来ていました。このことから、遊べるだけの機能が成長したから出来るようになったのだと感じています。

改善に役立ったことやツール!

最初の頃は練習させたり、私がやり方を見せて教えたりしていたのですが、一向に出来ない娘にイライラが募るばかりだったんです。

 

娘も本人もうまくできないことをやらされるのは苦痛のようだったので、途中から、練習やトレーニングは一切止めてしまいまいました。

いわゆる、成長を待つということ、これが改善に役立ったことでした。

また、彼女が楽しいと思う遊びをさせること、彼女が楽しめる遊び見つけることに注力し、その中で手先や体を使ってもらうようにしたのですが、この方が継続して遊べます。

子どもの好きベースの遊びをすること、母子の精神衛生上も良かったです。

お砂遊びや粘土遊びで何かを作ったりが出来ない!成長してどうなった!?

砂場

粘土や砂遊びは、そもそも手や足が汚れるのを嫌がり一切しませんでしたが、入園して年中の4歳頃でしょうか。お友達が遊んでいるのを眺めるようになり、興味を示すようになったことで少しずつ触れるようになりました。

砂場に座って触ってみたり、砂浜を素足で走ったり。これには驚きましたね。周りや人に興味を抱くようになったのが大きいと思います。

でも結局、周りのお友達がしているような、お砂や粘土を使って何かを作る、道具を使って遊ぶ、お砂や粘土で何かに見立てて遊ぶということは出来ませんでした。

娘の場合は砂や粘土の感覚に気を取られてしまい、出来ることは少ないし触ったり眺めたりしているだけ。

当時は、「なんで他の子のように楽しく遊べないの?」と苛立ちさえ感じていましたね。でもこれも、小学生低学年の頃には、自分で何かを想像して作ることが出来るようになりました。

完成度やクオリティはさておき、年齢相応のものでもないけれど、我が家にしたら大進歩です。

改善に役立ったことやツール!

子どもは砂が嫌いでしたが、困ったことに私は海が当時大好きで、ストレス発散が海に行くことでした。となると、砂はつきものでして・・。一方娘は、砂ももちろん苦手でしたが、海自体も苦手。

どうしたものかと思いましたが、母の心も大事。せめて海に景色を眺めることが出来るようになればと思い、何度も海に行くことにチャレンジしていました。

風や波が穏やかな日に連れていってみるとか、今日は遠目から見るだけとか、遠目からみられるようになったら砂に少し触ってみるとか、そんな感じで少しずつ娘の成長と共に許容範囲を広げていきました。

また、砂遊びについては、下記のようなグッズを購入して遊びました。しっとりとしながらもさらりとしていて手につかない、造形も楽(らく)なお家遊び用お砂遊びグッズ。

上記の商品画像はキネッティックサンドというらしいのですが、私はボーネルンドで当時はダンシングサンドというものがあり、それを購入していました。

これ娘には大ヒット。この砂遊びを通して、お砂遊びデビューが出来ました。

同じような室内用のお砂遊びグッズは道具ありなしなど色々とあるようです。

>>室内用砂遊びグッズを見てみる(amazon)(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

粘土遊びについては、粘土をつまんで押す。こねるというのがそもそも難しかったので、100円ショップなどで売っている風船に小麦粉を入れておもちゃにしていました。

もちもちとした気持ち良い膨らみができるので、それを手先でこねこねとさせていました。好きな色の風船を使って、触感もよくて、娘も嫌がらずに触っていました。

体がクネクネしてしまい遊具に登れない!成長してどうなった!?

遊具で遊ぶこども

娘はとにかく体の使い方が不器用でした。背筋もふにゃりとする感じで、姿勢が悪い印象です。娘の様子を見ていると、発達性協調運動障害という特徴がぴったり当てはまる気がしていました。

発達性協調運動障害(はったつせいきょうちょううんどうしょうがい、Developmental coordination disorder)とは、協調的運動がぎこちない、あるいは全身運動(粗大運動)や微細運動(手先の操作)がとても不器用な障害を言う。

そのために、学習や日常生活に大きな影響を及ぼしている場合である。

遊具も梯子(はしご)のようなものがあるタイプの遊具は力が弱く、4歳頃まで怯えて登れず、ぷるぷると震えてしまう感じでしたね。

そもそも娘の場合、年中くらいまではお友達が怖いという感覚があって、人が多い公園では体も表情も強張ってフリーズ状態。一切遊べずに帰るということばかりだった記憶があります。

でも、4歳頃(年中頃)から、「遊具で遊びたい」というような意欲が芽生え、空いている遊具や公園限定でチャレンジするようになりました。

ただ、お友達が後ろに並ぶと、お友達の勢いに恐怖を抱くようで遊べなくなってしまう傾向があったので、そういう時は母が娘の後ろに並び安心させるようにしながら遊んでいました。

