小学生

幼稚園と違って、小学校に入学すると、一般的には最初の練習期間を終えると親が送り迎えをするのではなく、子供1人で登下校するようになります。

でも我が家の場合は、聴覚や感覚過敏でとにかく不安が大きく、私(母)も心配や不安が残ったので、すぐに1人で登下校とはなりませんでした。しばらくはずっと送り迎えや付き添いをしていましたね。

娘の場合は途中から登下校は1人立ちできましたが、どんな流れで一人立ちできたのかこれから就学を控えている方のためにまとめておこうと思います。

一人で登下校できるようになったのはいつ!?

はてな

我が家の娘の場合は、登校と下校で一人立ちの時期が違いました。一人で登校できるようになったのは小学校1年生の2学期途中から(集団登校ではなく、自由登校です)。ただ聞いた話だと、支援級在籍だと学校によっては親の送り迎えが必須のところもあるよう。なので、学校側にルールがあるようだと一人立ちの可能性や時期も異なってくると思います。

ちなみに、娘が一人で登校できるようになったきっかけは私の体調不良で付き添いが出来ないという究極な状況下でのことでした。でも逆にその方が、「やる気」が出たようで、すんなりと一人で登校出来るようになりました。

下校も2学期途中で出来るようになりましたが、登校よりも一人立ちは遅かったですね。というのも、一人立ちする前にアクシデントが・・。

通学路の途中で待ち合わせをしばらくしていたのですが、私が待ち合わせ時間につい遅れてしまい、そういう時に限って学校が早く終わってしまって娘が先に着き、母が居なくて大混乱という事態が起きてしまいました。

その直後から、娘に一人下校の恐怖心がついてしまい一旦振り出しに戻ることに・・。でも、そこからの復活と一人下校は割と早かったです。

これら登下校の一人立ちですが、お友達の影響も大きかったと感じます。周りのお友達が皆一人で登下校している姿を見て、ふとしたタイミングで「私も1人でやってみる!」と自ら言ったんですよね。周りをよく見るようになったということ。

こういうタイミングで一人での登下校の成功体験が積めるのが理想です。

我が家の娘、登下校のハードル!

ハードル

我が家の場合、聴覚過敏、感覚過敏(パーソナルスペース)、視覚の面などで不安がとても強く、それが一人で登下校することのハードルとなっていました。

まず、聴覚過敏においては、電車の線路の下を通る必要があったのですが、電車が走ると物凄い音が響くので耳を押さえながら小走りで通る様子でした。また、朝だとバイクなども多く通るので、その音が不快だったようです。

次に、感覚過敏ですが、朝は多くの人が通学、通勤で同じような方向に歩いていくのですが、人との距離感がとても大事な子(集団や混雑が苦手)でしたので、うまく距離感が掴めず後ろをずっと振り返ったり、後ろから人が来て自分に近づいてしまうと恐怖でまた小走りになったり。

また、歩道がとても狭い道を通る必要があり、すれ違うのがやっとの状態だったのですが、人とすれ違うときに人の荷物が少しぶつかってしまったり、傘を持っていれば、傘同士はぶつかったりしてししまい、パーソナルスペースが大事な娘としてはそれが恐怖で仕方なかったようでした。

あとは視覚面での捉え方が人と違うというか、視野が狭いようで、路上駐車している車がいると、対向車線一台分のスペースがあったとしても、「通れない!どうしよう」と軽くパニックになってしまっていました。自分のボディイメージも掴めてなかった可能性もあります。

これらが、登下校を一緒にしていて分かった、娘の登下校のハードルでした。特に1年生の始めはこういった困難が強く出ていて、「一人立ちは一体いつになるのやら・・」と途方に暮れたのを覚えています。

でも、娘の場合、不安の程度や慣れによって過敏さが軽くなる傾向があり、徐々に状況に慣れ、困難の程度も弱くなっていきました。

一人で登下校出来るまでの道のり!練習方法!

道

我が家の場合、次のステップを踏んで一人で登下校出来るようになりました。

登下校の練習手順!
  1. 学校の入り口まで送り迎え
  2. 学校の門まで送り迎え
  3. 通学の途中まで付き添い、待ち合わせ
  4. 登校は一人立ち、下校時は待ち合わせ
  5. 登校は一人立ち、下校時は学校にお迎え
  6. 登下校一人立ち成功!

意外と難しいと思ったのが「通学途中の待ち合わせ」でした。帰りの会によって若干ですが下校時間に差があって、娘が早く着いてしまったり、逆にいつもより遅くて母が心配になり学校まで行ってしまったりということが何度もありましたね。

携帯のGPSで居場所が分かればある程度安心感はありますが、それでも心配になるもの。通学路の途中で待ち合わせをする場合は、決まった通学路を通るという約束は必須です。でないと、すれ違いになってしまう可能性もあるので、この点だけは注意が必要かなと思います。

そして、一人で登下校が出来るようになり、改めて思ったのが長く送り迎え、付き添いが出来たことで得るものがあるということ。次に送り迎え、付き添いのメリットについてお話しておこうと思います。

送り迎え、付き添いのメリット!

四つ葉のクローバー

送り迎えや付き添いを長くしていて思ったのは、親が一緒に登下校する分、交通ルールを実際の道路や経験で教えることが出来、公共のルールを繰り返し教えられたと感じます。

例えば、車が来たら端に寄るとか、横断歩道はどうするかとか、人のお家には勝手に入らないとか、寄り道しないとか、地域の見守りの方が居たら挨拶しようとか、知らない人からお菓子をあげると言われたらどうするか、イレギュラーな事態が起きた時は待ち合わせに母が居なかったらどうするかなど、雨の日に傘が人とぶつかりそうな時はどうするかなど、リアルな日常の困難に一緒に遭遇したことで、そういう時にどうするかを一緒に考えたり、繰り返し教えたり出来る機会がありました。

これは、送り迎えや付き添いを長くしていたからこそのメリットだったと振り返って感じています。

以上が、「発達障害、小学校の登下校、付き添いや送り迎えはいつまで!?登下校、一人立ちの記録!」でした。

登下校の付き添いや送り迎えの期間は、通学路や通学時間の違い、そして各ご家庭の方針によって差があります。

登下校の自立が早ければ負担は減りますが、早いから良い、遅いから悪いということは一切なく、お子さんが安全に安心して学校に行き、自宅に帰るという目的を達成するためにどうするのかという判断になると思います。

付き添いや送り迎え、毎日のことで親の負担が多く、苦しいときもありますが、一人で登下校できるようになるまで、送り迎えのメリットを享受しながら、長い目を見て取り組んでいきましょう。

周りを見ていると、高学年までには一人立ちできる子が多い印象です。応援しています。

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