四つ葉のクローバー

娘はこれまで、途中に引っ越しなどを経験した関係上、様々な療育機関で療育を受けてきました。

となると、たくさんの先生方との出会いがあったということになります。そして、これまでを考えると、出会った先生方にはとても恵まれていましたが、

「なんだか先生と合わないな・・」

そんな先生との出会いもありました。私も一人の人間ですので全ての人と合うというわけではないんですよね。

そんな時にどうしたら良いのか、今回は、そんな「療育先の先生と合わない」場合の対処法について、我が家の経験も踏まえて足跡を残しておこうと思います。

ただ、「子どもが療育先の先生と合わない場合」と「親が療育先の先生と合わない場合」とでは、解決における考え方が変わってきます

ということで、それぞれ別に経験談をまとめています。

「子どもが療育先の先生と合わない」、対処法や選択肢!

保育士さんと子ども

我が家も「子どもが療育先の先生と合わない」と思ったことが何度もあります。親は人としてその先生が嫌というわけではないのに、子どもに合わないという場合ですよね。

この場合、私が大事にしていたのは、療育の目的に立ち返ることでした。

そもそも療育の目的は、子どもの発達を促し、自立を支援するためのもの。その目的に沿っていたり、達成できると思えたりするからこそ療育に通います。

そこで考えたのが、その先生との療育で子どもの発達を促したり、自立を支援したりすることに繋がっているかどうかでした。もし、子どもがその先生が嫌で療育に行きたがらないことが続く、パニックや不適切な行動を起こす頻度が増しているなどがある場合は、その療育が子供の発達や自立における支援になっているのか、立ち返って考えてみましょう。

考えた結果、療育の目的に沿っていないと考えられるのであれば、おのずと療育先を変える、一旦お休みをするなどの選択肢が出てくると思います。

ただ、その時点で療育の目的に沿っていないと思えても、「療育の内容や教材は良いんだよな。」という場合は、子どもの発達や自立の支援になる可能性があります。

こういった、療育内容は満足しているけれど、指導方法への不満から「療育先の先生が合わない」と思われる場合は、先生や施設の責任者に指導方法について要望を伝えたり、人を変えてもらうなどの相談や交渉をする選択肢が出てきます。

先生の人柄が好きで人の交代は望んでいない場合は、親が望む指導を伝え、少し様子を見ても良いかもしれません。

要望を伝えたり、相談・交渉をしたりしても変わらないというのであれば、療育先を変える、一旦お休みするなどの選択肢がおのずと出てくるはずです。

「子どもが療育先の先生と合わない」、リアル体験談!

我が家の場合、「子どもが療育の先生と合わない」という事態は2度経験しています。

まず1つ目の経験談をお話しておくと、子どもと合わないと思えた先生は人として大好きでした。ただ、子どもが次第に行きたがらなくなり、療育中にパニックや不適切な行動がどんどんと増えていくという状況になってしまったんです。

先生は一生懸命なんですが、どうも子どもと合わない。まさに「療育の先生と合わない」という事態が勃発。

ただ、その療育は特殊な療育を提供していて、その機関以外では受けられないという状況でした。実際、療育内容はとても良く、教材も気に入っていたし、先生から聞く豆知識なんかもとても参考になることがありました。

最初の頃は、そんな複雑な状況を指をくわえて見ている状態だったのですが、子どもへの負担があまりに大きいと考えたため、先生に直接、指導方法の変更や要望を伝えることにしました。

結果、療育時間を短くしてもらう、課題を減らしてもらうなどの対処をしてもらうことで、子どもの負担を軽減しながら通い続けることが出来ました。

ただ、それでも子供が行くのを嫌がったり、パニックや不適切な行動が変わらなかったり増えたりすれば、再度要望を出して相談するか、それでもうまく行かないのなら辞めていたと思います。

次に、2つ目の「子どもが療育の先生と合わない」という経験についてお話しましょう。

その療育施設は、担当する先生がころころと代わるという特徴がありました。色々な人に慣れるのが目的だったため、親としては、大事なことだなとメリットを感じていたのですが、親とは裏腹に子どもがそのシステムに合わない、そして何人かの先生とも合わないという事態が起きました。

案の定、行きたがらなくなり、なんとか行けたとしても表情が暗く、先生によってはパニックを起こしてしまう。そして親としてもそんな子どもの様子に心穏やかではいられない状況になり、これだと療育の本質である、子どもの発達や自立を支援する前に心が潰れてしまうと考えられたため、思い切って療育を辞めてしまいました。

ただ、その療育施設はすでに1年以上通っており、とても人気で評判の良い療育施設だったため、辞めたら後悔するのではないかと勇気が要りましたが、辞めてみたらびっくり。他に子どもが笑顔になる療育施設が見つかったこともあり、後悔は一切しませんでした。

では、「親と先生が合わない」場合はどうでしょうか。これも我が家は経験ありです。

「母(親)が療育の先生と合わない」、対処法や選択肢!

