夕日が沈む海

我が家は、娘が幼稚園の年長の頃に転園しました。>>これまでの歩み 実際、理由は様々ですが、発達障害のお子さんや発達障害の疑いがあるお子さんを育てられていて、転園を考えられている方が結構いらっしゃいます。

そして、多くの方が転園すればマイナスをプラスにできる、「全てがうまくいく」、そんな感覚に陥りやすいけれど、経験上決してそうとも言い切れないのです。

ということで、転園を考えているご家庭においての心得として、転園についてまとめておこうと思います。

転園する理由によっては「後悔」が生まれやすい!?

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転園を検討する理由は大まかにわけると次の3つに分けることができます。ちなみに我が家は、下記1.3.の理由で転園しました。

転園の理由
  1. 仕事の都合
  2. 家庭の事情
  3. より良い環境を求めて

この3つの理由の中で、最も「後悔」という感情が生まれやすいのが、3つ目の「より良い環境を求めて」転園した場合なんですよね。

それ以外の1.仕事上の都合と2.家庭の事情に関しては、転勤や親の介護など、転園しなくてはいけない事情があるため、いわゆる外部要因による強制的な転園となります。そうなると、外部要因に責任を感じるため、そもそも後悔という感情は抱きづらくなります。

一方で、3. より良い環境を求めて転園した場合は、転園の決断は親自身がすることになり、選んだ転園先への期待が高まります。これはより良い環境を望む上では当然のことなのですが、そうなると転園先や引っ越し先の良い面ばかりに注目し、期待が膨らみすぎてしまう可能性があります。

そんな思いが過度になってしまうと、引っ越しや通園してみたらがっかりなんてことも・・。「こんなことなら転園しなければ良かった」と後悔が生まれやすいのです。

転園のリスクとは!?

はてな

転園は環境がガラリと変わるので、親としても今までの人間関係がリセットされ、抱えている課題も転園と同時に解決する気がして期待が膨らみます。我が家も無意識に期待が膨らみましたね。

でもね、転園って良いことばかりじゃないです!

転園のリスクは必ずあって、それを踏まえて転園を考えることが大事。でないと、転園してから「こんなはずじゃなかった!」と後悔が押し寄せます。それに、「こんなはずじゃなかった!」と思ってもまた転園するのは現実的に厳しいですよね。だからこそ、実際に転園する前に、転園のリスクは頭に入れておいてほしいなと思います。

このリスクを頭に入れておくだけでも、過度な期待への抑制となるのでオススメです。では、転園によってどんなリスクがあるのでしょうか。転園のリスクは次の通り。

環境変化によって子どもが馴染めないなど、子どもの状況が悪化する可能性あり

雨

これはね我が家もリスクとして考え、ある程度は覚悟をしていましたが、年長で転園をした娘の場合は想像を遥かに超えました。

娘は年長になるのと同時に転園しましたが、転園までは、年少→年中と落ち着いてきていたんです。それがね、転園と同時に全部崩れたとでもいいましょうか。

あの落着きはどこへやらというほど、荒れました。まるで年少に戻ったかのよう。あまりの荒れ模様に、1対1の加配がつくほど。そんな子どもの状況もあって、私(母)も多大なストレスを抱えてたのを覚えています。

「これで良かったのか」と自問自答しましたね。ただ、我が家の場合は就学を考えての転園で、ある程度覚悟はしていたので、さほど後悔はせずに耐えられました。

より良い環境ではない可能性あり

家

さきほどお伝えた通り、転園というと、今までの困難や苦しい状況が一転して良い方向へ行くような期待感があります。

でもね、蓋を開けてみたら・・・という可能性は多いにあります。私もそうだったのですが、どの環境や園も強いところと、弱いところがあって、「前の園の方が良かったかも・・」と思うことって少なからず出てきます。

ただ、この期待と実際のギャップは、下調べをしておくことで小さくすることができるので、下調べは重要。逆に下調べせず、住む場所に近いからと転園先を決めてしまうのは、発達障害や特性を抱える子の場合はリスクが大きくオススメしません。

後悔しない転園のためにやっておくべきこと!

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発達障害やその疑いがある子の転園において、是非やって欲しいのが次のこと。

転園先の候補となる園の下調べをしておく!

目

これはとても大事。クチコミを見る、直接電話で問い合わせをするなどして、特性を抱えている子の受け入れの状況や環境を確認しておくことをオススメします。

個人的にオススメなのは、園などに問い合わせをする前に、発達障害の子を快く受け入れてくれる園の情報を住む場所の市や町の役所の福祉課に問い合わせてみること。園側とは違った視点で、情報を得られる可能性があります。

せっかくの転園、前よりも悪い環境になるのだけは避けたいですよね。そのためにも転園先となる園の下しらべは必ずしましょう。

成育歴や特性をまとめて置く!

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転園先の園に提出するため、子どもの成育歴や特徴などをまとめておくことをオススメします。

転園となると環境変化が大きく、子どもも慣れるまで大変。なるべくすんなりと新しい生活に馴染めるよう、園側に子供の情報を共有しておくことはとても大事。

園側も忙しいので、簡潔にA4用紙1枚~数枚程度にまとめておきましょう。ちなみに、我が家もA4用1枚(両面)にまとめて、転園先の園に提出しました。

この成長歴、作っておくと就学時にも使えるので一石二鳥。それに、親としても、これまでの子供の状況を整理できるのでオススメです。

子どもの第三の居場所を確保する!

葉と光

年中や年長での転園となると、お子さんが馴染めないという可能性も出てきます。特に年長での転園の場合、就学が迫っているため、馴染めないからまた転園というのは難しいんですよね。

そうなった場合に有効なのが、自宅や園ではない第三の居場所を確保しておくこと。習い事でも、療育でもよいので、子どもが楽しく通える居場所を確保することで、子どもの心の安定につながりやすくなります。

なので、新たな療育先や習い事についても、先に下調べをしておくこと、オススメしています。

以上が、「発達障害を抱える子の転園!後悔しない転園のための心得!」でした。

実際に転園を経験した我が家ですが、本音を正直にいうと、子どもの状況が悪化し本当に大変でした。ある程度は覚悟していたのですが、それ以上に大変だったというのが正直なところです。

転園=良くなるというわけではないこと、念のためリスクを知っておくことで、後悔しない転園を目指しましょう!応援しています。

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