小学生

娘の社交性については、女の子だったからか分かりませんが、それぞれの成長タイミングで異なる悩みを抱えてきています。

順風満帆に成長していくお子さんもいるのかもしれませんが、こればかりは、健常の枠組みにあたるお子さんを育てる親御さんでも悩まれる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の【成長するとどうなる!?】シリーズは、娘のお友達関係や社会性についてまとめておこうと思います。

この成長シリーズ、先が見えない方に少しでもリアルな情報を、そして「今出来なくても成長して出来ることがあるんだ・・」と実感できて、ホッとする一息や、ちょっとした心構えが出来るきっかけになれば嬉しいです。

※成長のタイミングで随時更新していきますので、長くなったり、変更したりします。

発達障害!お友達関係や社会性、成長するとどうなる!?

道

娘の場合は、下記のような流れでお友達との関わりが変わっていきました。

 

どのタミングでも私、すごく悩みましたね~。私の場合、子どもとなると客観視が出来ないんですよね。自分のことのように頭を抱えてきた気がします。

ただ、今振り返って思えるのは、社交性の課題は成長と共に変化していくということ。我が家の場合は、同じ悩みがずっと続くのではなく、成長のタイミングで、悩みは変わっていきました。

当時は、特定の悩みに頭がいっぱいになり、終わりが見えなかったんです。でも今振り返ると、成長と共に悩みが変わっていたのが明確に分かります。決して同じ問題や悩みが続くわけではありませんでした。

ということで、どんな流れで成長していったか、少し具体的に書いておきたいと思います。

乳幼児期(前半)のお友達付き合い!社交性はどうだった!?

園児と先生

我が家は3歳半の時に自閉症スペクトラム(高機能自閉症)という診断名がつきましたが、この時は知的障害には該当しませんでした。いわゆるグレーゾーンという枠組みの中にいました。

でも、お友達付き合いや社会性には明らかに困難が見受けられました。言語発達も遅れがあり、人に興味なし。人に対して恐怖心の方が大きい様子だったんです。

まずは、どんな困難や難しさが見受けられたのかまとめると次の通り。

乳幼児期(前半)
  1. お友達に触られるだけで泣く
  2. 人に話しかけられてもまるで無視しているかのようで無反応
  3. お友達と遊べない
  4. 人よりも物や感覚刺激に夢中
  5. お友達の泣き声をマネする

 

この頃は、「お友達と関われないこと」にすごく悩んだ時期でした。周りで楽しそうにお友達と遊んでいるお子さんを見ると「なぜ、うちの子は・・。」と落ち込んだ時期。

お友達と全く遊ばないので、ママ同士の深い関わりも生まれず。というより、お友達を怖がったり、遊べなかったりするので、そもそも、お友達と遊べる時期ではなかったのだと思います。

お友達との喧嘩やトラブル等は皆無だったのである意味、親同士の関わりという面では楽だったかもしれません。

幼児期(後半)~小学校低学年のお友達付き合い!社交性はどうだった!?

子供どうしの喧嘩

この頃もまだグレーゾーンで知的障害には該当せずでした。この時期は人への恐怖心はどんどんと減ってきて、人に意識を向け、興味を示しだした時期。

どんな困難があったかというと次の通り。この時期は今振り返っても本当に辛かったの一言です。

(幼児期(後半)~小学校低学年)
  1. お友達に興味を示すが、一方通行の関わり
  2. お友達との関わりにおいて不適切な行動が出てしまう
  3. 言語での関わりがうまくできない
  4. 特定のお友達と仲良くなりたいけれどうまくいかない
  5. 状況や関わりにおける理解力が乏しい

この頃から、お友達に興味を示すようになり、最初は「お!嬉しい!」と思っていたのも束の間。関わり方がとにかく不器用で一方通行。

関わりたいお友達の興味を引こうとするものの、言語に遅れがあるので言葉でのコミュニケーションが取れないため、不適切な行動が出ていた時期でした。

例えば、関わりたい相手のお子さんに同じ質問を何度も何度も永遠に繰り返し聞くとか、関わりたいからと輪に入ろうとして楽しく遊んでいた遊びをぐちゃぐちゃにしてしまうとか、相手のお子さんが嫌がっていることが理解できずに繰り返してしまったり、つねってしまったり・・など。

相手のお子さんの保護者にあえば、「いつもご迷惑をかけているようで申し訳ありません。」と謝罪の言葉をかけていました。幸い、子ども同士のことだからと、保護者の方のご理解もあり、トラブルなく終えましたがこの時期は本当に辛かった。この一言に尽きます。