そして、小学生になるとどうなったか。正直なところ運動面での不器用さは見受けられました。体育などで苦手な授業も多かったですね。

でも、乳幼児のときに難しかった遊具は、年齢が上がればあがるほど遊べるようになりました。(自ら進んでやりたがることはないです。)雲梯(うんてい)もジャングルジムの上り降りも出来るようになっていました。

そして、人混みについても、楽しく遊べそうな公園かどうかを自分で判断できるようになり、自分が遊べると判断した遊び場では、私が後ろに並ばなくても1人で遊べるようになりました。

改善に役立ったことやツール!

とにかく人混みが苦手なので、空いている時間を選んで公園や遊び場など、遊びに連れていっていました。早朝や、日が暮れる直前、雨予報の日、真冬であまり人が居ない時などをあえて選んでいましたね。

そして、彼女がなるべく安心できるペースや場所、遊具で遊ばせていました。(遊具は自分の体の感覚を知るのにとても優れているので、母としても遊ばせたいという思いがありましたね。)

混んでいると「出来ない」で終わってしまうのですが、空いている時間にゆっくりチャレンジすれば「出来る」という経験を積むことが出来ました。「出来る」と自分が思えると、次に繋がる上に体の使い方も覚えていくので、諦めずに環境と時間、遊ぶ場を選んで遊ばせたのは、結果的に良かったと思います。

ただ、発達のスピードの関係でどうしても出来ない遊具などもあるので、安全面を考えると無理も禁物。その塩梅(あんばい)は難しかったです。

また、特性を持つお子さんの外出は本当に精神的に辛いときがあります。ママさんの精神的に無理しすぎないように自分自身で配慮することも大切です。

>>【発達障害&公園遊び】公園で遊ばせなくちゃいけないの!?公園で遊ぶメリットとは!

また、公園でなかなか遊べない子だったので、STEP2の下記のような遊具を購入して室内に置き、家で遊ばせていました。

我が家が購入したのはもう販売されているのが見つからなかったのですが、もう少し登るレパートリーが多かったです。

いずれにせよ、娘が安心できるお家で、体の使い方を覚えられれば、外の公園遊びも少し楽になるのではと思いました。

実際、公園ではなかなかチャレンジしない感じの複合遊具でしたが、お家ではチャレンジして遊んでいたので大成功でした。

>>step2の遊具を見てみる(楽天市場)(amazon)(Yahoo!ショッピング)

今は、大型遊具のレンタルサービスもあるようなので、室内遊びを充実させる場合は検討の余地がありそうです。

>>サークルトイズさん。

よく転び、怪我が多い。手を付けず骨折。成長してどうなった!?

転ぶ子

歩いているだけ、少し走っているだけなのにつまずいて転ぶなんてことがしょっちゅう。うまく手を付けないので顔にも傷をつくることが多かったです。また、走っていて転んでしまい、やはり手を付けずに骨折してしまったことが1度ありました。

そんな娘、成長してどうなったかというと、小学生になっても転ぶことはありましたが、乳幼児に比べると頻度は大分減りました。また、手を付けるようになったので、大きい傷やケガはありませんでした。

改善に役立ったことやツール!

これは、子どもの成長と、体の使い方が分かるようになるにつれて改善したという感じです。遊具で手と足の使い方を知る、自分の体の感覚を知ることは役立ったように思います。

お着がえ(ボタン含む)、靴を履いたり脱いだりが難しい(かかとが入れられない、マジックテープを剥がせない)成長してどうなった!?

お着がえ

幼児の頃は力が入らなかったので、お着替えもなかなか難しかったですね。そもそも、自分でやろうという意欲すらなかったですし、注意散漫で、お着替えをする時でも洋服を見ることすらできなかったです。

ボタンなんてもってのほか。そもそも、ボタンに意識が向かず、娘は別の方向をぼーっと見ていました。ただ、幼稚園はお着替えのない幼稚園だったので、園で困ることはなかったです。

そんな娘が成長してどうなったか。小学生の低学年の頃には、お着がえはほぼ自立できるようになりました。硬いボタンやスナップボタンでSOSが出ることもありますが、ほぼ自分で出来るように。

小学校高学年になると、日常生活で困ることはほとんどなくなりました。

また、乳幼児の頃は靴の履き脱ぎも一苦労でした。力が入らず、靴のマジックテープを剥がせないので、履きやすいと聞いた下記のようなスリッポンタイプの運動靴を買ったのですが、問題はかかと部分。


ジャストサイズにするとかかとに指を入れるか、靴を手を使って広げてかかとを入れる必要があったんです。それがどうにもこうにも出来ないんですよね。教えても無理でした。

それがどうなったか。4歳くらいになって、マジックテープを剥がせるようになり、自分でなんとか靴を履けるようになりました。小学生3年生頃には、ゆるい感じではありますが靴紐も結べるようになりました。

改善に役立ったことやツール!

