はてな

発達障害を抱えていると分かってから、悩みが絶えず、本当に辛い時期がありました。今振り返っても、幼児から小学校低学年までが本当に苦しかったと感じます。

母としてブレてしまったり、感情が乱れてしまったり・・たくさんありましたね。だからこそ、せめて家族や身内には気兼ねなく話せたり、不安や困難を相談できる関係性であるのが理想なのですが・・。

我が家の場合は、祖父母(父母の両親)へのカミングアウトは、簡単ではありませんでした。実の両親も最初は子どもの障害を受け入れてもらえずに大喧嘩、義両親はすぐに理解してもらえたと勘違いして、後に私とは連絡を取らない関係性に発展しました。あちゃー

でも大丈夫、それでも祖父母へのカミングアウトはして良かったと感じています。

子供の発達障害、祖父母へのカミングアウトしてよかった!

四葉のクローバー

喧嘩など色々あったのですが、娘の祖父母へのカミングアウトはして良かったと思います。なぜなら、『隠したり嘘をつくのはとても苦しいから』です。

特に我が家は、集団生活(園や小学校)で集団から外れてしまったり不適切な行動が多々あって、発表会や運動会などに出席を希望する祖父母に「もしかしたら参加出来ないかもしれない」と説明しておきたかったんですよね。

うまく参加できない、聴覚過敏で耳をしょっちゅう塞ぐしぐさを見せる娘の前でのらりくらりと隠し通すなんてムリ・・。この人にはこれは言ってよくて、この人にはこれは言ってはいけないとか、私の場合は誰に何を話したかがその内分からなくなり、ボロが出ることは目に見えていました。

それに、特性がある娘を育てる母として身内の前だけでも堂々としていたい。そんな理想がありました。

なので、祖父母が理解したかしなかったかは別の話として、結果として「祖父母へのカミングアウトに後悔はなし。カミングアウトして良かった。」と思っています。

ただ祖父母へのカミングアウトには1点注意があって、「理解してもらうことを過度に期待しすぎない」ことをオススメします。理解してくれたらラッキーと捉えましょう!

祖父母へのカミングアウト、理解してもらえたらラッキー!過度な期待は厳禁!

道

今の祖父母世代がどうなのか分からないのですが、私の両親(娘の祖父母)が子育てしていた時代は、発達障害という言葉すらなかった時代なんですよね。なので、そもそも発達障害であることを理解してもらうのは大変なことだったんです。

そんな両親に発達障害を理解してもらうには、新しい知識を祖父母自身が習得する必要があり、労力が必要。だからこそ、簡単に理解は進みませんでした。

その上、私の場合は実両親に対して、「すぐに理解をしてくれるはず」と過度に理解を期待しすぎてしまい大撃沈。カミングアウト当初は、『理解してほしい』という私の願いと、祖父母の『理解ができない=育て方が原因という発言や捉え方』にジレンマが生じて大喧嘩に発展。しばらく連絡を絶つまでになってしまいました。

具体的には私の両親(娘の祖父母)が娘の障害を受け入れられずに大反論!当初は、「なぜ母親が色眼鏡で子どもを見るのか」、「母にそんな風に見られる子どもが気の毒だ」などもう傷つく言葉を散々言われました。

過度に理解を期待しすぎていた分、ショックは相当なもの。しばらく放心状態。もう本当に心のよりどころが何もなく辛かったのを覚えています。

でもこれ、どうやら私だけではなかったんです。周りの発達障害を抱えるママさん方や療育先からもちらほらと同じような経験談を耳にしています。

なので、ママさん方の心を守るためにも、祖父母世代に過度に理解を期待するのはオススメしません「理解してもらえたらラッキー」という心構えでのカミングアウトがオススメ。そしてカミングアウトするにあたって、そもそも理解は難しいと頭で分かっていれば、現実として理解してもらえなかったとしても、どこかで苦しい心を逃がすことが出来ると思います。

雲の多い空

そして我が家の両親の場合どうなったかというと・・。実の両親に関してはその後に、祖父母が本やテレビのドキュメンタリーなどで知識を習得し、徐々に理解してくれるようになりました。小学生になると、他の子との差が顕著に分かることも相まって、娘のありのままを見てくれています。

義両親はどうかというと、逆パターン。最初はすぐに理解を示していただいたのですが、裏では全く違っていたことが分かりこちらも撃沈。義両親にも過度に理解を期待しすぎてしまった結果、時間をあけての大ショックとなりました。

そして義両親の場合は私と血が繋がっていない分、私の限界を超えてからは疎遠のままになっています。私のメンタルの調子が子育てに直結するため、あえて距離を置きました。そしていつのまにかもう関わらない間柄になっています。

結果的には「祖父母の理解は時間がかかる」、「そして母親ほどには理解できない」となりました。

現在は、子どもにも障害告知をし、ありのままでいられるようオープンに社会で暮らしています。嘘を付く方がしんどかった、これが我が家がカミングアウトする根底にあるため、どんな形であれカミングアウトして良かったと思えている自分がいます。

それでは、また!

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