幼稚園バス

発達障害と診断された娘は、転勤先の地方で年少から幼稚園に通い、途中で首都圏に転園。よって、2つの幼稚園に通いました。

地方で通っていた園では『バス通園』をして、首都圏の幼稚園では『歩き(送り迎え)通園』だったんですよね。

なので、偶然にも『バス通園』、『歩き通園(送り迎え)』の両方を経験しました。

どちらもメリット・デメリットはあるのですが、どちらが良いか、あえて選ぶとするなら、我が家は『歩き通園(送り迎え)』が良かったです。

ということで、経験談を交えてまとめておきたいと思います。

内容

発達障害、歩き通園(送り迎え)のメリットとは!?

四つ葉のクローバー

我が家にとって歩き通園で良かったことは、次の通り。順に見ていきましょう!

 1. 先生とタイムリーに話をすることが出来た
保育士さんと子ども

園での様子をその日の内に聞いたり、疑問があれば聞いたりすることがタイムリー出来たのが最大のメリットでした。

でも逆に、子どもが園で不安定な時期は、毎日のように出来なかったことや問題行動の報告を受けたり、指摘されたりするので母としてはしんどい側面もありますが子育てとして長期的に見るとメリットが大きかったと振り返って思います。

毎日先生とコミュニケーションが取れると、早期にそしてタイムリーに子どもの抱えている困難や課題を把握出来るんですよね。そうすると、その情報を療育先で共有したり、家庭で教えたりと、対応策を考えることが出来、解決に向けて早期に動くことができました。

逆に『バス通園』の頃は連絡帳のみ。親が疑問を連絡帳に書けば、その返信が来ますが、タイムリーではないのと、毎日報告があるわけではないので、知らないことがとても多かったです。

  2.子どものリアルな様子が見られた
園児

送り迎えの場合は、毎日行きと帰りの2回園に足を運ぶので、娘の園での様子を実際に見ることが出来ました。

なので、お友達との関わりにおいても、『まだまだ関わりに難しさがあるな。』とか『珍しく仲良く遊べている!』なんて娘のリアルが把握できたんですよね。

お友達との関わり以外でも、行き渋りがある日は、どんな様子なのか、少ない時間といえど自分の目でリアルな現場の様子を見るが出来ました。

一方、バス通園の時は、送りも迎えも自宅前。当然、子どもが園でどう遊んでいるのかは分かりませんでした。娘の様子を知るには、連絡帳や授業参観、イベントが唯一の情報源でしたね。

トラブルがあった時などは園から電話が来たり、こちらから電話をかけたりすることもあったのですが、毎日先生とお話する機会はなかったので、電話を切った後に、「あぁ、これを言うの忘れた」、「あれを聞けば良かった」など、思うことが多々あった気がします。

ただ、送り迎えの場合は、親にとって見たくない現実に直面することは多々あると思います。親も人間。自分だって日々にコンディションが違うのですが、そんなことは当然お構いなしに娘の園生活は進んでるわけでして・・。

なんとなく落ち込んでいる時に園に迎えに行ったら、先生から「こんなことがあって・・。」と娘の出来なかったことの話を伺ったり、娘が集団についていけず泣いている瞬間に直面したり。

「今日は休憩したい、娘のマイナス面の現実に直面することは避けたい」という時でも、現実に直面しなくてはらない機械が多いのが送り迎えでした。

 3.毎日歩くことで、体力づくりになった

道

バス通園の頃は自宅前だったので、歩くという習慣はなし。首都圏に戻ってからは、通園に片道20分程度歩いて園に通っていました。

そしてなんと私は、行きと帰り2往復なので、1日合計80分程度は歩く習慣が出来ました。

最初は母子でヒーヒー言っていましたが、そのうち母子共にとても体力がついて、いつのまにか心地の良いウォーキングになりました。

  4.天候や交通事情などのイレギュラーな事態を経験出来た
電球

歩き通園になって、急に雨が降ってきたり、急に雨が止んだり、日によっては強い風が吹いていたり、雹(ひょう)や霰(あられ)が降ってきたり、コントロールできない天候の変化を子どもは体験することができました。