まず靴、スリッポンの靴を履く際にかかとを入れられないことについでですが、スリッポンのスニーカーの場合、よく見るとかかとのところに輪っかが付いているんです。

その輪っかに下記のようなリング(100円ショップとかであります!)を付けることで、娘がかかと部分を引っ張って履けるようにしました。

ボタンに関しては、別記事に詳しくまとめてあるので、よろしければ参考にしてみてください。

あとは、お着がえに関しては、やはり手先の機能の成長も関係していたと思います。なので、いくら教えてもその時点で出来ないことがあって、それを教え込もうとするとイライラするし、子どもにとっても逆効果でした。

なので、その時点で本人が着られる洋服を選ぶ、出来るところまでを自分でしてもらうなど、母子にとって楽なお着換えの仕方を模索することも精神衛生上とても大事だと実感しています。

ハサミがうまく使えない、折り紙を折れない、製作や工作がうまく出来ない。成長してどうなった!?

折り紙

もともと、1. でもお伝えしましたが、力が入らなかったので、ハサミを使う、紙を丸める、折り紙を折る、紙をちぎる、全てが難しかったです。

なので、幼稚園での製作・工作活動は壊滅状態。うまく出来ずにパニックになり奇声を上げる、教室を出る、歩き回る、道具を投げる、製作物や使う紙をぐしゃぐしゃにするなど、まぁ大変でした。

小学生になるとどうなったかというと、不器用さは相変わらずなので図工は得意ではありませんが大好きに・・。低学年ではパニックもありましたが、年々減っていき、自分で「私は作るの苦手なんだよね」なんて言えるようになりました。

言葉で自分の気持ちを言えるようになったり、SOSを言葉に出来るようになるとパニックも減っていきました。

ちなみにハサミも使えるようになり、紙もちぎることが出来るようになり、折り紙も折れるようになりました。何より、図工の授業に参加しているだけでも進歩です。

改善に役立ったことやツール!

これは成長と共に手先の機能や運動面などの複合的な機能の成長が影響していると感じています。お家では、後に紹介する本やドリルを使って家庭内療育を続けていました。

「毎日やる」などの目標は立てずにゆるく取り組んでいました。(→ハードな目標を立てると期待しすぎてイライラが募るのです。)

まず、ずっとお世話になっていたのは、下記の本。家庭で取り組めるものが多数掲載されていて、未就園児からお世話になった本です。分かりやすく、取り組みやすく、子どもへの理解も深まるのでオススメです。

また以前は、サンリオのシールブックのような定期雑誌をよく購入していました。シールを貼ったり塗り絵をしたりできて、手先や動かすには良い遊びの教材でした。可愛いので、娘も意欲的に取り組めました。

さすがに娘が遊んでいたものはもうないようですが、下記のようなおんなのこ・ブックというものに統合されたなんて話を聞きました。下記雑誌では遊んだことはないので、実際にどうかは分からずです。

>>サンリオ・おんなのこブックを見てみる(amazon)(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

他には、下記の公文式のドリルを購入して取り組みました。下記は、ハサミを使うことが前提のもの。

他にも、こうさく全般がメインの下記のようなドリルも使っていました。

公文式のドリルはとても見やすいので重宝していました。

製作や工作に関してのドリルは対象年齢ごとなど、種類も色々とあります。ただ、成功体験を積むためにも、該当の年齢よりも下の年齢が対象のドリルから我が家はスタートしました。それでも、難しさがあったほどです。

>>”公文 こうさくドリル”を見てみる(楽天市場)(amazon)(Yahoo!ショッピング)

クレヨンやペンなどうまく持てず、筆圧が出ない。成長してどうなった!?

えんぴつ

年中頃まで(4歳頃)力が弱く、手首もクネクネしてしまうので、クレヨンを持たせても薄い線がうっすらと書いてあるだけという感じでしたが、小学生になる頃には鉛筆を持ってひらがなもかけています。

小学1、2年頃までは字が読めないほどの汚さだったのですが、3年生頃から急に読めるような字が書けるようになりました。これも、手先の機能の経験と成長が影響しているように思います。

改善に役立ったことやツール!

下記記事に改善に役だったツールなどをまとめています。

手先や運動の不器用さ、改善のコツは!?

