美しいビーチ

 

娘は、小さい時からお砂が大嫌いでした。2歳になっても、3歳になっても、お砂場で遊ぶのなんて夢のまた夢。お砂に触っただけで、ギャーーー!と大泣きでしたね。もちろん、足に砂がつくのもダメ。これがいわゆる感覚過敏というものかもしれませんが、とにかく手足が汚れる状態も嫌がりました。

そんな娘がどうなったか、結果から先に伝えると、楽しく砂遊びが出来るまでになりました。年中の頃に少しずつ楽しんで遊べるようになり、年齢が上がるほどに道具を使って彼女なりの一般的な「ザ砂遊び」が出来るようになりました。

ということで、どんな風に「砂」を克服したか、まとめておこうと思います。

砂遊びが出来ないことでデメリットってある!?克服しなくても良いのでは!?

はてな

私の個人的な見解でいえば、別に砂が触れなくても、砂遊びが出来なくても命に係わるわけではないので無理に克服しなくても良いと思います。つまり生きるという意味ではデメリットはないかもしれません。ただ経験上、砂が触れるようになることで、子どもにとって生きやすくなると感じます。

それはなぜかというと、娘の通った幼稚園には園活動に砂遊びがあったり、課外活動で海に行ったり、小学校でも避難訓練の練習などで砂の上に座ったりなど、少なからず砂にまつわる活動が出てきたからなんですよね。そんな場面で少しでも砂に触ることが出来れば、活動も部分的に参加できたり、その場にいることは許容できたりと、子どもにとっても苦しさが軽減されると考えられるからです。

ようは、無理に克服する必要はないけれど、砂に触れるにこしたことはない、そんな風に感じています。

砂が大嫌いだった子が、砂に触れるようになり、楽しく砂遊びが出来るようになった方法とは!?

砂場

我が家の場合、下記の方法で砂が触れるようになり、砂遊びに楽しく取り組めるようになりました。

1.諦めずに期間をあけて、海に連れていく

海にかかる橋

そもそも私は海が大好きで、ストレスが溜まるとどうしても海を見たくなったというのもありますが、まずは車で海沿いを走ることから始め➡駐車場に止めて車の外に出て海を眺める➡海の近くまで抱っこして歩くなどを繰り返していました。

娘が嫌で泣くようであれば、その日は帰って、数か月後にまた、海に行く。そんなことを粘り強くやっていくうちに、成長も関係していたのかもしれませんが海に行っても泣かなくなりましたね。

地域によって海がない場合は、砂と触れられる場所に連れていくということになると思います。

2.抱っこをして砂浜を歩く、母が砂に足をすけている姿を見せる

海と朝陽

娘の場合、海に行けるようになったものの、砂に足をつけるのは断固拒否でした。大泣きになってしまうので、最初の内はわたしが抱っこをして砂浜に素足をつけてしばらく海を眺めたり。母である私が砂浜を素足で歩く姿を見せていました。

3.足にサラサラの砂をかけてみる、足を砂浜につけてみる

砂に足跡

次の段階としてサラサラの砂を娘の足にかけてみました。最初は驚いていましたが、さほど嫌がらず。最初は、1度かけただけで、また期間を開けて、砂を足にかけてみる、そんなことを繰り返す内にヒョイっと砂浜におろしてみたら・・・、あらびっくり!ちょっと驚いていましたが、足をつけても大丈夫ということが分かったようで、突然、砂浜に素足をつけられるようになりました。

ただ、真夏は要注意。砂がかなり熱いので、素足ではNGです。失敗体験になりかねないので、真夏や真冬を避けて、ぽかぽかとした陽気の天候の良い日がオススメです。

4.サラサラの砂を手にかけてみる

砂

手が汚れるのが苦手な娘は、粘土もダメなほど。なので、どろどろの砂ではなく、乾いたさらさらとした砂を手にかけてみました。サラサラだと手も汚れないからか、泣いたり抵抗することもなく、大丈夫でしたね。

その内、少し興味が湧いたのかさらさらの砂を触ってみたりしていましたが、汗などがついていると手にくっついてしまうのが気になるようで、大胆に遊ぶまでには至りませんでした。

5.手が汚れない砂遊びグッズで遊ぶ

 

手が汚れない室内用のお砂遊びグッズはご存知でしょうか。今はキネティックサンドとか、アメージングサンドなど色々あるようですが、我が家は当時、ボーネルンドのダンシングサンドというものを購入し、遊ばせてみることにしました。

すると、これが大ヒット。手が汚れず、不器用さんでも形が造りやすく、片付けも楽、家の中で出来る、もう我が家にとっては最高の商品でした。これで娘は砂遊びデビューとなり、砂あそび=楽しいという経験を積むことが出来ました。真夏や真冬など、季節を問わず遊べるのも魅力でしたね。>>キネティックサンドを見てみる(amazon)(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

6.お砂遊びへと移行!

 

砂場

家庭内でダンシングサンドを使って楽しく砂遊びを体験した後、初夏を迎え、海に連れていくとなんと、「砂で遊んでいる!!」。そうなんです、自然と手で砂を集めてお山を作ったり、お団子を作ろうとしたり(室内用の砂と外の砂は違うのでうまく作れませんでしたが)、道具を使って遊んでいたんです。

これには、思わず感動してしまいました。4歳半過ぎにしてようやく、お砂遊び解禁となったのです。そしてそれ以降、海が好きになった娘、今では砂浜に寝転がり、砂浜を走り回って遊ぶようになりました。

 

以上が、子ども、砂が触(さわ)れない!砂遊びが嫌い!ずっと触れないの?どうやって、克服した!?発達障害の子の道のり!でした。

娘の例を見ると、砂が触れない子でも克服できる可能性があるということになります。ただ、発達障害を抱えているお子さんの中には感覚過敏が強いお子さんもいて、砂の感触が痛いと感じることもあると聞きます。そういう場合は無理する必要は一切ないと思います。

ただ、子どもの「出来ない」、「難しい」ことの中には、粘り強さや繰り返しによって出来るようになることがこれまで結構ありました。出来ることが増えればその分だけ生きやすくなる、そういう意味でも、出来る方法を考えてみるのは親の大事な役目のように感じることがあります。少しずつ進んでいきましょう!

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