教室

娘が就園前、療育先の先生方や専門家の方から言われていたのが、特性のある子や発達障害を抱える子は『少人数制の園が良い』ということ。

それだけではなく、様々な発達障害にまつわる本でも同じようなことが書かれていたんです。

たまたまですが、我が家は引っ越しの関係もあって、子どもの数がとても多いマンモス園(園児数約300人)と少人数制の園を両方を経験しました。

マンモス園は、1クラス子供30~40人に対して先生2人。少人数制の園は、10名程度に先生1人。

どちらも、先生方に恵まれて理解のある園でしたが、総合的に考えれば娘の場合はマンモス園は合わない子で、少人数制の園が合っていたと感じています。

逆に、私(親)にとってはマンモス園の方が合っていました。子どもによって少人数制の園とマンモス園で合う合わないがあるように、親によっても合う合わないがあります。

ということで、『なぜマンモス園より、少人数制の園が良かったのか』という我が家の経験と、少人数幼稚園とマンモス幼稚園の合う合わないについて、足跡を残しておこうと思います。

なぜマンモス園より、少人数制の園が良かったのか!?

園児

まず我が家の経緯を説明すると、最初はマンモス園を選び通園し、途中で引っ越しのため少人数制の園に転園しました。

結果的に、娘にとっては少人数制の園の方が合っていて良かったと感じているのですが、その理由はズバリ、

少人数制で先生やお友達との関わりが多く、学びが多く成長に繋がったから

です。

お子さんによって成長を促せる環境は異なると思いますが、娘にとっては少人数制の方が伸びました。

というのも娘は、就園前に発達障害の診断を受けていて、言語発達に遅れがあったんです。他の面においても成長はのんびり。発達の遅れから集団活動が難しいこともありました。

そんな状況もあり、マンモス園に在籍した頃は、集団に付いていけず埋もれがち。積極的な子は自ら人と関わり、活動にも積極的に参加できますが、大泣きしたり、暴れたりしない限り娘の場合は良くも悪くもスルーして過ごせてしまう状況ができます。

その分、親は楽。大きな集団だと、泣く子もいれば集団活動に参加できない子、特性や障害を抱えている子など色々な子がいるので、例え活動に参加できないことがあったり、集団から外れていたりしてもさほど目立たず済むんです。

なので、親としては少人数制の園よりはマンモス園の方が精神的に楽でした。

でも、我が家の場合は、園は娘にとって成長を促す場であってほしいという思いがあったんですよね。この思いをより実現できたのは少人数制の園だったんです。

よって、我が家の場合は、少人数制の園の方がマンモス園よりも良かったという結論に至ります。

マンモス幼稚園に合う子とは!?

こどもたち

マンモス園の良さは、大きな集団で様々な子との関わりで刺激をもらいながら生活が出来ること。

娘が通ったマンモス園は、一般的な小学校のクラスの人数と変わらなかったことから、就学に向けた集団生活の準備期間としては適していたと思います。

これらを踏まえ、あくまで私の考えですが、マンモス園に合う子とは、次のいずれかに該当するお子さんかなと感じます。

  • 活動的なお子さん
  • 積極的なお子さん
  • 大勢の子の中でも遊べるお子さん
  • 人見知りでも、慣れたらお友達と遊べるお子さん
  • 集団活動が好きなお子さん
  • 集団指示に従えるお子さん
  • やんちゃと思われるようなお子さん

集団が大きいため、自分の欲求を満たしたり意志を伝えたりするには自ら行動したり発言したりすることが必要になります。

どうしても一人の先生に対しての子どもの数は多くなるので、良くも悪くも細かいところに先生の目は行き届かず、自主性は大事だと感じました。

自主性がないお子さんでももちろん、問題なく過ごせるとは思いますが、埋もれてしまう可能性は大。

親はというと、少人数制の園よりはマンモス園の方が気楽。大きな集団のため些細なトラブルは日常茶飯事で、さほど目立たず、細かいことにはスルーができます。

親も色々な人がいる分、何かあったとしても、理解してくれない人もいますが理解してくれる人もいるという感じ。集まるのが好きなママさんもいれば、一匹狼がへっちゃらなかっこいいママもいました。

一方、少人数制園の場合は、その時のクラスに在籍する親によって、楽(らく)か苦しいかが顕著に左右されます。

マンモス園で後悔したことは!?

電球

あえて言うならば、大きな集団で埋もれてしまったり、関わりも含めてスルーできてしまうこと。娘は言語発達に遅れがあり、人との関わりが薄かったんですよね。

働きかけがないと、なかなかお友達や人と関わらなかったんですが、集団が大きい分、言葉を発せず大人しくボーッと過ごせばなんとなく1日の園生活は終わってしまうんです。

娘が一人で過ごしていようと、迷惑がかからなければ誰も気づきません。トラブルも何もなく「今日は一日楽しく過ごしていた」で終わるはず。親にとっても、問題がないとなれば何ら心乱されることもなく、楽(らく)なので良しとしてしまいます。

なので、娘の学びや成長面においては、「少人数制の園にした方が良かったのでは・・」と自問自答したことが幾度となくありました。

少人数制の幼稚園に合う子とは!?

