『カミングアウトすることで、楽になるのか!?』
我が家の場合は子どもの発達障害についてですが、『YES!』でした。親も子も楽になったように感じます。楽になったというのは具体的に言うと、下記3つのことで楽さを感じました。
- 親の精神的なストレスが軽減した
- 子供を公に支援してもらえるようになった
- 温かく子供を見守ってくれる人、応援してくれる人が増えた
今振り返っても、隠し続けるよりはカミングアウトして良かったと思っています。
隠すことは想像以上に大変だった!
カミングアウトをするまでは『隠す』ことに必死だったんです。なぜ、隠すようにしていたのか、それには下記のような不安や迷いがあったからなんですよね。
- 成長したら、健常と呼ばれるお子さんと肩を並べられるかもしれない
- 子供の将来にレッテルを貼って良いのか・・
- 小学校で普通級に行く可能性があるなら、言わない方が良いはず
- 白い目で見られたら・・耐えられるか・・
そんな思いや恐怖が浮かんで、カミングアウトはものすごく悩みました。もう、モヤモヤだらけ!
なので、子どもにも普通でいるように、色々な事を強いていた気がします。”普通”って何だろう・・と自分自身にも違和感を感じながら。そうすると、自己嫌悪に陥る上にどこかで罪悪感が芽生えて想像以上にしんどい。
その内に心に限界が来たのと、子供を見ていて今後も支援が必要に思えたタイミングが重なって、勇気を出してカミングアウトすることにしたんです。
そうしたら、思った以上に「すっきり」。これには自分でも驚いて、「隠すということがこんなにストレスを生んでいたんだ。。」とその時に気付きました。
でも、カミングアウトする上で注意したい点があります。
カミングアウトする場、する人は選ぶ!安心できる場・人を確保しておく!
世の中には色々な人がいますよね。なので、残念ながらカミングアウトしたとしても理解してもらえるかどうかはやってみないと分かりません。こればかりは結果論であり運のようなので、不安がどうしてもつきまといます。
実際私が迷っていたときも、カミングアウトして良かったという意見、しなければよかったという意見が両方あったんです。
なので、慎重派なタイプの方は出来る限り焦ってカミングアウトする状況は避け、カミングアウトした方が良い環境、カミングアウトしても大丈夫そうな人を選んでカミングアウトをする。もしくは、カミングアウトするとしても言葉を選ぶのがオススメです。
例えば、噂話や悪口が大好きな人にあえてカミングアウトする必要はないということなんですよね。理解してもらえない人に焦ってカミングアウトしたところで、結果がどうなるかはなんとなく想像ができてしまいます。
園の保護者会など不特定多数の前でカミングアウトをする必要があった場合は、ある程度覚悟するしかないのですが、多数の中には理解や応援してくれる方が必ず一人はいるはずです。
また、カミングアウトをするにあたり、言葉を選ぶのも手です。「発達障害なんです」という言葉は結構ストレートに聞こえますが、「発達に遅れがあって・・」という言葉だと若干マイルドになります。
そして、万が一カミングアウトしたにもかかわらず理解してもらえない場合を考慮し、出来るだけ慰めてくれる人や場を確保しておくことをオススメします。それが身内であっても良いし、パパであっても良し。
家族でなければ、市の保健師さんや療育先の先生など、万が一辛いことがあっても「こんなことがあって辛い」と発言できる人や場を確保しておくと、精神的に極限まで追い詰められずにすみます。
いずれにせよ、理解が難しい人もいますが必ずどこかに理解してくれる人がいます。最初の環境では理解する人がいなかったとしても、理解してくれる人が集まっている環境が日本のどこかには必ずあります。
少なくともこのブログ(私)を通して、同じように悩みながらも歩んでいる仲間がいると思っていただけると嬉しです。
一人じゃない、大丈夫。仲間がいます。
以上が、カミングアウトして楽になったか、でした。
我が家の場合は不特定多数の保護者の前でカミングアウトすることはなく、人を選んで少しずつ、もしくは理解できる人が揃っているグループでのカミングアウトをしていました。
でもこればかりはお子さんのタイプにもよるんですよね。日常的に手が出てしまうお子さんの場合は、最初の保護者会などである程度カミングアウトしておいた方が逆に親同士のトラブルを回避できるケースもあります。
人はだれでも良く思われたいもの。カミングアウト前は結果が見えない分、不安がつきものですよね。苦しくなったら、よろしければまた覗きにいらしてください。
ここに一人、同じような道をたどってきた者がおります。陰ながら応援しています。