健常のお子さんと成長スピードが異なるので同レベルで遊ぶのがとにかく難しかった。この頃は、理解力の差も明確に感じましたね。

相手が嫌がっているということも理解できず、他の子から意図的に嫌がらせをされても全く理解が出来ない状況でした。例えば、他の子がやめてと言っている声のトーンが楽しく笑顔繰り返してしまう報告があったり、逆に靴で娘が頭を叩かれていても、感覚刺激と捉えて笑顔で受け入れていて、それを見た大人が慌てて止めに入るという光景を目にしたり。

これらの状況、いくら説明しても、教えても改善せず。これには「やはり、障害があるんだ。」と思いましたね。

この頃は本当に色々なことがあり、園からの度重なる不適切な行動の報告に頭を抱え、この時期私はノイローゼだったと思います。もう園に迎えに行くのが苦痛でしたね・・。「今日は何を言われるんだろう。」と。

当然ながら、他のお子さんと園の後や休日に遊びに行くことなんてできず。たまに誘ってくれる方もいて、何度か遊びましたが、当然ながら関係性は続かず・・・。あまりに辛く、お友達と遊びにいくのをあえて断った時期でもありました。

この頃は、お友達と一切かかわらない時期が懐かしい、戻りたいと思いましたね。結局はないものねだりなんですが・・。

でも大丈夫、この時期も終わりが来ました。

小学校高学年のお友達付き合い!社交性はどうだった!?

葉と光

この頃は、軽度知的障害に該当するようになりました。健常のお子さんがグンと成長する時期で出来る事が増えるのだそう。娘はすごくのんびり成長していたので、知的に大きな差が出来た時期でした。

3年の時を経てようやく健常の子の1年分の成長ができるような感じ。

言語も理解力も少しずつ成長し、以前と比べると社交性もマイルドに。不適切な行動はなくなり、一時の平和が訪れた時期。

すごく面倒見の良い年の離れたお姉さんに習い事で出会い、初めて約束をして1度だけ遊びに行ったことがありました。

それ以外は同年代で特定の仲の良い子が出来たり、お友達と遊ぶ約束をしてきたりといった行動はなかったのですが、ようやくお友達との言葉のキャッチボール、意味のある会話が少し出来始めた時期でした。

10代前半~のお友達付き合い!社交性、成長してどうなった!?

夕日が沈む海

この時期は別の意味で悩む時期に突入。

どんな困難があったかというと次の通り。

10代前半~
  1. 娘の望むお友達関係の構築ができない
  2. 言語力や理解力の差から関わりがうまくできない
  3. 女の子同士の関わりに本人が悩む

本人が、特定の子と遊びに行きたいとか、仲良くなりたいという気持ちがあったのですが、相手もそう思ってくれるとは限らないですよね。やはり不器用で関係性をうまく構築できず。

お友達と約束して出かけたり、お友達がお家に遊びにきてくれたりもあったのですが続かず。

また、女子の思春期。健常の子さえ関係性は複雑化し難しくなる時期。当然ながら健常のお子さんとの関わりは理解面でも言語面でもうまくいくはずもなく。

本人も関係性に悩み、家に帰ってくれば泣いたり、落ち込んだり、私に相談をしてきたり、弱音をもらしたりを繰りかえした時期でした。嫌がらせをされても言葉で言い返せなかったり、遊びの誘いを断るにも上手な断り方ができなかったりで、まあ色々とありましたね。

社会勉強とも捉えられるかもしれませんが、母として心穏やかでいられたとは言えない時期です。

これらが、娘の友達との関係性や社交性について、成長の足跡でした。

きっと、この社交性の課題ずっと抱えるのだと思います。よく考えれば、私たち大人もずっと人付き合いには頭を抱えたりしますよね。

なので、ある意味、ずっと付き合うべき課題という面では、健常でも障害のあるお子さんでも変わらないのだと思います。娘の場合、違うこととすれば、一般的な継続性のある友達関係の構築は難しいいということは分かっています。

ただ、どの時期も悩みはあるにせよ、その時期が留まったことはありませんでした。必ず流れが変わり(成長し)、次の流れがくる。

なので、今辛いこともその内に流れていってフェーズが変わる可能性は多いにあります。環境や関わる人が変われば、良くも悪くも状況もガラリと変わることもありました。

この足跡が少しでも前を向く足がかりとなったり、大変な時期のホッした一息にでも繋がれば嬉しく思います。

ただ、幼児期後半は強烈に辛かった・・。これを超える辛さに今後直面する可能性もなきにしもあらずですが、それはそれであの経験を乗り越えたと思うと、なんとかなるのでは・・という気もしています。

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