NG

「母(親)が療育の先生と合わない」とは、具体的にどういうことなのか、私の場合は「先生と合わない」という背景に下記のような気持ちがありました。

療育先の先生と合わない=安心して相談できない、不信感がある。

これは、「親が療育先の先生と合わない」と感じる人々が抱える共通的な思いではないでしょうか。そうなった理由は様々あるにせよ、人として好きじゃない(嫌い)、苦手という意識がすでに芽生えてしまっているはずです。

ただ、ここで考えておきたいのが、先生と合わないと思う原因です。この原因には下記2タイプがあって、どちらかによって対処への考え方が変わってきます。

「親が先生と合わない」、2つの原因!
  1. 人として合わない
  2. 先生のやり方や対応に不信感や不満感がある

①の場合は、親の問題になりますよね。

なので、子供への対応や療育内容や子供への指導に不満や不信感があるわけではないということになります。そこで考えたいのは、療育の本来の目的です。療育の目的は、子どもの発達を促し、自立を支援するためのもの。そしてそのサービスを受けるのは子供。

そう考えると、療育を続けるという選択肢が見えてくるはずです。

ただ、どうしても先生とのコミュニケーションに支障出る、親のメンタルが崩れてしまう、精神的に耐えられない場合は結果的に子への影響が出てしまうと考えられるため、療育先や担当の先生を変えるという選択肢もあると思います。

一方で、②の場合は療育内容や子への対応に対して問題があると考えているということ

こうなると、療育の目的に立ち返り、その療育を受ける必要があるのかを考える必要がありそうです。この先生との療育を続けても子の発達や自立の支援にならないと考えられるのならば、担当の先生を変える、療育先を変えるという選択肢が視野に入ってくると思います。

「母(親)が療育の先生と合わない」、リアル体験談!

実際、私も療育の先生と合わないという経験があって、原因は上記①(母が療育の先生と合わない)でした。なので、先生の子供に対する対応や姿勢、療育内容には不満はありませんでした。

そして、その頃住んでいた地域では他に療育施設がなかったため、合わないから療育施設を変えるということが難しい状況。そんな事情も踏まえ、我が家は「その療育を続ける」という選択をしました。

『社会に出れば、色々な人が居るから、子どもが色々な人と触れ合う経験値を増やす』という考え方に切り替えて、継続しましたね。

続けるという選択をしたからには、マイナス面ではなく良い面を見ようと思いましたが、やはり合わないものは合わない。人として合わないと、話もうまく噛み合わず自然と不信感が湧いてくる瞬間が何度もありました。

そんな気持ちを抱えながら療育に通うというのはちょっと母として葛藤やしんどい時もあったので、あまりにしんどい時はお休みをしたりと休憩を入れながら通いました。

一旦通いだした療育を変えるのは不安!どう考えれば良い!?

空にハテナ

一旦通い出した療育先を変えるというのは、かなり勇気がいります。せっかく探した療育機関、ようやく通うのに慣れた療育機関、そんな慣れから離れるのは不安がつきまといます。

でも、いくら慣れた先でも、療育の目的に沿わないのであれば、そもそも通う意味がない可能性があります。本来、利用者は療育施設や先生を選ぶ権利があります。

なので、療育で最も大事な子どもに対する療育内容や姿勢に不信感や不満感がずっと続くのであれば療育先を変えることを検討しても良いはず。

他の施設を見学してみることで、納得のいく療育施設に出会えるかもしれないし、逆に現在通っている療育施設の良いところが見えてくる可能性もあるので、まずは一歩進んでみることオススメです。

以上が、「療育の先生と合わない、どうしよう!?」でした。

まずは、「療育の先生と合わない」のはなぜなのか、原因を整理してみるのがオススメ。そうすることでおのずと選択肢が見えてくると思います。

療育関連のことは子供の発達などと密接しているため、とても迷いますよね。同じように悩んだ仲間がいるということで、少しでもホッとでき、参考になれば嬉しく思います。

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