海と朝陽

発達障害の子を育てていると、周りへのカミングアウトをするか、しないかで迷われている方が多いことに気づきます。

私自身もとっても悩んだことだったので、我が家のカミングアウト事情を交えて、色々と足跡を残しています。

ということで、今回は、幼稚園や小学校など、周りのママさんやママ友へのカミングアウトについて、まとめておこうと思います!

<周りのママや、ママ友へのカミングアウトどうした!?カミングアウトすべき!?

空にハテナ

我が家の場合、カミングアウトについて色々と失敗もやらかしているんですが、ママさんやママ友へのカミングアウトは、しなかった時とした時、両方とも経験しています。

現在住んでいる首都圏では、周りのママさんへのカミングアウトをしています!ただ、以前は転勤先の信越地方に住んでいて、その頃は周りのママさんへのカミングアウトはしませんでした!

個人的かつ、母親としての立場から言えば、カミングアウトした方が断然に精神的には楽になりましたね。ただ、これは周りも理解してくれる方が多かったし、カミングアウトせざるおえない状況もあったからという気もしています。それにしても、何かを隠していることは辛かった、そう感じています。

ということで、この2パターンについて、もう少し詳しく説明しておこうと思います!

1.カミングアウトはしない!なぜしなかったの!?

はてな

娘が幼稚園の年中まで、転勤先の信越地方に住んでいました。その間に娘が発達障害であることが判明したのですが、信越地方に居る頃は周りのママさんにカミングアウトはしないという選択をしました。

なぜかというと、下記の3つの理由がありました。

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どこかでグンと成長して健常の子と一緒に小学校に普通級に行く可能性を考えていたから
療育に通っていた他のママさんもカミングアウトせずにいたから
カミングアウトしたママさんが苦しい思いをされたと噂を耳にしたから

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どこかでグンと成長して健常の子と一緒に小学校に普通級に行く可能性を考えていたから

まだ幼かったということもあって、いつかグンと成長して普通級に進学できるのでは!?と期待していた部分があったんですよね。そうなった時に、先に発達障害ということが広まってしまうと、それだけでイジメのきっかけになるのではという思いがあったんです。そのリスクがあるのなら少しでも抑えたいという思いがありました。

療育に通っていた他のママさんもカミングアウトせずにいたから

あとは、地域柄やたまたまかもしれませんが、療育に通っていたママさんが誰一人として周りにカミングアウトしておられなかったんです。「きっと見たら分かるから」とおっしゃっていたママさんは居ましたが敢えて、「発達の遅れ」などについて直接伝えていらっしゃらなかったんですよね。なので、そこで1人カミングアウトしてしまうと、母子ともに浮くのでは・・という思いが強く、カミングアウトに至らなかったんです。

カミングアウトしたママさんが苦しい思いをされたと噂を耳にしたから

さらに、これもたまたまなんですが、別の幼稚園でカミングアウトされたお母さまが、今まで仲良くされていたママ友さんグループから距離を置かれるようになってしまったなんていう苦しい噂も耳にしたのも少なからずありますね。仲の良いグループに属している場合は、そういったことが起きる可能性も少なからずありますが、もともとあっさりとしたお付き合いであればさほど気にしなくても良いと思います!

2. カミングアウトした!なぜカミングアウトしたの!?

空にハテナ

首都圏に帰ってきてから、カミングアウトをしています!といっても、クラスの保護者の方達が集まった中で正式にという形ではなくて、それぞれよく会うママさんなどにそれぞれのタイミングで「発達がのんびりなので」や、「生まれつき聴覚過敏があって」、「コミュニケーションが苦手で」とその状況に応じて伝えています。

なぜ今回は、周りのママさんにカミングアウトしたか、下記の理由があります。

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お友達にちょっかいを出してしまったり、変わっている行動が目立っていたから
療育に通う周りのママさんが皆カミングアウトしていて、明るかったから
就学が地域の小学校ではなく別の私学だったから
その私学も住んでいるところの近くで、発達障害の子の入る学校と有名だったから

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お友達にちょっかいを出してしまったり、変わっている行動が目立っていたから

娘は環境の変化にとても弱く、1学期でクラス替えなどがあると毎年、不適切な行動が出てしまったり、集団から外れてしまったり、立ち歩いてしまったり、なんせ修羅場が多い!首都圏に通っていた園などは少人数ということもあって、とにかく変わった行動をしていると目立つ目立つ。

そして、ちょっかいを出していることも先生から報告を受けていたので、娘にして良いこと、相手が嫌なことなどひたすら教えつつ、周りのお母さんには、発達がのんびりで遅れていることや、感情が不安定で申し訳ないということをお伝えしていました。

