小学生になって大分経ってから、先生からさらりと報告を受けたことがありました。
「マスクがまだかけられないんですね♡」
先生曰く、大体小学生になると自分で着けられるお子さんがほとんどだそう。それを言われて思わずハッとしてしまいました。というのも、園児の頃も小学生になってからも私が登園前や登校前にマスクを着けていたからなんです。
それが当たり前のようになっていて、小学生になってもに無意識に手伝っていたことに気づきました。登園前や登校前の朝の時間はいつもバタバタしていて、娘に任せると余計に時間がかかるのでつい手が出てしまうんですよね。
娘の場合はもともと手先に不器用さがあるので、教えないとなかなか出来ないわけでして、指摘されなければずっと教える機会を逃していたことでしょう。
とういことで、マスクを着ける練習の仕方を支援に詳しい先生に聞いて、ゆっくり練習をすることに!すると、半年も経たない内に自分でマスクを着けられるようになりました。そんなマスクの練習方法を今回は共有しておこうと思います。
マスクが自分で着けられない!理由や原因とは!?
娘の場合、マスクが自分で着けられなかった原因は、次の通りでした。
- マスクの紐(輪っか)を耳にかけられない!
- 耳の形のイメージがつかめていない!
早速娘にマスクを着けるように促すと、マスクの紐部分を親指と人差し指でつまんで持って耳にかけようとするんですが、親指と人差し指だけで紐を持つと、輪っかの面積が狭くなりすぎて(ただの二本の直線になっていることも・・)当然ながら耳に掛かりません。
運よく耳に引っかかっても、耳の上部にちょっとかかるだけですぐ取れてしまっていました。
それに、娘を見ていると、耳の形が分かっていない様子だったんです。マスクは、耳全体に輪っかをかける必要がりますよね。でも、娘の場合は耳の下まで輪っかをかけようとする気配がなかったんです。あくまで耳の上部に引っかけるだけ。
そんな様子を見ていた療育の先生から、ボディイメージ(耳の形のイメージ)が掴めていないのかもしれないですね・・とぼそり。
自分の耳は普段は自分でしっかり見ることがないため、どんな形をしているかが把握できておらず、その結果、耳の下まで輪っかを掛けるという意識付けが出来ないということでした。
これには私、納得でした。娘の場合は他方面でもボディイメージが掴めないことから色々と課題があったのでまさに「これだ!」という感覚がありましたね。
これらの理由を踏まえて、マスクの練習をすることになります。
子どもが自分でマスクを着けられるようになった練習方法とは!?
実際に娘がマスクを着けられるようになった練習方法は次の通り。
耳の形をつかむ
娘の場合は自分の耳の形のイメージがしっかり出来ていない様子だったのでまずは自分の耳のイメージを持つことからスタートでした。
まずは鏡で自分の耳を見せることに。「耳は細長いね。」なんて言いながら、自分の指で(親指と人差し指で)耳をつまんで、上から下までなぞるように触れさせてみました。
そして、「ここに輪っかをかけるんだよ~。耳たぶの下までしっかりと紐をかけようね。」と、視覚的にに一緒に確認をしました。
髪を耳にかける練習をする!
そして、実際にマスクを着ける場合、マスクの輪っかは耳の後ろにかける必要がありますよね。その動作の練習を兼ねて、自分の髪を耳にかける練習をしました。これは、支援の先生に教えてもらった練習方法で、マスクをつける動作と似ているそうです。→髪が短いお子さんだと、この練習は出来ないかもです!
そもそも下記画像のように、耳が髪で隠れていると、マスクの装着は難しく、ハードルが上がります。
なので、耳はそもそも下記のように出ている状態の方が、マスクは着けやすい。
ということで、動作練習も兼ねて、髪を後ろにかける練習を始めました。コツは髪をつまんで後ろに耳の後ろにかけるように教えること。教えるといっても、言葉ではなかなか難しいので、一緒に鏡を見ながら、私が娘の髪を使って実演し、それを見て娘が鏡を見ながらチャレンジするという流れで行いました。
無理やりやると娘も嫌になってしまうので、ゆるい感じでお風呂前に2回くらいとか、忘れちゃったらまた今度~という程度にやっていましたね。
マスクを着ける練習をする!
なんとなくでも髪を耳の後ろにかけられるようになったら、ついにマスクを着ける練習にチャレンジ。コツは、マスクの持ち方です。
マスクの両サイドの輪っかは、上記画像のように人差し指から小指までの3本~4本指(理想は親指以外の4本指)をかけます。人差し指から薬指~小指までを輪っかの中に入れるということ。
その3・4本の指で輪っかを握らせて耳にかけるようにしました。なぜ、理想や4本指なのかというと、
fa-lightbulb-o4本指で紐を握ることで、輪っかの面積が大きくなり、耳にかかりやすいのです。
そして、髪を耳にかけるのと同じく、鏡を見ながら輪っかを掛けるときは「耳の上から下に手を動かすんだよ~」なんて声をかけながら練習しました。最初はもちろん私が実演し、手を添えたりしながら練習しましたが、ゆる~く練習している内に気付けば自分で出来るように。
娘の場合は、この練習方法でマスクを自分で着けられるようになりました。
以上が、『マスクが自分でかけられない!練習方法とは!?』でした。
昨今の感染症流行時はマスクが必須でしたよね。また季節によっても咳が出た場合などはマスクの着用が求められます。
そんな時にお子さんが一人でマスクが着けられるとお子さんも楽ですし、親も楽になります。着けられるようになるまでは少し大変ですが、是非取り組んでみて下さいね。