葉と光

発達上の特性を抱える娘、そして母である私のメンタルを救ってくれたもの、それは「彼女が好きなもの、没頭できるものを見つけたこと」、「その好きなものを親子で楽しむこと」でした。

子どもの遊びとは・・という固定概念を手放し「大丈夫」と思えた瞬間!

道

彼女(娘)が6歳になるまで、ずっと悩んでいたこと。それは、彼女が没頭できる遊び、安心して遊べる場が外にないことでした。

私自身、子供の遊びや女の子の遊びというものに固定概念があったんです。例えば、遊びといえば公園・ボール遊び・折り紙・ぬりえ・プリンセスやアイドル系アニメやお母さんと一緒などのアニメ・ディズニーランド・遊園地・動物園・ぬいぐるみでごっこ遊び・お友達と遊ぶなど。

でも、上記のものは全部娘は苦手。でも、娘が小さい頃は他の子が楽しそうに遊ぶ様子を見ては、連れて行かなきゃ!経験させなきゃ!というような意識があって、連れて行ったり必死にやらせてみたりするものの見事に遊ばない・・もしくは遊べない。

他の親子が楽しく遊ぶ中、その場固まってしまいうまく遊べなかったり、興味を示さなかったり、全然違う使い方をしたりする娘を目の当りにし、色々な感情が混ざってイライラしたり落ち込んだりをしょっちゅう繰り返していました。『うまく行かない。』そんな葛藤をずっと抱え本当に辛い日々だったことを思い出します。

困り顔のクマ

そして、それは娘本人も同じなはず。好きではなかったり苦手だったりすることを強制されているようなものだったかもしれません。そして、自分が思うように遊ぶと母親の笑顔が消える・・。

なのでずっと、娘が心底楽しそうに遊びに没頭している姿を見たことがなかったんですよね。母子で楽しむ遊びもなかなか見つからず八方ふさがりでした。

そんな中、6歳になってふと気づいたことが娘の車への興味だったんです。

最初は、女の子だから車なんて興味がないと思い込んでいたのでおもちゃも何もなかったんですが・・。その内に道路にある車を見たがり散歩を要求したり、車の形で車種を覚えるようになっていたことが気になり、6歳になってトミカを1台購入してみることにしたんです。

その時の喜ぶ顔、もう驚きましたね!心底喜ぶってこういう表情なんだ!って。恥ずかしながら、その時初めてそんな感覚を覚えて感動したんです。

それからまさかの車と電車にハマり、図鑑を一日中読み、知りたいがためにパソコンで操作をしたがるようになり、外に出たがるようになり、一日中電車に乗ることを楽しめるようになりました。

電車

この時期は電車のためなら人を怖がる彼女が満員電車も耐えていて、驚きました。言葉が苦手な娘が、乗りたい形の電車がなかなか来ずに駅員さんに勇気を振り絞って質問をしたことも・・。

今まで見たこともないくらい活き活きとした表情やキラキラしている姿にびっくり。

そして、長期休暇になればフリーパスのようなものを購入して、母子で本当に1日中、朝9時から夜7時帰宅までひたすら電車に乗りまくり、県を超えて電車の旅に出るように!

それが、もう!今まで母子で遊びを心底楽しむということがなかった分、楽しくて仕方ありませんでした。大人もハマる魅力。そして、好きなものを見つけた彼女の姿が何よりも嬉しく、悶々と遊びや子育てを模索していた私の心を救ってくれました。

そして、彼女もその「好き」を通して笑顔が増え、苦手なことに自らチャレンジいく姿が増え、より成長したように思います。

  • 『固定概念に縛られなくても良い。彼女には、彼女の意志や世界観があるんだ。』
  • 『好きなものをたくさんすることで、出来ることがたくさん増える』

実際に初めてそう感じることが出来ました。まさに固定概念を手放して、子も母も心が救われました。

その「好き」が一時的なものでいずれ興味が移ったとしても、その時の「好き」を一緒に楽しみ得たものはとても大きかったように感じます。

同じようにお友達と遊べなかったり、同年代のお子さんが楽しむような場や遊びで楽しさを見出さなかったりするお子さんもいらっしゃっると思います。そして、私と同じく苦悩されている方も多いのではないでしょうか。

「好きなもの」を見つけること。

それが、苦悩や色々な心のつっかえを取ってくれる早道かもしれません。お子さんのどこかに潜む「好きなもの」が見つかりますように。

それでは、また!

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