不器用な娘が色々と出来るようになった今、不器用さの改善のコツは何だったかを考えると、次の2つが挙げられます。

  • 手先や運動機能の成長を忍耐強く待つ
  • 諦めずにチャレンジする機会を与える

乳幼児だった当時、実際に不器用さから園の活動に参加できないなどの支障があり、母として焦り、必死に家庭内療育に取り組んでいた時期があります。

でも、娘が出来ない&嫌がっているものをやらせるというのは、娘も苦痛で、母である私ももイライラが募って叱ってしまい、出来るようになるどころか逆効果を生んでいるのでは!?と思うことが多々ありました。

そこで、一旦イライラするようなトレーニングは思い切って止めたんです。というより、イライラする自分が嫌になってしまって続けられなかったというのが正解かもしれませんね。

その後、ふと思い出し、もう一度先に紹介したドリルなどをやらせてみると、「何もしてないのに、前より出来るようになっている」そんなことが多々ありました。

こんなことから、成長のタイミングを待つという忍耐が実はとても重要だった気がしています。

ただ、あくまでも待つのであって、諦めるのではないということ。タイミングを見てまたチャレンジする機会を与えることで、出来るようになったことも分かるし、「前よりは出来ているけど、ここをサポートしたらもって出来そうだな」とか「次はここが課題だな」など、支援方法なども見えてきます。

あえて言うのであれば、我が家の場合はこの2つが不器用さ改善のコツだった感じています。

子どもの不器用さに、イライラ!どう対処した!?対処方法!

四つ葉のクローバー

娘の不器用さを目の当たりにし、叱ってはいけない、そう思えば思うほどイライラし「なぜできないの?」と感じている自分がいました。

叱ってはいけない、イライラしてはいけないと分かっている分、叱ってしまったときなどは、罪悪感や劣等感で落ち込みます。そして、母としての自分に自信を失くすんですよね。

もしかしたら、同じように悩まれているママさん方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私の場合、このイライラに効果があった対処法が下記3つあります。それが次の通り。

  • 家庭内療育やトレーニング、家庭での製作活動を一旦休む。
  • 専門家が行う、発達障害の講座などに参加する。
  • 自分が出来ないことを「なぜできないのか」と叱られる立場を想像する。

1つ目は、思い切ってイライラが募るような活動やトレーニングを休憩したことで、逆に事態が好転しました。

トレーニングや活動を習慣化していると、それを一度止めること自体に恐れが湧きますが、イライラする自分にうんざりして辛いほどであれば、一旦思い切って止めるのも1つの方法なのだと知りましたね。

というのも、その活動を休憩して、数年後、同じことをやらせてみたら出来るようになっていたからです。

不器用さの改善は、トレーニングを積んだから出来るようになるというわけではなく、成長も深くかかわっているのだと思い知りました。

2つ目は、専門家が行う発達障害の講座に出席しました。イライラすることは逆効果であり、今後の娘の成長にデメリットをもたらす可能性があるというような内容を聞くと、それがストッパーとなり、娘との向き合い方を見直すきっかけになることがありました。

その際、専門家の先生にそれとなくイライラしてしまうことについて相談し、アドバイスをもらうこともありました。

3つ目は、娘の立場になって考えてみること、これが割と効果がありました。特性を抱える子の多くは、「どうしても出来ないこと、苦手なこと」、「一生懸命に120%の力を出してもうまく出来ないこと」があります。

そこにフォーカスされ、活動を強いられ、叱られるという状況、自分だったらどう思うかと考えてみたのです。

私の答えは、"心が壊れる"でした。娘の心が壊れたら、私の心も壊れ、母子でもっと苦しい状況になります、そうであれば、楽しいと思いながらトレーニングした方が断然良いし、楽しく出来ないのであれば、トレーニング自体を中止するという選択をしよう、そう思えたのでした。

イライラの対処方法は、人それぞれ異なると思います。でも、一番大事なのは、母子の心が壊れる前に、何らかの対処をすること。

お母さんも人間です、心が乱れることは当然ありますよね。でも、経験上、自分を責めることで生まれるメリットはないです。反省は大事なことですが、後悔や自責は心をさらに疲弊させていきます。

なので、心を労りながら、反省したら次はどうしたら良いかを考え、選択し行動に移す。私は遠回りしましたが、これが大事だと思っています。

以上が、「子どもの手先や運動機能の不器用さについて」でした。

子どもの不器用さで悩んでいた頃は、成長したらどうなるのか、全く見通しがつかずにお先真っ暗という状況でした。でも、時が経つと複合的に成長し、出来ることがどんどん増えました。

時が経つと出来ることが増える、そんな体験談をお伝えすることで、少しでも焦りという肩の荷がおりて、穏やかになりますように。

そして、ホッとひと息休憩できる瞬間が出来ること、願っています。

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