娘の場合は、1度体験することで、次がスムーズに行く傾向があったので、就学に向けて良い学びの時間になったんです。

交通安全においてもメリットがありましたね。横断歩道を渡っている最中に車が来たらどうするか、横断歩道を渡っている途中で青い点滅になったら、どうしたら良いかなど、実体験上で教えることが出来ました。

天候上のイレギュラーな事態において戸惑っている娘を見て、日常生活で教えた方が良いことを歩き通園でたくさん知った気がします。これも大きなメリットでした。

   5.親同士、顔見知りになれた葉と光

私は、そもそも人間関係はさっぱりが好き。あまりママ同士の付き合いをしないタイプでとても慎重です。

そんな私でもさすがに他のママさんと毎日顔を合わせると、世間話をする機会があって、色々と情報が入りますし、周りにそれとなくカミングアウトもしているので、娘を含めて周りから温かく見守っていただいている感覚がありました。

バス通園の時は、ママさん同士で話す機会はほぼありませんでした。ただこれは、バス停となる場所に何人集まるか、集まっている人によって大分変ってきます。

バス停によっては、毎日井戸端会議や、子ども同士遊ぶ約束をするというようなことも聞きますし、トラブルも耳にしました。

送り迎えの場合は園にお迎えに行くのでその場には先生方もいますが、バス停は子どもと保護者のみですよね。そういう意味でも、送り迎えの場合はワンクッションある感じはしました。

 6.他の親御さんから、温かく見守られるようになった
ハートの木

転園後の環境変化で、子どもが幼稚園でとても荒れた時期があったんです。お迎えの時は報告は課題や問題の話ばかりで、私の方が園に行くのが嫌になるほどでした。

先生と話し込む私の姿や、送り迎え時の子供の様子を見ていた周りのお母さん方からは「大変そう」というのが分かったようで、「大変そうね」と声を掛けて下さる方もいて、温かく見守ってくださっていた気がします。

バス通園だと、親子の様子を周りから見られる機会ってなかったのですが、送り迎えだと、どんな接し方をしているか、親がどれだけ手を焼いているかなど、分かりやすいのかなと感じましたね。

歩き通園を経験して、「必ず、応援してくださる人がいる」、そんなことを実感できた気がします。

幼稚園、送り迎えとバス、どっちがしんどい!?

葉と光

我が家の場合は、バス停で集う保護者間トラブルがなく、一緒にバスに乗っていたお子さんの保護者も割とさっぱりで、井戸端会議が長く続いたりはなかったんですよね。

なので、母としてどっちがしんどかったのかというと、実は送り迎えの方が体力的にも精神的にもしんどかったんです。でも、子育てという意味では送り迎えの方が良かったというのが結論です。

正直、毎日約80分の歩き通園は体力的にはなかなかのしんどさがありました。それに、娘のありのままの姿やリアルな様子を毎日目にし、現実と向かう必要がありました。

バス通園なら見て見ぬふりが出来たものが、当然ながら出来ず、対応を迫られている感がありました。

でも、就学を考えると、他の健常のお子さんとやはり違う現実に直面し、どんなことが課題かを知れたこと。また、そんな課題について育児のプロの先生方に相談しながら、色々と取り組めたことは本当に有難い気持ちでいっぱいでした。

母としても、この時期があったからこそ、娘の障害受容が進んだ気がします。

ただ、こればかりは環境や人によるので、その点は注意が必要です。

以上が、歩き通園とバス通園についてでした。

歩き通園は、自宅が園に近くないと選択することは難しいため、仕方なくバス通園になってしまう方もたくさんいらっしゃると思います。

バス通園ももちろんメリットがあって、園にお任せしている時間が長く、母としてはとても楽だった気がします。

それに、バスに一緒に乗るお友達がいたり、ママさんの性格にもよって他のママさんとの交流があれば、歩き通園のメリットもカバーできる気がします。

なので、どちらが良いのか、選べる状況であれば、ご家族の状況や自分のことを含めて判断されると良いかなと思います。

それでは、また!

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