保育士さんと子ども

少人数制の園の良さは、先生の目がマンモス園よりも行き届くこと、人との関わりが多いことです。

人数は、園や学年によって差はありますが、我が家は1クラス10人台のクラスが多い園でした。

これらを踏まえ、あくまで私の考えですが、少人数制の園に合う子とは、次のいずれかに該当するお子さんかなと感じます。

  • 大人しい子・活動的な子
  • 消極的な子・活発な子
  • 大きな集団や多くの刺激が苦手な子・小規模の集団が好きな子
  • 成長や発達に遅れがある子・健常発達の子
  • 人との関わりに課題がある子
  • 人との密な関わりが好きな子

少人数制園は、小さな集団だと退屈というお子さんや、たくさんの刺激がないと物足りないというお子さん以外は、どんな子にも合うように思います。

当然ですが、少人数であればあるほど先生の目が行き届きやすく細かいところまで見ていただけました。

また、子ども同士も密に関わる場面が多く、マンモス園ではお友達と関わらずボーっと過ごせたものが、関わらざるおえない環境でボーっと過ごせなくなりました。w

大人しかったり、消極的だったりするお子さんの場合、マンモス園だと埋もれてしまう可能性もありますが、先生の目が行き届きやすい分、働きかけによって活動にも積極的に関われる機会が多く、学びや成長に繋けられる可能性が増します。

ただ、その分集団が小さいので子どもの細かいところまでありありと分かり、良くも悪くも子どもの課題に気付かされ親が直面せざるおえなくなりました。

少しでも集団から外れば目立つのです。(マンモエ園ではスルーできたことが、スルーできない環境ということ。)そういう意味では、私の場合、マンモス園よりも少人数制園の方がしんどさがありました。

また、親同士の付き合いは、そのときのクラスメートの親御さんによって楽(らく)か苦しいかがガラリと変わります。人数が少ない分密になりやすいので、こればかりは運次第。

私の場合は、たまたま理解のある親御さんでさっぱりな方が多く、少人数制園でもトラブルは一切ありませんでした。

少人数制園で後悔したことは!?

電球

人数が少ない分、子どもの細かいトラブルまでありありと分かるため、私がしんどかったこと。先生が細かいところまで把握されているので、報告もマンモス園とは桁違いでした。

子ども同士の細かいトラブルまで報告があり、「今日はこんなことがあった」、「こういう行動があった」等、リアルな情報が毎日 のように伝わるんですよね。

我が家は障害を抱えている分、不適切な行動も多く、小さい集団では目立つ目立つ。事実に直面する機会が多く、リアルな毎日の報告にしんどく、耳を塞ぎたくなった時期も。

今までが埋もれていただけで、逆に事実に直面できることは有難いことなんですが、親も人間。自分の状態によっては苦しい時がありました。

そんな時は、「マンモス園の方がよかった・・」と考えたことも。でも、結局は娘の成長や学びに繋がるのは明らかに少人数制の園だったため、少人数制の園で良かったと思えます。

後悔しない園選びとは!?

四葉のクローバー

マンモス園・少人数制園の両方に通い、結局は少人数制園の方が良かったと感じている我が家ですが、どちらの園においても選んだことに実は後悔がありません。

理由は、どちらもその時に最善の園だと思い納得して選んだという思いがあるからだと感じています。誰かから言われたから、オススメされたからではなく、自分で判断して選んだというのが大きい気がします。

なので、後悔しない園選びとは、その時に最善と思った園を自分(親)が納得して選ぶことだと感じています。

園選び、いくら園見学や説明会に参加しても、結局は子どもが通園してからでないと本当の意味で合う合わないって分からないんですよね。ある意味、ミスマッチが起きても当然。

合うと感じても、クラスメートによって環境は変わりますし、園活動で様々なことがあれば(お友達とのトラブルや怪我等)、選んだことに多少後悔することは往々にしてあります。

ただ、そんな時に、親自身が納得して選んだ園でないと、後悔は大きくなるように思います。ミスマッチが起きて転園になったとしても、自分が納得して選んだ園であれば、その時は最善と思えたんだと考え、次への行動や立ち直りは早いはず。

一方、人に薦められたから、良いと聞いたからという理由で選んでしまった場合、ミスマッチで転園となると、後悔だけではなく他人への怒りも大きくなり、気持ち的になかなか前に進めない可能性も出てきます。

なので、個人的には、最善だと自分で納得し出来る園選びが、後悔しない園選びに繋がるように思います。

以上が、少人数とマンモスの幼稚園についてでした。

お子さんの始めての集団生活、どの園にするか迷いますよね。お子さんにとって、そして親御さんにとって最善と思える園に出会えること、願っています。

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