パズル

発達障害と診断された娘ですが、2歳半頃から入園するまでの間、ずっと1日中パズルをしていた時期がありました。

2歳の頃は会話がほとんど出来なかったので、ひたすら無言、無表情で同じパズルをしていたんです。あまりにずっと同じことを繰り返すこと(パズルしかしないこと)に危機感を覚えて、他のおもちゃでも遊べるように隠したこともあるくらいでした。

こんな風にお伝えすると、「パズルがすごく得意」という風に聞こえると思いますが、実はそうではありませんでした。

とても不思議だったのですが、出来るパズルと出来ないパズルがあったんです。それがとても顕著で、一部のパズルは、2歳~3歳にかけて80ピースや96ピースのパズルまで出来るようになったのですが、パズルのタイプによっては、10ピース以下のものも出来ないのです。

そんな、パズルについて今回は足跡を残しておこうと思います。

出来るパズルと出来ないパズルとは!?

空にハテナ

先ほどお伝えした通り、娘は出来るパズルと出来ないパズルがありました。一部のパズルは得意だけれど、一部のパズルは苦手という、なにとも相反する結果だったんです。

具体的にどんなパズルだったのか。娘がひたすら1日中取り組んでいたパズルは台紙のある下記のようなパズル。割とどこにでも販売されているようなパズルです。

一方で、娘が大の苦手だったパズルは下記のようなパズル。

上記は立体的なパズルですが、下記のような平面のパズルも苦手でした。

パズル

苦手だったパズルは、たかか9ピースでも出来なかったんですよね。得意なパズルは96ピースでもすぐに完成させていたのに、とても不思議でした。

一体この差は何なのか。出来るパズルと出来ないパズルの違いを考えるとなぜ、一部のパズルは苦手なのか理由が見えてきます。

同じパズルなのになぜ出来ない!?ジグソーパズルが苦手な理由!

娘が得意だったパズルには必ず台紙が付いていました。そして台紙には下記のように各ピースの形が分かるようになっているんですよね。

パズルの台紙

一方で、娘が苦手だったパズルは、台紙はありませんでした。いわゆるジグソーパズルと呼ばれるパズルです。この差に理由が見つかりました。

娘の場合、絵を見てパズルを組み立てるのではなく形と位置を全暗記してパズルを完成させていたんです。

絵を見て合わせるのではなく、形を記憶してパズルを完成させていた!

パズル

「もしや・・」とこれに気づいた時に、いつも数分で出来てしまう96ピースのパズルを見本の絵を見せて、台紙なしでやらせてみたところ、全くできませんでした。

それどころか、ジグソーパズルの4ピースですら出来なかったんです。これには本当に驚きましたね。

未就園児の頃だったのですが、ジグソーパズルになるともう何をしたら良いのか理解も出来ていない様子でした。完成図の絵もそもそも見ていないので、完成図を指さしてこれを作るんだよーと意識して見させても、全く出来ない。

4ピースをただ並べようとするだけで、ピースとピースを繋げて絵を完成させるという、本来のパズルの醍醐味(目的)に全く沿っていない使い方をしていたということです。

でも、逆に形と位置を覚える方が難しい気がするのですが、これが彼女の特性であり、得意な分野だったということですよね。この特徴は小学生になっても同じで、日本地図などの位置を憶えるのは東医。都道府県の形で暗記していくといった感じなのです。

ジグソーパズル、どうやって出来るようになった!?練習方法は!?

道

そんな娘とパズルですが、当初は「別にジグソーパズルが出来なくたって生活には困らない」というスタンスだったんです。台紙があるパズルで楽しんでいたこともあって、練習する気はありませんでした。

ただ、通っていた言語療育の先生から言語とパズルの関係性を聞いてから家庭でも練習することに。絵を合わせるパズルがとても重要なんだそうです。>>言語発達とパズルの驚きの関係!

ということで、ジグソーパズルの練習が始まりました。どう練習しかたというと、

まずは2つのカードを組み合わせる絵合わせカードから始めました。(台紙のあるパズルで96ピースできた子が、2ピースからの練習です!) 使っていたのが下記のような絵合わせカード。

こういったタイプのもので、お子さんが好きなものが描かれているカードだとより良いと思います。そして、2枚のカード合わせが出来るようになってきたら、下記のような3枚の絵合わせにチャレンジしていました。

娘の場合は、驚くことにこの2枚の絵合わせでも出来ませんでした。ただカードを並べて置くだけ。だから、逆さまになっていたり、真逆になっていたりといったことが多々ありました。

でも、こういった絵合わせも、少しずつですが遊び方が理解できるようになると出来るようになっていきます。忍耐でしたね。

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この絵合わせで練習した後、次のステップとして始めたのが下記のくもんのパズルです。

このパズルはとてもオススメ。STEP1をスタートに難易度別に販売されていています。

また、1つ購入すると複数のパズルがセットになっていて、その中の簡単なものから、スモールステップで順に取り組むことが出来ます。

そして、それぞれのパズルごとに箱があって片付けられるようになっているのがまた良い。下記は、我が家で以前使っていた公文のパズル。

パズル

STEP1が出来るようになって購入したSTEP2の中の1つのパズルなんですが、見ていただくと分かるように、パズルごとにお片付け用の箱が付いているんです。

箱の蓋を留めるところはマジックテープだったので、子どもが一人でお片付けしやすいのも魅力でした。

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後は、子どもと一緒にパズルに取り組むだけなのですが、これが付きっきりでかなり忍耐が必要なので、余裕のある時に取り組みましょう。でないと、私のように「キーーーーッ」となります。

せっかくの遊び、子どもも楽しいという気持ちがないとなかなか続かないので、無理しないのが鉄則です。今日は1つのパズルだけ、5分だけなどと決めて最初は取り組み、「出来た!」で終わるのが理想です。

ちなみにその後の娘とパズルについてですが、上記公文のSTEP2のパズルの中の、最も難易度が高い20ピースのパズル、私のサポートなしで一人で出来るようになったのは小学生低学年の頃です。

「え?そんなに時間をかけてそれだけ?」と思うかもしれませんが、年少で絵合わせカード2ピースが出来なかった子ですので、我が家にとっては万々歳。奇跡なのです。

注意!パズルが出来ない=発達障害ではない!

NG

ここで注意が必要なのですが、「パズルが出来ない=発達障害」というわけではありません。それだけで判断するものではなく、あくまで発達障害と診断された娘は、ジグソーパズルが苦手だったということであって、発達障害かどうかの基準として考えるのはNG。

確かにパズルが出来ない子の中には発達障害を抱えるお子さんもいますが、中には健常言われるお子さんの中でもパズルが苦手というお子さんが実際にいました。どちらかというとそのお子さんは台紙のあるパズルが苦手でした。

なので、パズルの出来る出来ないで、発達障害かどうかを判断するのはオススメできません。

以上が、「発達障害、出来るパズルと出来ないパズルがあった!苦手なパズルとは!?一体なぜ!?」でした。

パズルなんてできなくても生活できる!まさにそう思っていました。ただ、我が家の場合は言語発達の関係で練習することに。

結果的に絵をよく見る、注意してみるというトレーニングにも繋がった気がします。

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