発達障害を抱えていたり、遅れがあったり、特性のあるお子さんの場合、幼稚園や保育園から補助金の申請をお願いされることがあります。突然お願いされることが多いので、「何の補助金!?」、「え?もらえるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

でも残念ながら、給付金のように家庭にもらえるお金ではなく、園側が県や自治体からもらえるお金なのです。どういうことか、実際の我が家の経験を踏まえてまとめておこうと思います。

園から補助金申請を依頼された、補助金って一体何のこと!?

空にハテナ

我が家の場合は、異なる地域で2つの園に在籍していたのですが、どちらの園でも補助金の申請依頼がありました。初めての頃は、ついつい我が家がもらえるものと勘違いしていたのですが、残念。家庭側は書類の協力をするだけで、園側に補助金が支払われることになります。

補助金とは、園側が発達障害や特性、遅れなどを抱えている子を教育・保育している場合に、県や市から園に支払われるもの。

実際にどんな協力をお願いされたかというと、発達障害や特性があることが証明できる書類の提出でした。具体的には、診断書や療育先の通所証明書。診断書の場合は発行手数料がかかりますが、1つの園ではその手数料を園側が負担して下さり、2つめの園では自己負担でした。こればかりは園側の方針によるため、親側に金銭的な負担がかかる可能性があるということになります。

逆に、我が家の場合は、必要書類(診断書や療育先の通所証明書など)の提出を毎回お願いされていたのですが、診断書の場合は発行手数料がかかりました。1つの園では、その分を園側が負担して下さったのですが、もう一方の園では自費負担。なので、園側の方針によっては、親側に金銭的な負担がかかる可能性もあります。

ここで疑問が浮かびます。自己負担があるのなら、補助金申請に協力しなくても良いよね?

確かに任意なのですが、我が家の場合は自費負担があっても補助金の申請に協力していました。なぜなら、補助金申請することによって、メリットを感じていたからなんです。

補助金申請に協力することのメリットとは!?

四つ葉のクローバー

補助金申請によって実際に感じていたメリットは次のこと。

  • 園側との関係性を良好に保てた
  • 支援やサポートをお願いしやすくなった
  • 先生の数が増える可能性があった

我が家の場合、集団生活で1人外れてしまうことがあったり、パニックになったりで、先生との連絡を取りあうことも多かったですし、園と我が家との風通しを良くしておきたい気持ちがありました。

万が一の時は園長先生に相談することも想定していたので、なるべく園と協力できるような良好な関係を築いておきたかったんですよね。そして、何より、先生や園側にご負担をおかけする申し訳なさと感謝の気持ちが両方あったこともあり、日ごろの感謝を伝える意味でも協力をしていました。

その分、園側も手が抜けないというか、よく見て下さったように思いますし、こちら側の相談やお願いも気兼ねなくお伝え出来ていました。

ただ、『補助金の協力をしたからと言って、1対1で加配の先生が付くわけではない』ということは理解しておい方が良いと思います。実は、子ども一人あたりの補助金は僅かだそうで、1つの園では、子ども6人分の補助金でようやくパートの先生が一人雇える程度と聞いていました。

もちろん地域によって差はあるとは思いますが、補助金申請に協力=先生が一人増えるというわけではないということ。でも、補助金申請が多数あって、1人先生を雇用できる可能性はありますし、そのお金ですでに付いている補助の先生の雇用を維持している可能性もあります。

いずれにせよ、子どもにとっても親にとって損は感じませんでしたね。どちらかというと、風通しが良くなり、相談しやすくなったというメリットの方が大きかったです。

以上が、「幼稚園や保育園からお願いされる、補助金申請について」でした。少しでも分からないことが減ることでストレスが軽減されること、願っています。

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