光が射す森

娘が『絵本を読んで』と私(母)に要求したのは、年中のとある日のこと。

たったそれだけのことなんだけれど、思わず嬉し涙が溢れました。

それまで、『絵本を読んで』と言われることも、『紙芝居を読んで』と言われることもなかったんです。どちらかと言えば、私(母)が一方通行に読んでいるだけ。就学前は、母子分離で離れても、全く泣かず。

母として求められるという実感はあまり感じられなかった気がします。

『絵本を読んで』、この一言がこんなに嬉しいことだなんて思っても見なかった!

四葉のクローバー

娘は、2歳半当たりから、”読み聞かせ”で座っていられなくなりました!丁度、発達障害を疑い始めた頃。

読み聞かせをしていても、途中で他の物などに注意が逸れてしまって、じっとしていられない。なんとか座っていたとしても、視線は絵本や紙芝居には向いておらず、別のことに注目しているから座っていられるような様子でしたね!もちろん、絵本や紙芝居の内容を聞いて理解するということはほぼなかった気がします。

そんな娘への対応に四苦八苦していたこともあって、丁寧に心を込めて読み聞かせをして下さる先生には申し訳ないことに、娘を座らせておくのが大変で冷や汗でびっしょり、『早く絵本を読み終えてくれ』、『早くこの時間が過ぎてくれ』と願っていました。笑

でも、当時必死だったんでしょうね!私(母)は、家庭でも読み聞かせをしようと練習していました!笑 当然ながら、娘にとっては退屈で、途中で注意が逸れてしまいます。そんな娘の姿に苛立ちすら感じていた気がします。

そんな自分にも腹が立ってしまって、途中で読み聞かせは止めることに!しばらく、読み聞かせをしない期間が続いていたのですが、娘が年中のとある日、絵本を持って私のところに来たんです。そして言いました。

『ママ、絵本読んで』

まだまだ言語が少なく会話もなかなか進まない娘が発した、産まれて初めての読み聞かせの要求でした。

もうねーーー涙腺崩壊ですわーー。笑 すごく嬉しかった、その気持ちがずっと残っています。

そして、小学生になった今、彼女は読みたい本を自分で読み、私(母)に読み聞かせを要求する機会はしょっちゅう。まさかこんな日が来るとは思ってもいませんでした。

成長にはタイミングがある、焦らなくて大丈夫。焦っている頃は、気づかないけれど、成長にはタイミングがあるのだと改めて感じています。

それでは、また!

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