折り紙を切る

娘は小さい頃からとっても手先や運動が不器用でした。

なので、年齢相応の子が遊ぶおもちゃもうまく操作できずに短絡的な遊びになってしまったり、観察だけになってしまったり。公園遊びも遊具で思うように遊べなかったんですよね。

そんな時に、療育先でお会いした先生に勧められて始めたのが、

『日常生活のお手伝いを家庭内療育と捉えて、楽しみながら実践していくこと』

でした。当たり前のことのようですが、普段気づかずに母親である私がやり過ごしてしまうことが多かったんですよね。ただ、自立に直結してくるという言葉が胸にグサリとささり、大人になるまでずっと続けていこうと感じて今も実践しています!

ということで、今回は”手先が不器用の子への自立へと繋げる家庭内療育について”、足跡を残しておこうと思います!

手先が不器用、どうやって出来ることを増やす!?自立へと繋げられる家庭内療育とは!?

電球

まずは、自立につながる家庭内療育というところをもう少し詳しく説明していくと・・・。

娘が大人になった時に自立する上で大事なことと言えば、下記のようなことが挙げられます。

  • 料理
  • 洗濯
  • 掃除
  • 仕事
  • 余暇活動

上記のような日常生活で必要なことを手伝ってもらうこと、手伝えるように教えること、実践することを療育と捉えるということ。手先の動作などを体感していずれ自分でできることを増やしていくという考え方になります。

仕事と余暇活動に関しては、好きなことや興味のあることを増やすことなのかもしれませんが、他の料理、洗濯、掃除などにおいては、どんなことが必要かは大体共通であるはずなんですよね。例えば、

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(料理)
包丁で切る、野菜などを洗う、皮をむく、お米を研ぐ、炊飯器などのスイッチやボタンを押す、冷蔵庫を開閉する、電子レンジを使う、お皿を洗う、食器棚にお皿を戻す、人数分に分ける、食器を並べる・運ぶ、混ぜる、こねる、形をつくる、焼く、煮る、絞る など

(洗濯)
洗濯機のボタンを押す、洗剤を入れる、洗濯物を干す、洗濯物を畳む、洗濯物をしまう など

(掃除)
掃除機をかける、水拭きする、床拭き、雑巾を絞る、テーブルを拭く、片付ける、ほうきとチリトリを使う、埃りとりをつかう など

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というように、たくさんの過程や動作があって、どれか一つでもできるようになれば自立に繋がっていくはず。

どの子も、自立な仕方は異なりますが、いずれ自立する時が来るはず。両親である私達は先に逝ってしまう可能性の方が大きいわけで。そんな時に備えて、生きていく術を教えておく必要があるなと感じます。

なので、日常的に必要な生活動作のお手伝いをさせるということは、自立へもつながり、手先の機能の練習にも繋がるという、一石二鳥の家庭内療育。さらに、お手伝いができるようになると、母親である私の大事な即戦力にもなってくれます。

笑顔の家族
ということで、我が家は、この家庭内療育を実践しているのですが、今では洗濯物を畳むということが娘はできるようになり、自分の洗濯物などを畳み決まった場所に置くことが日課になりました。畳むという動作も、服を床に置いて手で上から皺を伸ばす(アイロンかけて~と声をかけますが)動作などが入り、それが折り紙を折る動作に繋がったりします。

また、お米を研いだり、料理も包丁でバナナを切ることができるようになったり、カレー作りを一緒にやったり、できた料理を出す、フルーツを家族人数分に分けて運ぶ、テーブルを拭くなど、様々なことが出来るようになってきました。

でも、どうしても嫌がることをさせるのはなかなか難しいので、興味がある部分から始めるのがベスト

ただ、出来ないからやりたがらない場合は、手を添えて一緒にやることで自信に繋がり、楽しく出来るようになったこともありました。

また、なかなか注意が続かずにできない場合は、やることを細かく分けて、細かく注意を引いてやると、できることがあります。例えば、お米を研ぐだったら、お米を釜に入れる→蛇口の水を出す→研ぐ→水を捨てる・・など細分化できるので、それぞれに注意を促して一緒にやると、出来るようになったりしました。

諦めない、長期的な目でできるようになることに目的を置くこと、とても大事です。


以上が、”手先が不器用なことに対する、一石二鳥の家庭内療育について”でした!

日常生活のお手伝いとなると、母親の私が忙しい時だとイライラしてしまってついつい自分でやってしまうことが多かったんですよね。なので時間がある時にじっくり取り組むことが大事だなと感じます。

「こんなこと、絶対無理だ・・」と思うことでも、諦めずに取り組んでいると意外にも出来る日が来たりします!諦めずに、少しずつ進むこと・・。成長と相まって、できることがたくさん増えていきます。

日常生活のお手伝いが、手先の動作の練習になり、自立へとつながり、親の負担も減らしてくれることになります。となると、一石二鳥どころか、三鳥かもしれませんね!

お金もかけずにできることなので、この家庭内療育、おススメです!それでは、また!

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