たまたま理解のあるママさんが多く、温かく見守ってくださっている雰囲気が感じられて、本当に有り難かったです。

療育に通う周りのママさんが皆カミングアウトしていて、明るかったから

四葉のクローバー

信越地方に居た頃と、首都圏で何が最も異なったかというと、全国的にも発達障害の子供の受け入れや環境の整備が進んでいるということもあって、お母さま方がオープンでいられる雰囲気がありました。

なので、療育に通われている、ママさんに色々と話を聞いたところ、公の場でするか、内々にするかは差がありましたが、ほとんどの方がカミングアウトされていて、とにかく明るい!そして、「逆に偏見を持つ人は、結局今後もお付き合いできない方だから、それはそれでしょうがない」という割り切りをされている方が多かったんですよね。

さらに、カミングアウトをしているママさん方から、隠している方が苦しかったという意見も聞き、背中を押される形で私もカミングアウトしようと決めたことを覚えています。

就学が地域の小学校ではなく別の私学だったから、私学が発達障害の子を受け入れていると有名だったから

我が家は、私学への就学を決めたのですが、地域の同じ年のお母さんから「小学校一緒ですね!」と言われたり、「もしかしたら一緒に歩いていけるかも!?」なんて聞かれることがとても多かったんです。その返答に迷い、まずは私学に就学することを伝えることにしました。

私学が、発達障害の子の入る学校と有名だったから

ただ、その私学も住んでいる場所から割と近いんですよね。なので、制服を来て外を歩いてたり、その私学の名前を出せば、「発達小学校の子を受け入れている学校」や「ワケアリかな!?」という意識は持たれる可能性大なので、変に噂されるよりはあっさりと「発達がのんびりで、心配だったので少人数が良くて」なんて伝えていました。

カミングアウトすべき!?

くまと困り顔

個人的な意見を言えば、ひたすら隠して行動していた生活よりも、カミングアウトした方が本当に堂々と歩けるので、カミングアウトして良かったと感じます。

ただし、これは周りの環境にもよるので、一概には言えないところ。

地域全体で発達障害への受け入れ環境や、教育環境がある程度整備されないと、偏見を持たれてしまう可能性もあるはず。本当ならば、カミングアウトして、仲間が出来て、ママさん同士情報交換できるというような環境が理想ですが、それが出来ずに偏見ばかりで孤立するのであれば、どうなのか・・。

ただ、隠していても思わぬところで、バレてしまう可能性は大いにあるんですよね。例えば、療育に通っている姿を同級生の子に見られたとか、同級生のお母さんから見られたとか、先生にだけに伝えていたつもりが先生から情報が漏れたとか・・、色々なことが考えられるので、カミングアウトしなくても何か聞かれた時に、どう答えるのかを考えておくと良いと思います。

そして、カミングアウトにあたって、「言葉」は選ぶことができます。我が家は診断名などは出す方と出さない方と分けていて、人によってカミングアウトする言葉を選ぶようにしています。例えば、教育機関や療育先では、療育方法などめどが付きやすいように迷わず診断名を出します。ただ、子供の関係のママさんなどには、診断名は出さずに、どういう特徴があるかを伝えたり、発達がのんびりなんて言葉をあえて使うようにしています。

ただ、お子さんを就学時に普通級に入れる場合は、カミングアウト迷われる方が多いのかなと感じます。万が一話すことで、子供関係に影響したら・・と考えるお母さんもいらっしゃるはず。周りに恵まれれば、カミングアウトしても温かく見守ってくれるはずですが、こればかりは地域、人間関係などの環境も考えながらとなると思います。


 

以上が、”周りのママや、ママ友へのカミングアウトどうした!?カミングアウトすべき!?”、まとめでした!

個人の経験にはなりますが、”カミングアウトしない”、”カミングアウトする”、両方の立場を信越地方と首都圏で経験して、”カミングアウトしない”時はやはり、母親としての心労は多かった気がします。隠すということは、やっぱり大変なこと。

ただ、子供にとってどちらが良いのか、こればかりは成人するまで分からないことでもあるので、確実なことは言えませんが、我が家の場合は子供の成長を見てきて、やっぱり変わっているし浮いているので、他の同年代のお子さんと同じレベルを求められる生活より、カミングアウトして周りに温かく見守られた方が彼女にとってはメリットになるのではと感じたんですよね。

カミングアウトする際は、緊張しますが、すっと肩の荷が下りた気持ちになったのを覚えています。まだまだ子育て中、気は抜けないですね!

それでは、また!

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